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今回も英日を書いていきます
注意⚠️
英日,旧国,ちょい過激
あなたをあんなところに連れて行った私が悪かった
「なあ,あの島国,ロシアに勝ったみたいだぜ」
「アジアの国のくせに」
「あいつ,まさかうちらにも牙向いてこないよね」
「しかもあのブリテンのことそそのかして卑怯なやり方で勝ったらしいよ」
そしてあの一度目の大戦がとどめとなった
「クソ…」
「はいはい,大人しく賠償金,払ってちょうだい!
言っとくけど,1320億金マルクだから,覚悟しなさいよ!」
「騒ぎすぎた罰だな」
「それぐらいが妥当ですね」
「それでは,調印に…」
「Marionette」
「⁉︎」
「日本さん⁉︎」
まずい,と思った時には遅すぎた
「カヒュ,コホッ,う…」
「日本さん!しっかり!」
「無駄だ!それは特上の呪いでな,じわじわとそいつの心を蝕み,最終的にはお前らに牙を剥く,ざまあないな!」
「な!?」
「ドイツ帝国,こんのカス!なんてことしてんのよ!」
「おっと,俺はそろそろ死ぬ,でもそいつはいずれお前らに逆らってくるぞ!
どうするんだ?とっととそいつを封じ込めるなり,抵抗できないくらい痛めつけるなりした方が
早いんじゃないか?なあ⁉︎」
「日本さん!日本さん気を確かに!」
「あばよ」
腕の中でもがき苦しむ彼女をどうすることもできなかった
「日本ちゃんのこと,どうするの?」
「決まってるでしょう,皆さんでしっかり支えてあげるしか_」
「どうしてだ?」
「⁉︎」
「悔しいがあいつが言った通り,封じ込めるか,抵抗する力を奪うかしかないだろ」
「…」
その通りだった
アメリカからすればそれが一番都合の良い方法だった
邪魔な存在になっていた彼女を排除できるし,安全,
いつもの私なら,なに一つ異論を言わない
はずだった
「…ふざけるな」
「⁉︎」
「ふざけるな!
なんで躊躇もなくそんなことを言えるんだ!
誰のおかげで主戦場に兵を集中させることができた⁉︎
誰のおかげで地中海を安全に進めた⁉︎
誰のおかげで医薬品をもらえた⁉︎
彼女のおかげだろ⁉︎
なのになんで,なんでそんなことを躊躇なく言えるんだ!
ふざけるな!」
「…」
会場の国々は随分と驚いた様子だった
それもそのはず,私が取り乱すことはないに等しかったからだ
私はただ,許せなかった
必死に私たちのために頑張ってくれた彼女をそんなふうに扱う奴らが,許せなかった
あの人に似た彼女のことを,そんな酷い目に遭わせるわけにはいかなかった
「ブリテンさん…」
すぐに魔術の効果は出始めていた
彼女の頭から数個の国の名前が消えていた
私を呼ぶことができる,それが唯一,ほっとしたことだった
「おいブリテン」
「ええ,なんですか?」
「とっととあいつとの同盟を切れ」
「…嫌です」
苦しいが,私はそう答えた
しかし,その努力をぶち壊したのは
「そうだよ,アメリカの言う通りにしなよ」
「カナダ⁉︎」
いつもなら私に絶対に逆らわない彼だった
「…ごめんなさい」
「いいんですよ」
そうして私はまたひとつ過ちを犯した
私が最後の砦だったことも,あの人の正体にさえも気づかず
さてそれでは私は寝ます
さようなら