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これは僕の体験です。(あれはいったいなんであったのか,,,?)時おりそう思うことがあります。僕が小学校低学年だったころ、生徒が使っていた校舎の2階にあるトイレの奥で不思議な現象が起こったのです。=手首の幽霊と上半身だけの幽霊が出てきたのです。夕方そうじの時間,僕はトイレの前をそうじしていました。その時です。ひゃぁぁぁぁぁぁー うわぁぁぁぁぁぁ トイレの奥をそうじしていた同級生たちから悲鳴が上がりました。「うわー,変なものが浮いてる,,,」「なんだろうこれ?」「どう見ても人間の手首だ!」「本当だ,手首が浮いてる!」「手首だ,手首だ!」その騒ぎはどんどん大きくなり、僕たちのクラスだけではなくとなりのクラス,そのまたとなりのクラスの人たちも集まってきました。「ちょっと,どいて」大ぜいの人の山をかき分けて,僕は同級生たちが騒いでいるトイレの前に行きました。すると,トイレの中に明らかに人間の手首が浮いてるのです。(なんだこれは⁉︎たしかに人間の手首だ!)僕は背中に冷たい汗が流れるのを感じました。その当時,小学校のトイレは洋式ではなく和式でしたが,すでに水洗になっており,そのようなものが本来浮かび上がるはずはありません。でもたしかに,人間の手首そっくりのものが浮いているのです。(なんで人間の手首が浮いているんだ?)僕はそう思いました。「これどうする?」「先生呼んでくる?」「そうだな,早く呼んだほうがいいよね」同級生は口ぐちにさわぎ立てています。その次の瞬間,僕たちの後ろの方,男子トイレに入ってきていた女子たちの間から悲鳴が上がったのです。きゃー!そこに人がいる!「本当だ人がいる!」その声に僕たちは気づきました。なんと,男子トイレの奥に,髪をざんばらにした中年のおばさんが立っているのです。目を大きく見開き,白目の部分が赤く充血,爪は長く伸び,髪の毛はまるでクモの巣のようにばさばさの状態のおばさんが立っているのです。「このおばさん,なんだ?幽霊か?」「このおばさん,勝手に学校に入ってきちゃった」男子たちもそう叫びました。でも,一番怖かったのは、そのおばさんの体が上半身しかなかったのです。何度目をこらしてみても,上半身しか見えないのです。「おい,なんだこのおばさん,空中に浮いてるよ!」「体が半分しかない!」僕と同級生たちは,恐怖にふるえながらトイレの入り口の方に下がっていきました。そのおばさんは感情がないような瞳で僕らの方を見つめ続けています。「やばいね,警察呼んだほうがいいんじゃない?」「本当におかしいよ,あのおばさん,妖怪じゃないか?上半身しかなくて空中に浮いているよ」同級生たちがトイレの出口付近まで下がった瞬間,そのおばさんはすうーっと消えていきました。「え?消えちゃったよ」「いない,いなくなっちゃった!」「かべに飛び込んだのかな?」「そんなばかな、窓からとびおりたんじゃない?」僕たちはふたたびおばさんのいたところに近寄りました。もうおばさんの姿はなく,さらに窓を開けて下を確認しましたが,当然,ありのおばさんがいる様子はありませんでした。「 一体どこに行っちゃったをやだろ,あのおばさん?」「ほんとだよな」友人たちは口ぐちに叫んでいます。すると,次はトイレの中から悲鳴が上がりました。「おい,おばさんに気を取られているうちに,手首が沈んでいくぞ!」ふたたび僕たちは和式トイレの方に向き直りました。すると,さっきまで浮き上がってきましたいた手首が水底にズブズブと沈んでいくんです。「何だ何だ,どこに行くんだ?」「どこに沈むんだ?」「あのおばさんとこの手首の関係は?」「どういうこと?」もう,僕と同級生たちは大混乱でした。ぶくぶくと白いあわを上げると,その手首は僕たちの前で,水も流していないのに,水洗トイレの水底にしずんでいったのです。アレは!一体何だったのでしょう。あれから40年以上たった今でも,僕はあの日のことを忘れません。また,そのおばさんと手首がどういう関係で,上半身しかないおばさんがどこえ消えたのか?それも謎のままです。本当にあった怪談というのは,何の説明もなく始まり、何の説明もなく終わるものなのです。
コメント
2件
すごい怖かったです!トイレいかの怖くなりそう、、、笑