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#ci
さにょ〜ん
145
#カラスバ
小鳥遊
4,804
#ゆ め し ょ ~ せ つ
主
240
「虫……ですか。
いやちょっと私にもわからないですね」
シルバーの短髪をした三十代に見える男性が、
両腕を組んで首を傾げる。
「小動物はまだわかる。
実験に使う意味も」
「ですが小さな虫となると―――
それも大量に抱えているとなると、
目的が見えません」
眼鏡をかけた白髪の四十代くらいの男と、
ショートの青い髪をした10代くらいに見える
少女が、続けて語る。
「まあ、こういった事に詳しいオルディラも
似たような見解だ。
『見えない部隊』のメンバーが調査・報告して
くれたものだが」
薄いベージュ色の巻き毛の幼い少年が
そう告げると、
「わたくしのこれまでの研究や実験でも、
あのような虫を必要とした事は」
「公都にはハニー・ホーネットがおりますが、
それほどの大きさはない、本当に小さな
虫だったそうで……」
ダークエルフのような―――
褐色肌とホワイトシルバーの長髪を持つ女性と、
紫のミディアムボブの髪の女性2人が答える。
「ふーむ……
ウルフェン、シミス。
一応、聖金樹騎士団の魔獣・魔物対策調査班の
記録と照合して調べてください。
私は念のため、いつでもコボルト自治区へ
介入出来るよう、人員を募っておきます」
聖金樹騎士団総司令・スクートが部下たちに
そう告げると、
「余とイスティール、オルディラは
この後どう動けばいい?
一応、この事を公都に伝え―――
あそこにいる有識者に意見を聞くのが
良いと思うのだが」
魔王・マギアが彼に指示を仰ぐと、
「ええと、『見えない部隊』の3人は今、
どうしていますか?」
「今はそちらのノクティと共に待機中だ。
一度に一気に探りを入れるのも、あまり
良くないという事でな」
それを聞いた総司令は少し考えてから、
「そうですね……
そちらの技術力、そして文明はこちらより
数段上だと思われます。
あのゴーレムを流用したパック夫妻や、
『境外の民』・シン殿に
見解を聞いてきて頂けると助かります」
それぞれの組織のトップ同士でやり取りが
行われ、
「では行くぞ」
「あ、何か公都で買ってきて欲しいものは
ありますか?」
「せっかく公都に行くんですから―――」
魔族女性2人が魔王の後にそう話すと、
「いえ、お気になさらず……
というか、別に遊びに行ってもらうわけでは」
そう返すスクートの後ろで、
「酒っ!!」
「あと何かスイーツ!!」
ウルフェンとシミスがそう叫ぶのを聞いて、
総司令と魔王は顔を見合わせて苦笑した。
「ふうむ、虫をねえ」
「わたくしたちもちょうど虫除けの研究を
していましたが―――
同じような事でもしているのでしょうか」
ここは公都にある、パック夫妻の
屋敷兼研究施設兼病院。
ルガシオン公国から魔族たちが帰って来て、
意見が欲しい、というので私も同席する事に
なったのだが、
共に銀の長髪を持つ研究者夫婦、パックさんと
シャンタルさんは話を聞いて考え込んでいた。
「虫と、小動物もいたんですね?」
12・3才に見えるシルバーの長髪をした
女の子が、弟であるリクハルド君を抱きながら
会話に参加し、
「確かにそれくらいなら、安全性の確認のために
ウチの研究施設でも使う事はあるけど」
「問題は隠されていた……
って事なんですよね」
パック夫妻の言い分に、魔族たちはうなずく。
「こちらで虫除けの研究をしていたようだが、
別に極秘というわけでもなかろう」
「『見えない部隊』の話では―――
どうも見張りまで立てていたようですし」
「どう考えても見られたら困る研究をしていた、
としか思えないんですよね」
マギア様に続き、イスティールさんと
オルディラさんがそう語り、周囲もそれに
同意するような面持ちとなる。
「人体実験……
人やその、コボルト族はいなかったん
でしょうか」
私がその事について聞くと、
「それが人間だけで固められていた施設で、
コボルト族はいなかったようです」
「『見えない部隊』も、施設の中をくまなく
探し回ったわけではないので―――
隠された地下室等があればわかりませんが」
魔族女性の2人がそう説明し、
