rbru/nmmn/ご本人様関係NOTHING
誤字あるかも/rb『』 ru「」
週末に待ち構えているハロウィンにちなんで、コスプレ気味のお話です。
マズルが出てきます。(マズル、言われては思いつかないですが調べたらあぁ!!ってなる感じのものです。地雷避けのためにも一度検索してみて頂けると幸いです。)
若干rbの曲がった癖要素ありです。
最近コスプレ18系ばっか投稿してるのに私の内なる癖が出かかってますね。しまっておきます。
〔騙されるのは君の好き〕
ーーーーーーーrb side
『ねえ、ハロウィンだよ。何かしようよ』
俺の足の間に座ってスマホをいじってる彼に話しかけてみる。
スマホを置いて、俺の髪をいじり始めた。
「何したい」
『えー。やっぱコスプレとか?』
「変なものじゃなければまあ許容できるものもあるけど。お前変な物しか持ってこないし却下で」
『えぇ!?ひどぉーーい!』
「日頃の自分を見直せ。」
『普段何もしてないよ』
「自覚なさすぎやね」
「とにかく。俺は菓子貰う側だから何もしない。」
『お菓子もらう側が普通仮装するだろ。おかしいって。』
「狼界隈のコスプレそんなもんよ」
『狼界隈初めて聞くけどなあ』
『あ。てか白狼ならそれだけで十分コスプレじゃん。何かそれらしい格好したら十分』
「無理、面倒臭い事したくない」
『だらけてえ。のんびりしすぎね。』
「菓子くらいならやるから。それで我慢して。な?」
『やだやだやだあ』
「駄々こねんな。ガキのコスプレするつもりか」
『うわあ、ひどぉい』
どんどん饒舌になって煽り気味になっていってる彼の我儘な口を、自分の口で塞ぐ。
『はっ、こういう所初心なのは可愛いね』
「⋯うるせえ、もう何もしねえからな」
『ごめんって。言うこと聞いてあげる』
「何も言わねえ。許さん。 」
こうなったときの彼の機嫌取りは大変だというのに⋯⋯⋯。
まあこうさせたのは俺だし良しとする。
好きと言い続けていればそのうち治る。多分。
今度は少しだけ尖らせた唇にキスをした。
『大好き。だからコスプレしてほしいんだけど 』
『可愛い所みたいだけだよ?馬鹿にしないしさ?』
そう言って再度キスをする。
『好き、だいすき。ね?お願い。』
「⋯⋯あー、考えとくから。もうだまれ⋯」
本当に顔を真っ赤にして照れてしまった。
どうみたって初心ではなさそうな見た目なのにと強く思う。
『だいすき。まってるね。』
まるで騙すかのように大好きだの言葉を囁いているが、本心だ。
それだけは勘違いされないようにしなければ。
顔を背けてしまった彼を、後ろから強く抱きしめ顔を見合わせキスをした。
とてもとても幸せな朝だ。
彼に仮装だのは投げつけたが、俺も俺で、準備をしようとスマホでとある品を頼んだんだ。
なるべく使うときが来てほしくないが、まあ、一応。
仮装をして町中をうろつく子どもたちが寝静まった頃。
俺はとてもとてもかわい⋯⋯⋯⋯⋯
怖いお化けに襲われそうになっていた。
襲われると言っても、小柳くんに押し倒されているというだけだ。
『なにやってんの 』
「だってお前、そのままにしておくと変なことしだすし」
『図星だけどさあ。』
『でも、こんな弱い押し倒し方でいいの?』
『俺起き上がれちゃうけど』
「さあな」
『へー、押し倒していいの?』
「俺は何も言わない。 」
まあこれは肯定という意味で受け取ろう。
抵抗しないのだ、彼が。あの彼が。
俺の手首を押さえてくる手を離さして、
彼の背中に腕を回し、体勢を逆転させる。
『俺のこと押し倒しちゃう悪いワンちゃんは、躾しないとだよね。』
「⋯⋯⋯⋯は」
裏切られた、と言いたげな顔をして見つめてくる。
以前通販で買ったのものをベットの棚に入れておいて良かった。
そう、マズルだ。
マズルは、まあ犬の拾い食いなどを阻止するため口周りにつけるもの。
この世の中は不思議なもので、人間用も売っているのだ。
俺の飼っている狼は凶暴だ。だから躾けなくては、と思い購入した⋯⋯⋯とでも言いたいところだったけど、単純に似合いそうという気持ちで買い物かごに入れたのだ。
店を開けて片手で取り出し、片手は彼の両手首を押さえつける。でないと抵抗して外されてしまうから。
一度彼の腕から手を離すが、彼の上に馬乗りしているしそんなに抵抗はできないだろう。
お前の肌を傷つけたくない、だなんていうキメた言葉をかけてきたのを利用する。
さすがにずっと手首は押さえれないからと以前買った拘束用のリボンを取り出し、ひとまず慣れた手つきで手首を縛る。
