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少し肌寒くなった頃 、俺は教室で一つ上の先輩に告白をした 。先輩は黙っていた 。そりゃそうだ 、先程までは”ただの”後輩だった奴に告白されるんだ 。ちゃんと覚悟はしていた 。「 ごめん 」「 男同士はちょっと… 」そんな回答が来る事なんて分かってた 。さっさと言ってくれ 、貶してくれ 、嘲笑ってくれ 。
「 …とりあえず 、1週間だけ 。それで天宮君の心が変わったら別れよう 。」
思っても見なかった 。最初に零した言葉はNOではなく少しの期間だったから 。1週間”だけ”じゃない、1週間”も”だ 。心が高鳴って仕方がない 。今からでも手を引っ張ってデートに行きたい 、「 寒いね 」なんて言って手を繋ぎたい 、少しある身長差にドキドキしながらキスをしたい 、いろんな欲望が流れ出る気がした 。
『 は 、はい 、! 1週間 … 後悔させない期間にします 、 ! 』
「 ふふ 、うん 。宜しくね 、凛くん 。」
『 へ … !? ぁ 、か 、奏太先輩よろしくお願いします … 』
そっと頬を撫でてくれた先輩の手はとても暖かくて 、太陽の光の様な心地よさ 。俺は 、今後後悔するなんて思っても見なかったんだ 。目の前の幸せに夢中で先輩の心の中なんて一切考えていなかったんだ __
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『』天宮 凛 ( 高校2年生 )
「」藍沢 奏太 ( 高校3年生 )