「うーん……
どちらにしろ、ろくでもない研究や実験を
しているのは確かな事だと思いますが。
コボルト族の誰かがいなくなったとか、
そういった事は無いんですね?」
「もしそんな事があれば―――
真っ先に『見えない部隊』メンバーが
報告していると思う。
それに護衛として聖金樹騎士団の一人も
いたのだから、コボルト族に何らかの被害が
あれば、彼にすがるだろう。
光聖勇者隊とは違ってな」
私の問いに、今度は魔王様が答える。
「それにしても……
公都で虫除けの研究をしていたとは。
それで、虫はいったいどれくらい実験に
使っているのでしょうか?」
オルディラさんが研究心と好奇心からか、
パック夫妻に質問すると、
「効果の確認のためですから、そんなに
いませんよ」
「最終的には、公都の外に出る冒険者たちを
使って、確認していましたから」
パックさんとシャンタルさんの説明に、
彼女はうんうんとうなずく。
「虫を寄り付かなくさせる事が目的ですし、
そう考えると数はそれほど必要無いです
からね。
ただ、そうなると余計に―――
その実験では、どうしてそんなに大量に
用意していたのかが気になりますけど」
レムちゃんも一研究者としての意見を述べると、
「シン殿。
貴殿の世界で、大量に虫を使う実験が
あるとしたら……
どのような事が考えられる?」
マギア様が私に質問を向けて来たので、
「殺虫とか―――
虫を駆除する目的ならば考えられますけど。
その程度の研究を隠す理由がわかりません。
ですが……」
そこで私は一呼吸おいて、
「虫は病気を媒介します。
何らかの病気を、その虫を解き放つ事に
よってコボルト自治区に被害を与えようと
考えているのであれば―――」
私の説明に、そこにいた全員が顔色を
変えるが、
「ただこれはちょっと考えにくいんですよね」
「と言うと?」
「可能ではあるんですよね?」
私の言葉に研究者夫婦が聞き返してきて、
「問題は、やった後なんです。
それでコボルト自治区のコボルトたちに
壊滅的な被害を与えたとしましょう。
で、虫たちがそれで止まってくれるのかと
いうと」
「ルガシオン公国自治区だからな……
そこからさらに、周辺に被害が拡大
するのか」
魔王・マギア様が見解を述べ、
「しかし―――
被害を拡大させてから、周辺に被害が
及ぶ前に鎮圧する、という事も」
イスティールさんが対策を想定して話すと、
「それはちょっと危険過ぎます……
だって虫ですよ?
羽虫ともなれば空も飛びますし、
いったん増殖でもされたらそれこそ、
打つ手がありません」
オルディラさんが相対的にリスクを語る。
確かに、コボルト自治区のみで被害を
食い止めるには、そこで虫たちを全滅させる
しかない。
遺伝子的に、数ヶ月で死ぬとか操作出来れば
可能だと思うが、この世界にそこまでの技術は
無いだろうし。
「そうですね―――
もしその虫を使って何かやらかそうと
している側が、それに気付いていないとは
思えません」
レムちゃんが弟を抱いたまま、片手をアゴに
つけながら話す。
「それに虫ですから……
それこそ無差別にそこらじゅうの生き物を
襲うでしょう」
「コボルトだけを狙うように使えば別で
しょうけど―――
小さな虫にそこまでの知能があるとは」
危険は想定出来たものの、現実的ではないと
意見がまとまりつつあったが、
「ですが、虫を使って何かをしようと
しているのであれば、対策をしておいた
方がいいでしょう。
例の虫除けの魔導具に使っている植物を
強化してもらうよう、土精霊様にも
話を通しておきましょう」
私がそう言うと魔王様が何かに気付いたように、
「あ、そういえば土精霊についてだが。
ここに来る前にちょうど会ったので、
『メーロー』を任せていてな」
「「「メーロー?」」」
マギア様の声に、パックさん家族と私が
疑問の声を上げた。
「こっ……これは!!」
「間違いなく大当たりじゃぞ!!」
「今までの果物の中で一番かも!!」
宿屋『クラン』の食堂で―――
アジアンチックな妻とドラゴンの方の、
欧米モデルのような顔立ちの妻、
メルとアルテリーゼ、
そして黒髪ショートの娘、ラッチが絶賛する。
「うー!」
「おー!」
さらに我が子であるシンイチとリュウイチが、
それらを口にして笑顔になり、
「甘いッス!!
