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~ 靴紐 ~ 最寄りの果実
僕は15歳の中学3年生。友達と遊び、騒ぎ、たのしい生活を送るのが当たり前の楽しい時間を毎日過ごす。 はずだった。
遡ること1年前。
僕はいつも通り、ベットから起き上がった。
優希《ゆうき》「あぁ…もう朝か」
僕はアラームを止め、洗面所に向かう。
歯を磨いて、顔を洗う。面倒だが、やらなきゃいけない。
今日も親は仕事で朝から居ない。静かな家で一人、準備をしている。
優希 「…こいつは朝からうるさいなぁ 笑」
いつも朝からうるさい友達からのLINEの通知が鳴り止まない。
今日もいつもと変わらない。くだらないけど、楽しいな。
そう思いながら僕は少し微笑みながら制服に着替える。
少しだけソファーでゆっくりした後、
僕は玄関に行き靴紐を結ぶ。不器用で上手く結べなかった。
でも結び直す時間も無い。
ヘルメットを被り、自転車に乗る。
優希 「やべっ、時間ねぇ。先生に怒られるのだるいし…」
僕は赤信号ギリギリの横断歩道に間に合うよう、ペースを上げる。
その時、自転車のペダルが靴紐を巻き込み、倒れてしまった。
優希 「いってぇ…。早く行かないと、」
僕は忘れていた。赤信号ぎりぎりで渡ろうとしたことを。
そんなことにも気付かず、必死に靴紐を解いていた。
キキィー ドカンッ
…
目が覚めると、僕はベットに横たわっていた。
あぁ、ぶつかったんだ。生きていてよかった。
なにか違和感を感じる。 あれ?体がほとんど動かない。声が出ない。
力を振り絞り、辺りを見回すと、深刻な表情で話している医者と僕の親がいた。
医者 「お母さん。前にも言いましたが、完全な治療法はまだ見つかっていないんです。 」
お母さん 「じゃあどうすればいいんですか?」
お母さんの顔が歪む。
あぁ、僕はこれからどうなるのかな。