コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
これは警察学校組の私の完全考察です。理解おけ?
松田陣平編
俺の名前は松田陣平。今は小学生だ。突然だが、俺の親父が昨日、ライバルのプロボクサーを殺したということで警察に連れていかれた。俺は何回も警察に親父はそんなことするやつじゃない!なんかの間違いだ!と言っていたのにガキの言うことなんて信じてくれなかった。そして、今日の新聞の一面に親父の顔写真と松田容疑者逮捕の文字ー。なんで頑張ってる親父がこんなことになんなきゃいけないんだよ…。どうしてだよ…。俺は胸にモヤモヤを抱えたまま学校に行った。
「おい、人殺しの息子が来たぜ」
「ほんとだ」「なんで学校来たんだろう?」
「危ねえやつじゃん。こっち来んなよ」
え?今までお前ら俺の友達だったじゃん。なんでそんな簡単に裏切るの?俺だって大変なんだ。苦しいんだよ…。
そこから俺は「人殺しの息子」としていじめられ、近所の人たちからも変な目をむけられるはめになった。
親父はすぐ釈放されたが、ボクシングの試合が流れたことで人が変わったように酒におぼれ、俺の相手をしてくれなくなった。
だんだんいじめがエスカレートして、俺としては逃げるようで嫌だったが、おふくろが転校をすすめてきたから、近所の小学校に転校することになった。変わったってどうせいじめられるのに。俺はもう友達なんて上っ面なやつらはもう要らない。一人でいい。一人は楽で、傷つく必要もない。
俺は転校した。新しいクラスは2組らしい。あーあ、めんどくせー。まずは愛想の無い自己紹介を終えた。
「松田くん、なんかかっこいいね」
「うん、お友達になりたいなあ」
俺の親父が「人殺し」でもほんとにそう言えるか?
そう思いながらも俺は先生が言った席のほうに座った。そしたら隣の席のやつが
「俺、萩原研二って言うんだ、陣平ちゃんよろー」
って言ってきた。
なんだこいつ。俺のこと陣平ちゃんなんていうの初めて聞いた。名前で呼ぶのはいいけど、その言い方はやめて欲しいんだが。萩原?はどうやらこのクラスの人気者らしくあいつの席には休み時間のたびに人がたくさんいた。俺とは真逆みたいなやつだな。でも、ちゃん付けで呼ぶ男子は俺以外には誰も居なかった。なんで、俺はちゃん付けなんだ?まぁ、いっか。
翌日学校に行くと、俺の親父の新聞の記事が張られていた。松田は人殺しの息子だと黒板に書かれていた。またか。俺の親父は殺人なんてやってねえよ。どうやらみんな見てたらしく、前と同じような空気が流れていた。そんな中、「あいつ」だけが意外な反応をみせた。
「陣平ちゃんの親父さんが殺人したとしても、陣平ちゃんに関係ある?むしろ俺は転校生のこと知れて嬉しいな」
萩原だけがなんか平気な顔してる。頭おかしいのか、こいつ?なんか良く分かんねえが、おもしれーやつ。こいつとなら…。俺はその日から萩原とよく話すようになった。好きなアニメ、車、バイクなんかよく話している。どうやら萩原の親父は車の修理工場らしく、器用な俺は萩原の実家に興味を持った。ある日の帰り、萩原が実家見せてくれるというから喜んでついていった。全てのメカだったり、道具だったりがキラキラして見えて、俺は毎日通い詰めた。萩原と一緒に車にいたずらして怒られたり、手伝いしてごほうびにアイスもらったりして楽しい思い出が増えていった。
そして通い詰めたのには理由がもう一つある。それは萩原の姉ちゃんだ。初めて見たときからこんな綺麗な女がいるのかと思った。千速を見ると心臓がどきどきする。これって恋なのかとか思いながらもいつもそばで見てた。でも、どうやって近づけばいいかわからないから、とにかく千速が誰かと電話してたのを見て、嫉妬したのか、嫌がらせなのか分からないが、とにかく携帯を分解した。なんか怒ってたから多分まずかったんだと思う。
そして俺も成長して、大人に近しい身長になってきた。
親父も萩の親父と親しげに話せるまでの仲になっていた。家族ぐるみの付き合いになっている俺たちの家族。萩とは同じ高校に通っている。中学のときに萩のとこの工場がつぶれて、萩は落ち込んでたけど、いつの間にかいつものうざいやつに戻っていた。俺は工場が潰れても、萩の家に通っていた。元気づけたいのもあったが、ここにいれば家と同じくらい安心できるからだ。分解することは減ったが、一緒にゲームしたり、勉強したり…。高校2年生の冬、もうそろそろ進路のことについて俺たちも本気で考えるころになっていた。萩に聞いてみたら俺さ警察官になりたいんだよねと言っていた。俺も警察官になろうと思ってると言うと、萩は俺たちまた一緒じゃんと笑っていた。また、一緒だと思うと嬉しかった。でも、なぜ萩も同じ警察官になりたいんだろう。萩ならもっと良い仕事に就けそうなのに。
長くなってしまいました。いろいろ詰め込みました。すみません。