でも、くどくない甘さッスよ!」
「甘酸っぱい、って感じかしら。
すごく上品な感じもするわ」
褐色肌の長身の青年・レイド君と、
その妻であるタヌキ顔の丸眼鏡の女性、
ミリアさんも称賛する。
これは、魔族の方々が連絡がてら、
アングア大陸のルガシオン公国……
そのコボルト自治区から持ってきてくれた
特産品の果物で、
地球にある『メロン』とほとんど同じ外見と
味をしていた。
無論、その甘味は果物としては極上で、
「公都でも生産を開始しています。
取り敢えず、30個ほど用意しました」
「でもコレ本当に美味しいわ!!
わらわの中では今年一番の絶品よ!!」
そして、サラサラした緑色の髪と、
エメラルドグリーンの瞳を持つ10才くらいに
見える少年、土精霊様と、
透き通るようなミドルショートの白い髪をした
12・3才くらいの外見の少女―――
氷の精霊様が、それぞれ
フルーツパフェとプリンアラモードを
頬張る。
「ジュースにしたのもいけるな。
後味もサッパリしているし」
「そのままでもスゴいですよコレ!
単品でこんなに美味しいなんて……!!」
向こうでは、ブラウンの短髪に長身の冒険者、
ギル君と―――
彼の妻で、亜麻色の髪を三つ編みにした
ルーチェさんがいて、
「おいしー!」
「あまーい!!」
「もっと欲しいー!!」
と、中央のテーブルに……
レイド君とミリアさんの娘、ミレーヌちゃんと、
ギル君とルーチェさんの双子の子供―――
ルード君とルフィナちゃんがいて、
「いっぱいあるから大丈夫だ」
「ほらほら、お顔をふいて」
アラフィフの筋肉質のギルド長、ジャンさんと、
同じ年くらいの薄い赤色の髪をした、
児童預かり所の所長・リベラさんが、
祖父と祖母のように、子供たちの面倒を
見ていた。
「いやあシンさん!
今回は超・大当たりですよ!」
「アイスと一緒に食うと、少しシャリっとした
食感がこれまた」
少し離れた席では、ブラウンの短髪に
焦げ茶のボサボサ頭の、公都部隊長の2人……
ロンさんとマイルさんが手を振って、
「うむむむむ。
この年でこのような甘味に出会えるとは」
「クリームやアイスとも合いますが、
その場合は単品が良いかも知れません……
その方がより味が引き立ちます……!」
あちらでは、パック夫妻から健康上の注意を
受けて、以前よりは少し痩せた、スキンヘッドの
ロック前男爵様と―――
その従者である、長髪を後ろでまとめた
フレッドさんが舌鼓を打っていた。
「うむ、しかし公都でいろいろな形に
料理されると、やはりうまいな」
「特にフルーツパフェは絶品ですぅ~」
「全ての果物の頂点……!
わたくしが関われないのが無念なほどに」
この『メーロー』を持ち込んでくれた、
魔王・マギア様とイスティールさん、
そしてオルディラさんもこの試食会に
参加していて、
「あれ?
