テラーノベル
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あれから、男は警察に連れていかれ、吉田は救急車で運ばれていった。
吉田は至る所にあざや傷などボロボロの状態だったが命に別状は無く、約2週間程度で退院出来るとの事だった。
「…ごめん」
あの日から吉田は、メンバーを巻き込んでしまった事、仕事に穴を開けた事、ファンを心配させた事が気がかりなのか落ち込み気味であった。
そんな吉田を励ますために4人は毎日病室にお見舞いに行っていた。
「大丈夫やで、俺らがずっと隣におるよ」
そう言って塩﨑は吉田の頭を優しく撫でる。
本来なら振りほどく手を、吉田はそのまま受け入れた。
「…ありがとう」
吉田は、涙をこらえ俯いた。
「じんちゃん、泣いてええんやで。今は俺らしかおらん」
「そうだぞ仁人。怖かったな。大丈夫だから。」
そう言って舜太と勇斗は、吉田を優しく抱きしめる。
「おかえり。」
柔太朗もそれに続いた。
この温もりに浸って、一筋の涙が吉田の頭を頬をつたった。
背中で語るリーダーを、優しいリーダーを、俺らを守ってくれるリーダーを、俺らも守っていく。
そう心に決めた4人だった。
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「こっそりアルバイト、バレたら即退勤~!」
吉田が退院してから約1ヶ月。
充分に休息を取った吉田は、元気を取り戻していた。
そして、今日はYouTube撮影日。
今日の企画はメンバーそれぞれがアルバイトとして職場に潜入、ファンの方にバレたら即退勤という企画だ。
いつものように明るい吉田の掛け声から企画が始まる。
「いや~どうですかっ、自信のほどは」
「いやいけるんちゃう?」
「俺多分3年くらい働いてそう。」
「いつの間にかはやちゃんバイトリーダーなりましたってなってんじゃない?」
自然と笑顔が溢れる現場。
吉田もいつもの表情で笑っていた。
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コメント
1件
バイトリーダ、あれ?ゆうちゅうぶできいたことがあるような?www