空中で重なったシオドールとアリシアの体がヴェールのような光に包まれる。
その瞬間、完全野獣化の一歩手前であるシオドールの右肩、首、腹の傷が少し癒え、アリシアのうなじの傷も同様に少し癒え、
魔女はアリシアの体から追い出されるかのごとく分離した。
魔女の力によって浮いていたアリシアの力がなくなり、
シオドールはアリシアを抱き締めたまま地面に落ちていく。
アリシアは大粒の涙を零し、愛おしき名を呼ぶ。
「シオ、ドール、殿下」
シオドールは両目を潤ませ、そのまま静かに閉じ、声を震わせながら答える。
「アリシア、戻って良かった」
徐々にシオドールは自分の背中が下になるように体制を変え、
やがてノアの背中にそれを打ちつけ、反動で共****************
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