果実酒とか作っていませんでしたか?
同じ要領で出来ますけど」
私の言葉に、『腐敗』のオルディラと
称される彼女は目を輝かせて、
「えっ!?
じゃ、じゃあ蒸留酒とお砂糖って今
ありますか?」
「いや、そりゃ食堂もやっているんだから
あるけどさ」
宿屋『クラン』の女将―――
赤髪を後ろで束ねた40代の女性が
そう返し、
オルディラさんの要望通りの物が
厨房から運ばれてくると、
「えっと、確か果実酒は1ヶ月くらい
自然発酵させればいいんですよね……
ではこれくらいで」
『腐敗』の魔法で一気に熟成させると、
食堂内にその香りのアルコールの匂いが
広がって、
「くっ、こ、こりゃあ―――」
「ヤバ、これはガチで美味しいヤツ……!!」
まず吞兵衛であるジャンさんとミリアさんが、
父娘のように立ち上がって、
「やれやれ。
何でこんなところが似ちゃったんだか」
リベラさんが呆れたようにそう言うと、
「がちー」
「がちー」
「がちー!!」
と、同じ席にいたミレーヌちゃん、
ルード君、ルフィナちゃんが声を上げ、
それを聞いた全員が笑顔になった。
「ギムリ、例の計画―――
進行はどうなっていますか?」
ルガシオン公国・コボルト自治区……
そこのとある屋敷内での一室で、
ミドルショートの赤髪の、中性的な顔立ちの
人物がつぶやくように口を開く。
「順調です、バンディーニ様。
ただ、現時点では数が少な過ぎます。
何せ虫なので寿命も短く―――
ちょっとした事で死んでしまったり、
共食いもしますから」
ローブのような衣装に全身を包んだ、
ギムリと呼ばれた者が答える。
「……あの人外どもも、そうやって
死に絶えてくれればいいのですが」
「ああいう人外ほど、意外としぶといのですよ。
同感ではございますが」
2人はそんなやり取りを行い、
「仮に今すぐ計画を実行した場合……
そして万全を期すのは、あとどれくらい
かかりますか?」
「現状で実行しても、効果は薄いと思われます。
万全の状態で行いたければ、あと1週間ほど
頂ければ」
それを聞いたバンディーニはふぅ、
と一息ついて、
「やれやれ、です。
せっかく亜人や人外といった不純物どもを、
ようやく排除出来ると確信が持てましたのに」
「バンディーニ様の『ただ1つの命令』―――
まさか虫どもにも効くとは思いません
でしたが」
ギムリは感心するようにうなずく。
「元々は暗殺特化の魔法と思っていましたが、
このような使い道があったのですね。
コボルトどもを集めて魔法をかけて、
互いに殺し合わせる事も考えましたが、
現実的ではありませんし……
何より効率が悪い」
「しかし、虫どもに対してであれば、
ただ命令するだけで、何千何万匹と
動かせますからね。
『コボルトのみを襲え』、と」
「そしてあなたの魔法、『倍化』―――
それで虫どもの持つ毒性を強化し、
より効果を高める事が出来ました。
後は定数に達したあの虫どもを解き放つ
だけです」
そこまで言うと2人は互いに同意したように
うなずいて、
「ここでの計画が完了すれば……
他の自治区にいる亜人・人外どもを
駆逐する事が出来るでしょう」
「しかし、あの聖金樹騎士団がどう出るか、
ですね。
何せあちらは、異種族・人外との共生を
夢見ているお花畑連中ですから―――」
「いずれにしろ、こちらの関与がバレなければ
それでいいのです。
疫病なんて、いつどこで発生するかなんて
わかりませんし……
生き物はいずれ死に、そして災害はどこでも
起こりうるものですからね」
彼らは互いに口元の端を歪め、
「そしてその災害を引き起こすのは―――
バンディーニ様の命令通りに動く、
虫ども、というわけですか」
「ええ、ギムリのおかげで……
あらゆる魔法耐性や、コボルト族の虫対策を
ものともしないほど強化された、ね」
そこまで言うと、彼らは口元の笑みすら
隠そうとはしなくなり、
「ああ、しかし―――
創世神様のご意思とはいえ、このような
むごい事が許されてもいいものでしょうか」
「ええ、時々私も……
神のご意思がわからなくなる時があります」
そして2人の口から、どちらからともなく、
小さな笑い声が漏れた。
「イケるな、コレは!
