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#遅筆ないゆづ合作だー!!ということでゆづの様と合作させていただきます🫰❤️
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※ irxs 赤桃
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ある日、ここに舞い込んだのは、やわらかな桜色だった。
ちょっとした飲み会にもうってつけのこのバーには「あー、仕事の付き合いで連れてこられたんだろうなぁ」と分かるお客さんがよく来る。
彼もそのうちの1人。
同僚と飲み始めて数十分で顔を赤くするくらいだ。どう見ても彼はお酒に弱かった。
その印象が強かっただけに、彼が一人きりでもう一度来店してきた時は密かに驚いた。
お酒に弱いけれど、飲むのは嫌いではないタイプなのだろうか…なんて考えていたのが懐かしい。
彼は、今や常連と呼べるくらいにはこのバーに通ってくれていた。もう定席となっている俺の目の前に座る。
赤「今日はどうしますか?」
桃「今日は…カルーアミルクで」
赤「今お作りいたしますね」
珍しいな、と思いつつにこっと営業スマイルを向けカクテル作りに入る。
すると、毎度の如く熱い視線が正面の席から注がれる。俺がカクテルを作る動作を一瞬も見逃したくないというようにじっくりと見つめられるこの時間は、何度経験しても慣れないものだった。自然と目を逸らし、さもカクテル作りに熱中している風に目を閉じる。
赤「そんなに見られると、恥ずかしいです」
なんて、俺は少しはにかんで見せる。
目の前の彼が、お酒に弱い筈の彼が、何度もこのバーに通っている意味も、その熱い視線の意味も。全て分かった上でこうしているのだから、俺はきっと、ずるい男だ。
けれど、俺のために得意でないお酒をちびちびと飲み減らす彼の姿はあまりにも健気で、愛らしいから。
あと、もう少しだけ。
ずるい俺に付き合って欲しい。
後日、俺はカルーアミルクのカクテル言葉を調べ、頭を抱えることになる。
赤「…全部バレてんじゃん…」
カルーアミルクのカクテル言葉「いたずら好き」「臆病」が、「桃の好意に気付いてるのに様子見してる自分」のこと指してるやん!え?俺も好きなのバレてる??で赤さんは焦ってます🫠