秦中先生短編集

しまった今日七夕…！！

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🧣「ん」

☀️🍶「笹？」

🧣「今日七夕だろ？願い事かこーぜ」

今日は七夕。織姫と彦星が1年ぶりに会える日

🎭「飯綱くんにはこの状況が見えませんか？」

そんな日だと言うのに、晴明と凛太郎は学園長に土下座。これは恋愛ムードもクソもない

🧣「見えますけど彦星と織姫かわいそうなんで」

妻がいる身。1年に一回しか会えないにも関わらず、こんな光景みたくもない。拷問にほかならないだろう

🎭「…一枚頂けませんか？」

🧣「あ、いっすよ」

☀️「僕も書く！」

🍶「学園長先生筆持っとらへん？」

🎭「なぜ？」

☀️🍶「気分です」

1人、筆ペン片手に遠い目をしていたが、気づく様子もなく嬉々として願い事を書いていく晴明と凛太郎。学園長は流石の貫禄である

🎭「飯綱くんも筆使いますか？」

🧣「いえ…俺は筆ペンで…いや、やっぱ借ります」

🎭「どうぞ」

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☀️「僕てっぺん！！ 」

🍶「あ、抜け駆けはずるいで晴明くん！」

🎭「どけガキども。年功序列だ」

🍶「んなけったいな…」

大人気のない学園長。別に位置で願い事が叶う、叶わないに影響しないことを知る飯綱は1人1番下に短冊をつけた

☀️「飯綱くんは何書いたの？」

🧣「ん」

☀️「『荊棘ちゃんと咲鬼ちゃんと加前くん、太一くんが幸せになりますように…』飯綱くんらしいや」

🍶「自分の願い事やないやないか」

🧣「荊棘ちゃん達が幸せなら俺も幸せだから」

☀️🍶🎭「…」

家族を持つ身として満点の回答をした飯綱。飯綱の後に何を書いたかなんて言いたくないし、むしろ言えない

🧣学園長は？

🎭「私ですか？私は…」

🧣「えーーーっと…『クソガキどもがなにも壊しませんように。壊したとしても億乗りませんように』……」

🍶☀️「…」

🎭「てなわけだ。いいな？」

☀️🍶🧣「はい…」

学園長の無言の圧の前に屈した3人。むしろ、晴明と凛太郎に関しては、破壊額が億を超えていたことに驚いている。飯綱は飯綱で、毎回明細として学園長がまとめたものを管理・データ化しているので、悲惨さは知っている。しかも、毎回学園長は飯綱にのみ愚痴る。今までは晴明ら弍年参組のような集団クラッシャーズはいなかった。しかし、いまだに飯綱の破壊額には及んでいない。なんせ昨年体育館を真っ二つにしたのだから。殴られ減給され自覚のある飯綱は反省も後悔もすることもなく話題をかえた

🧣「で、凛太郎は？」

🍶「僕はこれや！」

☀️「『ええ酒が飲めますように。あと飯綱くんがクレーム対応押し付けませんように』…」

🧣「てめぇ俺に書類仕事押し付けてるくせによくいえんな」

🍶「いやなもんはいややもん」

🧣「じゃあ書類やれよ」

🍶「それも嫌や」

🧣「あ？」

🍶「なんか文句ありますかいな？」

🎭「彦星と織姫かわいそうだな」

🍶🧣「…」

先ほどの飯綱の言葉をそっくりそのまま返す学園長。しっかり喧嘩を止めるのが2人らしい

🧣「で？晴明は？」

☀️「僕は、『世界中でセーラーが愛されますように』！！」

🧣🍶🎭「…」

予想通りっちゃ予想通りな回答だが、改めて聞くと気色悪いと思う3人。ただ、それは人の願いで、穢すものではない。3人は必死で言葉を飲み込んだ

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割とショートになっちゃった…現在p.m.22:02