始まります。
鬱side
最近、何処かから誰かの視線を感じる事がある。
それは電車に乗っている時。
夜中に道を歩いている時。
更には、家の中でもその気配を感じるようになった。
その視線にぞくりと体が震えるが、平静を装う。
『ん〜、僕ってばモテモテ♡』
とか言ってベットに倒れ込む。
『…明日は、仕事…無いな。』
スマホで明日の予定を確認し、眠りにつく。
次の日。
外は少し冷たい風が吹いていた為、ベージュのコートを着て、前にコネシマに貰った空色の腕時計を着けて外に出る。
休日なのもありいつもより人が多い街をふらふらと彷徨う。
いい女おらへんかな…とか思いながら、近くのベンチに腰掛け、コートのポケットから取り出した煙草を口に咥える。
すると、視界の端に見知った顔がちらつく。
『……シッマ?』
冬なのもあり流石にいつも見るサッカーのユニフォームのような服ではなく、
暖かそうなネイビーのコートを着ているようだ。
何時もより何倍も落ち着いて見えるその姿に殆どの人間が満場一致で“イケメン”
と答えるだろうな、と思う。本人は否定し続けているが彼は相当顔が整っているのだ。
その魅力に寄せられて女がコネシマに話しかけている。しかし、本人は滅茶苦茶面倒そうな顔をしている。
『…w』
咥えた煙草を箱に戻してしまった後、立ち上がって近くに寄ってみると、女の気色悪い猫撫で声が聞こえる。
「おにぃさん、一緒にあそこのお店行きませんかぁ?」
「あ゛ー、俺甘いもん興味無いねん。それに、さっきも言った通り…」
『シッマぁ〜、ここに居ったんか、探したで?』
ひらひらと手を振ると、コネシマがげ、と言うように此方を見る。
それを見るなり、女が
「あっ……そうなんですね、失礼しました〜」
とそそくさと去っていく。
『…?なんやシッマ。モテモテやないか。』
「うるせぇ。ったく…俺は酒買いにきただけなんに…」
手には高そうな袋を持っており、中にはワインが入っているようだ。
『えぇもん持っとるやないの。いやぁ、こんなお高い酒僕には買えへんの見越して買うてくれたんやんな?』
うんうん、と相槌をうつ。
コネシマはそれを見てため息をこぼすと
「誰もお前にやるなんて言っとらんが?」
『いやいや、食い物と酒は人のかn……人と飲み食いした方が楽しいやないですの。』
危うく人の金で、と言いかけたがまぁバレていないだろう。
それを見てコネシマがくつくつと諦めたように笑う。
「……今日の夜8時な。」
『おっけぇ。つまみ持ってくわ。』
『じゃあの』と言ってその場を後にし、近くのコンビニに向かう。
…コネシマが何かを決意したように鬱を見ていた事に気づいた人間はいないだろう。
一旦ここで区切ります。
まじで口調わからん…。
小説、ムズカシイ。
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