目線の下には、
きらきらと輝いたブルーの海。
そして高さ何十メートルもある角張った崖。
もう、頑張ったよ私…、
毎日毎日親から暴力をうけ、
学校のクラスメイトにも。
幼稚園の頃から仲良しだった子にも
裏切られた。
1番信用してた友達が私を裏切った
ときがいちばん悲しかったな、笑
でもね。
今日でこの世からお別れだから、。笑
でも、辛いときでも唯一私の味方でいてくれた
お兄ちゃん。
兄は人気バンドのボーカルで、
仕事で忙しくなかなか会えない。
でも少しでも時間があいたときには
電話をかけてくれて、。
とっても優しくて安心する声。
だから最後にもう一度お兄ちゃん
の声が聞きたい。
安心して旅立ちたい。
そう思い電話をかけた。
プルルルプルルル
月城「ぁ、お兄ちゃん、?」
大森「あ、ほのか?どうしたん?」
いつもと変わらず優しい声で、
安心して一気に涙が溢れ出てくる。
でもお兄ちゃんにバレないように
必死で声を殺す。
月城「っ、お兄、ちゃん…、急に言いたくなったんだけど、ッ」
月城「いつも味方でいてくれてありがとねッ、…。」
大森「、当たり前だよ。今日もなんか…、された、?」
心配そうな声で聞いてくるお兄ちゃん。
「うん」 そう言いたいけど、たった2文字の言葉が出てこない。
いつも嘘つかないでって言われるけど、
これで最後だから、。別に嘘ついてもいいよね…、
なによりお兄ちゃんに心配かけなくないし..、
月城「うんん。今日はされてないよ、ッ笑」
大森「ほんとに、?嘘つかないで。声震えてるよ」
月城「っ、ほんとッ、ほんとだよ…ッ?」
大森「…、そっか。無理しないで、。」
月城「お兄ちゃんも辛いことたっくさんあると思うけど、ッ、」
月城「諦めないで、頑張ってね、ッ泣」
大森「っ、ほのか?なんで、なんで泣いてんの?」
大森「やっぱなんかされた、?大丈夫、っ?」
月城「うんん。泣いてないよッ、泣」
月城「これからもお仕事、頑張ってね、ッ泣」
大森「っ、、、ほのか、?今どこにいるの。教えて、」
こっちの様子に気づいたみたいで慌てて
居場所を聞くお兄ちゃん。
大森「お願い。そこから動かないで。どこ?場所教えてっ、」
月城「ごめん。教えられない、ッ」
月城「いつになってもお兄ちゃんが大好き、だよッ泣」
月城「、お兄ちゃんばいばい、ッッ泣」
溢れ出した涙が頬につたる。
目が涙で滲んで視界が見えない中、
私は一歩を踏み出した。
end.
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