瞳孔がキョロキョロと動いてまさに動揺している。
まあそんな様子はさておき一番の目的、マズルを彼の口に当て、後頭部で取れないようセッティングする。
マズルの舌にもリボンで口を塞ぎたかったが彼の大好きな声が聞こえないのは苦しい。だから今回はマズルだけだ。
『可愛い。似合ってるよ』
「おい、どっちも外せって、!」
『やだよ、こんなに似合ってるのに』
『しかも、この前小柳くん俺のキスやだって怒ってきたじゃん。これ付けてたら強制的に出来なくなるもんね。良かったじゃん』
「はぁ、⋯?ええ、⋯?」
「お前、まだそんなこと根に持って⋯」
『うるさい。仕方ないでしょ』
「なあ、お願いだって。せめてこの口のやつは外してくれ」
『いやだね。外さない。』
『もちろん手首のも外さない。』
「なあ、本当にお願い。外して? 」
『むり。弁解の言葉でも言ったらどうなの』
「⋯⋯⋯⋯、」
『ハロウィンだから、特別ね。気持ち良くしてあげる。何にも考えなくていいくらいにしてあげる 』
口を噤み、腕を自分の胸前に差し出している。
肯定と受け取らせて頂こうか。
「ぐ、っぅ、ん〜っふ、ぁ”っ⋯、」
「ぅ゙、っふ、ん⋯っ!ん”〜〜〜っ、は、」
「はずして、ぇっ、おね、が、いっ、」
『むりかなあ。』
「せめてっ、こし、とめ〜〜〜っ、」
『やだ。おねがい、ばかになって』
『俺に躾けられてることは、わかって』
「むりぃっ、⋯⋯〜、!」
『我儘言わないで。可愛い。大好きだからさ』
「わか、ってるから、ぁ、これ、外してぇ、」
『なんでそんな外してほしいの。小柳くんが俺のキス嫌いっていうから、もうこれでキスできないじゃん。』
自分でも驚くほど根に持っている。
『何も言わないなら、腕も口も外してあげないからね』
「っぅ、ん、ぁ”っ、ふっ、ぅ」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
︙ru side
こいつ、根に持ち過ぎだろ。
そんなこと考えながら、腰を打ち付けられていた。
拘束されるのは慣れている。いやまあ慣れたくもないけどどっかのタコのせい。
問題はこの口の周りを覆ってくる物だ。
俺は狂犬かっつーの。
別に息苦しい訳では無いけど、いい気はしない。本当に。
確かに星導に「おまえのキスやだ」
とは言った。きちんと覚えてる。
でも、きちんと理由はある。
その日は謎に彼が独占欲を見せつけてくるものだから、なんでもしていいと言った。
仕方ないだろう、不安そうにしてたのだから安心させることしかできない。
だからと、何時間もキスされると思うか。
2時間、3時間だ。おかしいだろう。
嫌と言いたくなるとは当たり前だろ。
けれど独占したくて、何でもしていいと言われた彼にはショックだったのか。
別に彼のキスは嫌いじゃない。時間が問題だっただけ。彼のキスは⋯⋯⋯⋯まあ。
こんなこと考えてしまった暁には顔が赤くなってしまう。からやめておく。
でも、その言葉を彼にかけてやらないとこの口の周りに着けられているものは外してくれない。
何度外してくれと頼んでも外さないのだから。
「たのむ、から、こしだけっ、とめて?」
そう言うと、やけに素直に止めてくれた。
俺が何度も吐精していたからなのか、理由は分からないが。
星導のせいで荒くなっていた息が落ち着いてきて、この口周りの越しに彼に話しかける。
「きす、嫌いじゃないから」
「お前のキス、だいすき」
「でも、あん時は何時間もやってたからつい言った」
「ごめん」
「何回でも言う、おねがい、」
「キス、させて」
「だから、 外して」
「だいすき」
『俺もごめんね』
『もう嫌って言わない?』
「言わない、」
多分だけど。
『じゃあ外してあげる。でも似合ってたよ』
「うれしくない」
『だいすき』
口周りのが外されて、頬にキスを落される。何とも言えぬ安心感。
「手首のは外す気ないんかなあ」
『ないよ。』
『小柳くん、俺のものだもん』
違うと言ってまたつけられては困る。
「⋯⋯⋯ん、分かった」
「その、ものっていうのやめてさ」
「せめて飼うとかにしない?」
『⋯逆にいいの?』
「まぁ⋯?」
『⋯うーん、まぁものにさせて』
「はいはい」
『だいすき』
「⋯⋯俺も」
「だいすき」
もう、こんなハロウィンはこりごり。
毎日彼に犬にされているのに、改めて犬にさせられては、困る。
大好きなキスとキスマに纏われる。
コメント
1件
ありがとうハロウィン。ありがとうマズル。