TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
あれ4

一覧ページ

「あれ4」のメインビジュアル

あれ4

9 - マイコは未来へ

2024年09月21日

シェアするシェアする
報告する

『標高2500メートルの盆地で…』


イオラ「首都の西側に、こんな場所が

あったとは…。」・周りを見ている

上級研究員(A)「イオラは、クチを

すべらすことが、あるからな。内緒に

していたんだ。」・岩壁の前に立った

語り手「この人物は、ライチョウの

獣人である。」

「ウィーン。」

語り手「岩壁の一部が開いた。」


『洞窟の中で…』


上級研究員(A)「この盆地の結界は、

周りの熱を利用して、魔物の

エネルギーを奪っているんだ。」・

大画面のある場所まできた

イオラの心の声(政府も実験を

していたのか。)・上級研究員(A)の

うしろで立ち止まった

上級研究員(B)「透明だから、

わからなかったと思うけど、あれも

応用されているわ。しかも、ダリムから

直接、奪うかたちでね。」・イオラの

ところに、女性の研究員がきた

イオラ「ふ〜む。ヤツからエネルギーを

奪い、結界を維持している。それと、

刺激を受けて強固になる物質の

組合わせか。奪うチカラが上回って

いなければ、こうは、いかなかった…

(考)。」・上級研究員(B)を

見たたあと、ブツブツと言った

上級研究員(A)「相変わらず、

頭だけは、いいんだな…。」・イオラを

見ながら、腰に手をあてた

イオラ「それは、ほめているのか?」・

顔を上げて、上級研究員(A)を見た

上級研究員(A)「あ、あぁ。はは…。

」・苦笑いをした

イオラ「ところで、他の研究員は?」・

周りを見た

上級研究員(B)「ダリムの解析やら

都市の復興やらで、出払っているわ。

だから、私たち3人と、この子だけよ。

」・イオラに答えながら隣を指した

ぷー吉2「ふあ。」・宙に浮いている

イオラ「まったく…。結界の寿命が

長いとはいえ、弱体化させるのが

精一杯なんだぞ。マイコくんの、

ことだってあるのに …(憤慨)。」


『その後…』


イオラ「ぷー吉くんを基にして、

外見は、できたが…。」・頭をかかえた

プラマ「・・・・・。」・台の上で、

おすわりしている(胸に宝玉はない)

