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「お出かけ?」
「あぁ、明日は俺も休みだし…お前も学校はないだろう。」
「うーん…」
いつものようにお店でお仕事して、いつものようにレインくんが来てくれた。
と思ったら急にレインくんに
「出かけないか」
と誘われて、嬉しいけどなんで僕なんかと…?と思った。思ってしまったら口に出てしまうのが僕だ。
「なんで僕なんかと?」
「…なんか…とは、聞き捨てならないが、俺はお前と出かけに行きたい。」
「なにか理由とかないんですか?」
「…理由がないと出かけちゃダメなのか」
いつもはこんな表情しないのに…。
レインくんにしては珍しく、とてもしゅんとした顔をしていた。これは悲しんでる。
「そんなことないです、明日バイト以外予定ないので、朝のお仕事終わったらお出かけしましょう」
そう提案すると
「そうか、何時くらいに終わる?迎えに行く。」
と、他の人には分からないかもしれないが、嬉しそうだった。
「店長、お疲れ様です」
「うん、お疲れ様、もう帰って大丈夫だからね」
「はい」
店長との挨拶が済んだ。
いつもは裏口から出るが、これは店員専用。
レインくんはお客さんなので裏口には入れない。だから店長に言って入口から帰れるようにしてくれた。
外に出るとレインくんらしき人がたっていた。いつものようにスーツとは違う、とてもかっこいい私服で。
(かっこいいなぁ…)
「マッシュ」
かっこいいと思っていたら名前を呼ばれた。急にやめて欲しい。そのかっこよさは心臓に悪い。とてもシンプルな服なのに、何故かこの人が着るとかっこよく見える。着る人って大事なんだな。
「マッシュ?大丈夫か?」
「あ、はい。ちょっと考え事を…」
「そうか…どこか行きたいところはあるか?」
「え、じゃあシュークリーム食べに行きたいです。」
「…いつも店長に貰っていなかったか?」
何故レインくんがそれを…と思ったけど、そういえばこの前話た気がする。
もちろん今日ももらった。3個。
でも足りない、もっと食べたい。
そう伝えると
「本当にお前はシュークリームが好きだな、オススメの店は?」
と聞いてきてくれたので、案内することにした。今からお出かけ、とても楽しみだ。
いつもは少ししか話せないから、今日は沢山話すんだ。友達のこと、バイトのこと、他にも沢山。
…でも、レインくんのことも知りたいから、レインくんからのお話も聞くつもり。
もっと仲良くなれるかな…