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取り敢えず、占拠できる場所を探すところからね!
マリアル「どりゃっ!」
バゴーン!!
ジョセフ「な、何の音だい?」
謎の黒い物体が私を取り込んで大きくなれたせいか、この男が小さく見える。
マリアル「虫けらが!」
バシーン!!!!
ジョセフ「う゛っ!」
ディサイア「何事だ!」
ジョセフ「あ痛たたた…。何が起こって…」
マリアル「まだ起きていたの?」
ドスッ!!!バシッ!!!!
ディサイア「ジョセフ!!!くそっ、叩き潰されている!幾ら強いからといってこれぐらいやられてしまえば…彼は…」
ジョセフ「う……」
ディサイア「まだ息はしているのか?近づいてみるか。おーい!ジョセフ!!無事か!」
ジョセフ「ディ、ディサイアさ、ん。こ、これは危ない、ソフィアさんは?ソフィアさんと一緒にここから離れてく、れ!」
ディサイア「ソフィアは今は食材調達に出ていて帰ってきていない。それと、戦わずして逃げる事が何より心残りになって仕方がないだろう。私が戦う。君が逃げろ」
ジョセフ「ご、ごめんね…僕としたことが、気づけなかった」
マリアル「ん?そういえばここの館見たことがある。前来た場所だったな?そうだとしたら、こいつらはヴァンパイアか?!尚更潰しておかないと!」
ジョセフ「!?ディサイアさん!離れて!」
ディサイア「はっ!」
バシン!!!
ディサイア「う゛っ!!速すぎる。これでは…」
マリアル「ヴァンパイアも弱いもんだな!」
バシン!!!ドガーン!!!
はぁ、もうくたばるか。
ディサイア「……」
ジョセフ「……」
心臓は?もう潰れているか。ちょろいもんだ。
ソフィア「よーし今回は良いもの沢山取れたな〜。ん?な、何あれ…」
館が…潰されてる!?
ソフィア「どうなって…向かおう!」
どこ行っても入れない…うぅ…無理そう…。
一旦引くしか、ないのか…。ご、ごめんなさい!
私はその場から逃げ出してしまった。
自分もやられてしまうのではないかという恐怖から全力で、食材を抱えたまま走った。
柚未「はぁ、昼以降何も食べてないよ〜」
イザヤ「そーだね〜。でも盗んだらまたお世話になるよ」
柚未「自由になった反面、地獄だよ。それならまだ牢屋にいた時の方がマシだよ。ご飯くれるから」
イザヤ「だね。…ん?あそこ、見て見て」
柚未「なになに〜」
窓を覗き込むと誰かが外へいた。どこかで見たことあるなー。
あ!
柚未「カヤトと一緒にいたソフィアって奴!」
イザヤ「あぁ、前に話してた子?」
柚未「うん。なんか持ってない?行ってみよう〜」
ガチャ
ソフィア「わっ!誰!?」
柚未「柚未ちゃんだよ〜!」
ソフィア「あぁ、柚未さん」
イザヤ「俺は、イザヤ。初めましてだね」
ソフィア「は、初めまして。イザヤ君」
柚未「ここで何やってんの?」
ソフィア「あぁ、逃げてきたんです。ほら、館が」
柚未「あーあのここからちょろっと見える館ね。暗くてわかんなーい!」
ソフィア「それで行く宛がなくって」
柚未「それ何?」
ソフィア「食材です。夜食がまだだったので。買ってきたんですよ」
柚未「住ませてあげるから、それ私とイザヤに振る舞ってよ」
ソフィア「えぇ…」
柚未「おねがーい!」
ソフィア「し、仕方ないですね…良いでしょう…」
ごめんない!お二方!
柚未「んー塩気が多い」
イザヤ「率直な感想だね…」
柚未「こういうのバシバシ言った方がいいから」
イザヤ「えぇ、でもせっかく作ってくれてるんだよ。美味しいぐらいないの?」
柚未「正直ものだからね♪」
ソフィア「いえ、そうやって言ってくれた方が逆に嬉しかったりします」
柚未「ほらね〜〜ん」
イザヤ「そ、そうなんだ」
ソフィア「イザヤ君の意見も聞きたいな。そのーど、どう?」
イザヤ「んー俺も少し塩多い気がする」
ソフィア「今度から気をつけます…」
柚未「料理はしたことあるの〜?」
ソフィア「あ、はい。何回か。その度に食べてくれる人の文句が絶えないことも。随分前に笑ってくれる呆れられたのか、せっかく教えてくれたのに上手く出来ず終いだったので…。でも前より成長した気がするよ」
柚未「へ〜教えてくれた人には大感謝セールだね」
イザヤ「今日はもう遅いし寝ようか。俺先行ってるね。あ、食器。洗うよ」
ソフィア「いえいえ!私がやります!」
イザヤ「えぇ、いいの?」
ソフィア「大丈夫!」
柚未「まだ使用人してた時の頃抜けてないね〜。ここに来る前もやってたの?」
ソフィア「はい。ディサイア様とジョセフ様の」
柚未「アイツらまだ生きてたんだ」
ソフィア「そのー今は分かりませんが…」
柚未「私歯磨きするね〜あとはよろしく〜ばいびー」
ソフィア「おやすみ、なさい…」
敬語じゃなくても良さそうだけど、中々抜けないな…。
私も食器洗って…歯ブラシ無いな。口濯ぐ程度でいいか。