上級研究員(A)「解析結果が出たぞ。

」・イオラの前に端末を置いた

イオラ「あぁ、ありがと…。」・

端末を見てから、上級研究員(A)に、

お礼を言った

上級研究員(A)「少し休んだら、

どうだ?開発が始まってから、あまり

寝てないだろ。」・イオラを気づかった

イオラ「マイコくんのことを考えると、

そうも言ってられないんだ。」・眼頭を

押さえながら、端末をとった

上級研究員(A)「お前が倒れたら、

元も子もないんだぞ。健康管理は、

しっかり、やれよ。」

イオラ「わかっている…。」・端末を

見始めた

マイコ「・・・・・。」・悲しげな

表情で、一点を見つめている

ぷー吉「ゴハンの用意が、できた。

食べないともたない。」・マイコの

ところにきた

語り手「マイコは、ぷー吉の言葉を

聞いて、静かに小屋(昇降機)の中へ

入っていった。」

「ヒュオ〜…。」

語り手「丘の上で、かすかに結界が

揺らいでいる。」


『ダリムを封じてから2年後…』


イオラ「ふう。プラマのエネルギーを

おさえ込むことに成功した。」・台の

上のプラマを見ながら言った

プラマ「・・・・・。」・胸に宝玉を

つけて、おすわりしている

イオラ「カギの方は、どうなった?」・

振り向いて、上級研究員(B)に言った

上級研究員(B)「納めてきたわよ。

じき、この盆地も極寒になるし、建物の

扉も、本と、この子以外では

開けられないようにしたから、

大丈夫だと思うわ。」・イオラに

答えながら、隣の、ぷー吉2を示した

イオラ「わかった。私は、マイコくんの

ところへ、プラマを置きにいく。

きみたちは、この国から離れてくれ。

」・上級研究員たちに言った

上級研究員(A)「それは、

かまわないが、わざわざ、プラマを

敵の前に置くのか?」・イオラの言葉に

疑問を抱いた

イオラ「さっきのエネルギーで居場所が

知られたから、ここは危険なんだ。

それに、自身を倒す兵器が、まさか、

すぐ近くにあるなんて思わないだろ。

」・上級研究員(A)に答えた

上級研究員(A)「なるほど。

そういうことか。じゃあ、気をつけて

いけよ。イオラに自身の持つ本を

渡した

イオラ「あぁ。」・うなずいた


『監視施設内で…』


イオラ「マイコくんは外か…。」・本を

左手で持ちながら、部屋の中を見回した

「フヨフヨ…。」

語り手「ぷー吉2は、イオラの頭の

近くで漂っている。」

イオラ「ん?あれは…。」・何かに

気づいた

語り手「ベッドの上に、

マシュマロ・マクラが置いてある。」

イオラの心の声(タグマに、

もらったヤツか…。)・マクラを触った

マイコ「イオラ。」・その方の、

うしろに立った

「ビクッ!」

語り手「イオラは、おどろいた。」

マイコ「私の部屋で何をしているんです

?」・威圧的な態度で言った

イオラ「あっ、いや、あの、

ワープ装置で飛んだら、ここに…。」・

振り向いて、マイコを見た

マイコ「れお助さんの発明品を使うのは

いいんですけど、個人的な場所にまで

入らないでください…。」・イオラを

静かに怒った

イオラ「わるかった…。次からは気を

つけるよ…。」

マイコ「それで、なんの用です?」

ぷー吉「・・・・・。」・マイコに

抱かれている

イオラ「あぁ。ぷー吉くんから

聞いていると思うけど、プラマが

完成したんだ。」

「ポムッ。」

語り手「ぷー吉2は、自身のクチから

、その兵器をだした。」

マイコ「・・・・・。」・プラマを

見ている

イオラ「そこで、提案なんだが…。

時間転移装置を改造して、一万年を

3日で飛ぶようにしてみた。これなら

少しの、あいだだけ、タグマと一緒に

居られるよ。」

「ポムッ。」

語り手「ぷー吉2は、クチから

転移装置もだした。」

マイコ「必要ありません。」・

うつむいて言った

イオラ「マイコくん。よく聞くんだ。

」・その方の肩に右手を乗せた

マイコ「・・・・・。」

「ポン。」

語り手「ぷー吉2は、ぷー吉に

突っ込み、ひとつに戻った。」

イオラ「首都に不穏な動きがある。

きみは、未来へ飛ぶ方が安全なんだよ。

」・真剣な表情でマイコに言った

マイコ「でも…。」

イオラ「彼女のことは、私だって、

つらい。だからこそ、最後まで見届けて

ほしいんだ。わかるね?」

マイコ「・・・・・。」

イオラ「プラマの制限解除の方法は、

この本に記したから、これを持った人が

現れたら協力するように。もしも、その

気配がないのなら、ぷー吉くんを使って

捜させるんだ!」・マイコに本を見せた

マイコ「えっ?」・顔を上げた

「ポチッ。」

語り手「イオラは少し、さがり、右手に

隠し持っていたボタンを押した。」

「ヒュオ〜ン。」

語り手「マイコと、ぷー吉は、

転移装置に包まれた。」

イオラ「さよなら、マイコくん…。」

マイコ「・・・・・!!」・

転移装置を叩きながら、『イオラ! 』と

叫んでいる

ヒュンヒュン…。ピカーー!!」

語り手「転移装置は、回転速度を上げ、

光りだした。」

イオラ「・・・・・!!」・右腕で、

眼をおおった

「シュン!」

語り手「部屋の中は、カラッポに

なった。」

イオラ「頼んだよ…。」・上の方を見て

言った

「カシャン。」

語り手「転移装置は壊れた。」


『未来へ向かうマイコと、ぷー吉…』


マイコ「イオラ…。」・ヒザをまげて、

顔をうずめた

ぷー吉「ふ、ふあ…。」・マイコの

落ち込みように、どうしたらいいのか、

わからない

「ピコン!」

語り手「ぷー吉は、思い立った。」

ぷー吉「ふんしょ。」・ベッドの上に

乗った

「トコトコ…。」

ぷー吉「これなら元気づけられる。」・

マクラの前に来て、それを持ち上げた

「カサ…。」

語り手「手紙が落ちてきた。」

ぷー吉「ふあ?」・手紙を見た

マイコ「なんで私だけ…。」・顔を

うずめながら呟いた

ぷー吉「これを読む。」・マイコに

手紙を差しだした

語り手「マイコは、ぷー吉の持つ手紙に

眼をやった。」

マイコ「・・・・・。」・手紙を

受けとって、それを読み始めた

手紙の内容「悲観することはない。

キミは、いつの時代でも愛されていた。

もちろん、これからも…。イオラ。」

マイコ「ふう。そうですよね…。

悲しんでなんか居られません。」・

手紙を持ったまま立ち上がった


『その後…』


ダリム「ふう…。ふう…。」・大画面の

中で、息も絶え絶えでいる

ぷー太郎の声「マイコさん。」

マイコ「はい。トドメを…。」・

大画面を見ながら、毅然とした態度で

言った

語り手「マイコは、岩を

くり抜いたような場所にいるのだ。」

「ズオ〜〜〜ン!!!」

語り手「画面が大きく揺れた。」

マイコ「・・・・・。」・下を向いて

歯をくいしばった


『ダリムが消し飛んだ地で…』


「ヒュオ〜…。」・海から来る風

マイコ「・・・・・。」・地面に花束を

置いて、手を合わせた

語り手「ぷー吉は、マイコの、

やや、うしろで、おすわりしている。」

マイコ「行きましょうか。」・

立ち上がって、ぷー吉に言った

ぷー吉「ふぁい。」・返事をした

語り手「ふたりは、その場を

あとにした…。」


『しばらくして…』


ぷー太郎「ワープ装置の回収を

しなきゃな…。って、あれ?なんで、

あんなところに?」・花束があるのを

見て不思議に感じた

loading

この作品はいかがでしたか?

0

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