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タイトル『余命一年の僕、死へ急ぐ君は_。』
プロローグ
今は、春休み_。
誰も居ない、静かな病室。
一人で黙々と作曲をする。
今日は、検査入院が終わって、退院をする日。
粗方荷物を片付け終わって、一人で曲作りに専念する。
入院生活で暇な日々を埋めてくれる、僕にとって、大切な時間。
<コンコンッ
扉のノック音が聞こえ、その後に母親の声が聞こえる。
「るぅと、入るわよ。」
そう言って病室に入ってくる。
「今日は、帰りにどこかよる?」
「いい、行かない。」
「そう、」
ここ最近での家族との会話はずっとこんな感じ。
家族の質問に対して、僕が素っ気なく返す。
帰りの車。
ひたすら無言の車内に響く、一つの曲。
それを聞くと、余計に虚しくなる。
僕が入院することになったのは、ある日のこと。
――20☒☒年1月18日。
学校からの帰り道。
坂道を自転車で駆け上っている最中に、急激に動悸に襲われて、意識を失った。
気がついたときには、病院に居て、横で母親が泣いていた。
医師が入ってきて、僕に告げた言葉は、『余命一年』という言葉。
心臓に腫瘍が見つかったらしい。
信じられなかった。信じたくなかった。でも、信じるしかなかった。
まだ、高校二年生なのに…絶望した。
そこからはもう、人生はどん底で。
卒業すらも出来ない。僕の夢を叶えることも出来ない。
だから僕は、生きることを諦めた_。