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#心音くん愛され
夢燈 凪
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リビング。
机の上には、一通の封筒が置かれていた。
誰も触れようとはしない。
らぴすは、その封筒を見つめたまま動けずにいた。
心音 「らぴ。」
らぴす 「……。」
心音 「無理に開けなくていい。」
ロゼ 「俺たちは待つよ。」
らいと 「急がなくていいけん。」
みかさ 「落ち着いてからでいい。」
メルト 「一人じゃないでしょ…」
兄たちの言葉を聞き、らぴすは小さく頷いた。
らぴす 「……ありがとう。」
でも。
手は震えたままだった。
数分後。
らぴすはゆっくりと封筒を手に取る。
心音が隣に座る。
ロゼたちも少し離れた場所で見守っていた。
らぴす 「……開けるね。」
心音 「ああ。」
震える指で封を開く。
中には、一枚の紙だけが入っていた。
らぴすはゆっくりと目を通す。
その瞬間。
らぴす 「……っ!」
顔色が一気に青くなった。
手から紙が落ちる。
メルト 「らぴす!」
らぴす 「やだ……。」
らいと 「どうした!」
らぴす 「来ないで……。」
呼吸が苦しくなる。
肩が小刻みに震え始めた。
心音 「らぴす!」
心音はらぴすの前にしゃがみ、落ち着いた声で話しかける。
心音 「大丈夫。」
心音 「ゆっくり息をして。」
ロゼ 「水を持ってくる。」
みかさ 「周りは俺たちに任せて。」
メルト 「らぴす、大丈夫だから、」
しばらくして、らぴすの呼吸は少しずつ落ち着いてきた。
ロゼは床に落ちた紙を見つめる。
すぐには拾わず、らぴすに尋ねた。
ロゼ 「……読んでもいい?」
らぴすは少し迷った。
そして、小さく頷く。
らぴす 「……うん。」
ロゼは紙を手に取り、目を通した。
そこには短い文章だけが書かれていた。
『また会おう。逃げても意味はない。』
ロゼ 「……。」
らいと 「何て書いてあると?」
ロゼ 「脅すような内容。」
メルト 「そんな……。」
みかさ 「らぴすを怖がらせるためか。」
心音は静かに紙を受け取り、折りたたんだ。
心音 「これは、らぴすが一人で抱えることじゃない。」
らぴす 「でも……。」
心音 「もう一人で守ろうとしなくていい。」
らぴす 「……。」
心音 「俺たち五人で守る。」
ロゼ 「何があっても。」
らいと 「絶対に一人にはしない。」
みかさ 「安心していい。」
メルト 「俺たち最強の兄ちゃんだから、」
その言葉に、らぴすは少しだけ笑った。
らぴす 「……ありがとう。」
でも。
兄たちはまだ知らない。
この手紙を送ってきた人物が。
翌日、もう一度らぴすの前に現れようとしていることを。
そして。
その人物の口から。
らぴすの過去が少しずつ語られ始めることを──。
――続く。
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コメント
2件
いやもう、19話でこの震えは反則だわ……。らぴすが封筒を開ける前の兄たちの「無理に開けなくていい」って優しさが刺さるし、「また会おう」の一文で一気に空気変わったのが怖すぎる。兄たちの「最強の兄ちゃんだから」って台詞、涙出る。まだ終わりじゃなくて続くの?次どうなるかマジで気になる!