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『おはよう』

そのメッセージが来てようやく僕は朝が来たことに気づいた。締め切っていたカーテン。かけなかったアラーム。気にもしていなかった時計。その全部が原因で、それをしていた僕が1番の原因であった。既読をつけてから5分ぐらいした時に、僕はようやく『おはよ』と返した。君は『既読無視されたかと思ったよー!きのうはありがと!』と送ってきた。僕も咄嗟に『ありがとう』と返した。昨日考えていた事を忘れたいから、ゲームをしようと思った。でもやる気になれなかった。散歩に行こうか、それとも買い物?朝ごはんのことすら忘れていた。それを考えているうちに、昨日の事は忘れられたかのように感じた。でも、心の端の方に黒い靄がかかったようで、気持ち悪かった。

お昼になった頃、君から連絡が来た。『一緒にゲームをしない?』そう入っていた。僕はすぐに『いいよ、やろう』と返した。そしたら君は『通話したいなー、なんちゃって!』と来たから『通話したいの?』と返してみた。君は『したいよー』と来たから電話をかけた。正直、僕も電話したかったからだ。声は昨日聞いたはずなのに、なぜか新鮮に感じる。自分でもよく分からない。そんなことを考えながらゲームをした。気がついたらデスしていた。君に『なにやってんの!ばかー』と笑いながら言われたことを今でも鮮明に覚えている。君のことで気分が悪いのに、君のことが好きで好きでたまらない。嗚呼、なんて僕は馬鹿なんだろう。何回もそう思った。何気ない、君との日常が僕は楽しくて仕方なかった。君の顔。特に笑った顔、優しくて、誰にでも愛嬌を振りまく性格と、僕の知らない、君の不思議な部分。全部が魅力的であった。

何時しか、僕しか知らない君を見たいなんて感じた。醜い僕の塊。貪欲で、不潔な思いの塊。嫌いな僕だった。そういえば、君には人間らしい部分があるのだろうか。振り返ると僕は、君の完璧な部分しか知らない。君が人間らしくなるのは何時だろう。もっと、もっと知りたい。









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あの夏、もう一度君と死ぬことが出来たなら

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