まったく、児童預かり所に『メーロー』は
届けられたが、こんな極上の酒までは
無かったぞ!」
ドラキュラのコスプレのような格好をした、
7、8才くらいの少年が―――
上機嫌で例のメロン酒を飲み干す。
「児童預かり所にお酒なんて届けられる事は
無いですよ」
彼、亜神・フェルギに対し、
レムちゃんがたしなめるように話し、
「甘いですがくどくもありませんね……
むしろ酸味でさっぱりとした後味です」
紫の長髪をワンレングスにし、片目を隠した
女性、吸血鬼のオフェリアさんも感想を述べる。
フェルギ様は例の『メーロー』の試食会に、
魔力供給の仕事と重なって出られず、
同じく多忙で来られなかったパック夫妻の
元へ、私が『メーロー』各種を届けに行く事に
なり―――
そこへ彼らも来てもらったのである。
ちなみにパック夫妻は忙しくて動けない
事もあり、代わりにレムちゃんが対応で
出迎えてくれた。
「そういえばこれは、ルガシオン公国から
来たものだと言ったな?」
「はい。
そこのコボルト自治区から来たと」
「自治区……か。
俺様の時は、あそこはまだ独立していた
はずなんだがなあ」
さすがに不死者として長い時を生きている
だけあり、当事者としてしみじみと語る。
「そういえば魔族や人間が調査に行って
いたんだろう?
あれはどうなったんだ?」
「ええ、それは―――」
同じ不死者、故郷のアングア大陸が絡んでいる
事もあり、私は素直に情報を渡す。
同時に、何か意見を聞きたいという事もあって
彼を呼んだのだが、
「虫……か。
ううむ―――
しかし、それは」
「??
どうかしましたか、フェルギ様」
吸血鬼一族の女性が首を傾げると、
「いや……
ところでシン殿。
虫による襲撃の可能性は無いのか?」
「パック夫妻とも話しましたが、
被害に対して制御し切れないだろうと。
なので可能性は低いと見ていますが」
そこで少年の外見の亜神は少し考え込み、
「もし―――
もし、コボルト族だけを狙うような虫を
用意する……
という事は可能だろうか?」
「こちらの世界ではまず、まだ無理だと
思いますが」
「いや、出来たと仮定してだ。
その場合はどうなる?」
一番危惧していた可能性を出され、私は
両腕を組んで、
「今のところ念のため、公都でちょうど
作っていた虫除けの魔導具を、魔族の
方々に持たせて行かせようと」
「確か―――
土精霊が絡んでいたヤツか。
強化していると言っていたな?」
「ええまあ。
それがどうかしましたか?」
そこでフェルギ様はまた考え込み、
「土精霊と、向こうを調査してきた魔族3人を
ここに呼んでくれないか」
その言葉に、亜神以外の周囲は顔を
見合わせた。
コメント
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うわ、今回の話は情報量がすごかったですね…! 冒頭の会議パートから、シンさんが「虫は病気を媒介する」と発言した瞬間、空気が変わったのが伝わってきました。それでいて中盤のメーロー試食会でほっこりさせて、終盤でバンディーニとギムリの計画が明かされる――この緩急の付け方が巧い。フェルギ様が「コボルト族だけを狙う虫」の可能性を直感したのも、長い時を生きる亜神ならではの視点で説得力がありました。あのラストの呼び出しの場面、続きが気になって仕方ないです!