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(RYUKI視点)
「……え、2人、知り合いなん…?」
さっき海の家で知り合ったばかりのラン兄と、たっくんが親しげに名前を呼び合うその姿に、関係性を聞かずにはいられなかった。
「あぁ、うん。…まぁなんていうか、ダンス仲間みたいな感じかな。だよね、?ラン、」
「うん、それきっかけで遊んだりしとったよね」
「え?!ラン兄もダンスやっとうと?!」
「ん?うん。一応ダンサーやってて。」
「へぇっ、そうなんや…っ、」
“ダンサー”という言葉で、たっくんがバックダンサーをやっていたと教えてくれたことを思い浮かべた。
その時に知り合ったんかな、なんて1人で納得がいきながらも、羨ましく思う。
「ダンサー…っ?えっ、かっこいい…、」
「ありがとう。笑」
「てかこんなことあんねや、世間せまぁっ。」
トムがラン兄を憧れの目線で眺め、カイリュウは驚きながらもこの状況を楽しんでいるようだった。
「……てか、これはなんの集まりなの、?笑」
「えっ?あ、そっか、たっくんはわからんよね(笑)…この2人はここの店員さんで、さっき、俺とトムでここ入ったらさ…」
「俺がこいつにナンパされたねん。」
「っ、おい!違うやろ!笑」
「「え?」」
「「……え?」」
カイリュウが冗談を言うと、なぜかたっくんとラン兄が同時に反応して、その声に俺とカイリュウが反応し返した。
「……ナンパ?…え、そうなん?カイリュウ、」
「そうやで?お兄さん一緒に飲んでよ言うから。笑」
「……ナンパ、?したの、リュウキ。」
「いや違う!してないって!!ちょっとおもろそうな店員さんやったから誘ってみただけ!」
「それをナンパって言うねん。笑」
「ちょっ、おいカイリュウ変なこと言うな!!トムも違うって言えよ!」
「まぁほぼナンパだったよね?笑」
「おいごらええ加減にせぇよっ、?!」
カイリュウとトムが楽しむようにナンパだと言い張り、強く言い返すも、からかわれるせいで顔が赤くなってくる。
「……顔、赤いやん。」
「っ、いやまってたっくん違うけん…っ!」
「……暇やけんってナンパにのっかるんや。俺を放置で。」
「なんやねん?ランも一緒に話しとったやんけ。笑」
「……あの、ちょっとみんな落ち着いて、?」
なにやら同じオーラを放つたっくんとラン兄。
不穏な空気に焦ったトムが宥め始めるも、聞く耳を持ちそうにない。
「……俺に話しかけなかったくせに、ナンパはするんや?」
「えっ、たっ、たっくん…?ねぇ、してないって言っとうやん…っ、!」
「……ナオヤに言う。絶対ナオヤに言うけん。」
「おいなんやねんっ、なんでまた怒ってんねん?」
「ね、ねぇっ、ちょっと!ハヤトの話聞いてよ!」
トムの言葉がやっと耳に入ったのか、一度みんなが喋るのをやめるも、ラン兄が再び口を開く。
「……カイリュウ、俺、休憩入るから。」
「えっ?…あ、お、おん。」
そう言って立ち上がると、ふいにたっくんの腕を掴んだ。
「……たっくん、ちょっと話せる、?」
「っ、…うん、いいよ。」
ラン兄がたっくんを連れて、外へ出て行く。
少し気になったけど、久しぶりに会った知り合いなら、話したいという気持ちはわかるから、あまり考えないようにしようと頭を切り替えた。
***
(RAN視点)
ナンパされたしただのでなんだか感情が乱れつつも、久しぶりに会ったたっくんと話がしたくて、休憩を使い海岸に誘った。
砂浜に腰を下ろすと、熱っ!と2人して熱さに驚いて笑い合いながらも、話を振ってみる。
「……まじで久しぶりやね、たっくん。」
「うん、…こんなとこで会うとはね。」
「いや本当そう。たっくん、東京でしか会ったことなかったけん、びっくりした。」
「そうね。…あの時も、こっちには住んでたけど。ほとんど東京にいたからね、」
俺とたっくんは、俺が19歳の頃に東京のダンスイベントで知り合った。
初めてたっくんのダンスを見た時、ジャンルは違ったけど衝撃を受けて、俺から話しかけたことがきっかけだった。
年上だけど、ダンス以外の趣味も合うたっくんとはすぐに仲良くなり、イベントで会う度に遊んだりもしたけど、たっくんがバックダンサーを始めてからはだんだんと会う機会が減っていき、それ以来の再会だった。
「うわ〜、やば、めっちゃ懐かしい。こっちの大学通ってたんやっけ?」
「うん。今はこっちでダンススクールやってる。」
「えっ?!そうなん?…あれ?東京戻らんやったんやね?」
「あー…、うん。そうだね、ずっとこっちだよ」
確か、たっくんは東京出身で、当時は大学に通いながらダンサーをやっていた。
バックダンサーをやめたのは風の噂で知っていたけど、東京にいるもんだとばかり思っていたから意外だった。
「てっきり、東京で活躍しとるんかと思ってた」
「ううん。こっちでダンススクール。笑」
「…なんでこっちでやろうと思ったん?」
「……ん〜、…なんでだろうね。」
急に、言葉を濁したたっくんの様子が気になった。
あの頃も、自分の話はあまりしたがらないタイプやったよなぁ、なんて思い出す。
そういえば、イベント終わり、よく嬉しそうに電話をしていたたっくんをからかったりしてたっけ。その事に突っ込むと、恥ずかしそうにしながらも、珍しく俺に打ち明けてくれたのを覚えている。
「……こっちにおるってことは、あのよく電話しとった人、まだ続いとん、?」
「……よく覚えてんね、」
「覚えとうよ、俺に色々話してくれたやん。こっちにおる人って言っとったよね。」
「……うん。…まぁでも、昔の話だよ。」
ぼんやりと、どこか遠くを見つめるように海を眺めるたっくん。なんだかその表情が憂いを帯びていて、気になってしまう。
「……本当に?」
「……なんで。本当だよ、」
「…じゃあ、なんでこっちにおるんよ、」
「……っ、…ランには関係ないやろ、」
言葉に詰まり、ちょっとだけ感情的になったたっくんに違和感を感じた。
そういうたっくんを、今まで見た事がなかったから。
あの頃、電話に出るたっくんの顔は毎回綻んでいて、電話を終えると愛おしそうにスマホを見つめていた。
俺のからかいにも、珍しく素直に”早く帰りたい”なんて口にして。
あの人が、たっくんにとって特別なのは明白だった。
“昔の話”と言いながら全然そんな顔をしていなくて、自覚があるのか無いのか、自分の感情と戦っているように見えるたっくんが心配で、勝手に胸が痛む。
「……そんなこと言わんでよ、俺にいっぱい話してくれたやん、」
「……、もう終わったから。」
「…っ、そんな風に見えん。」
「っ…うるさいな、終わったの。」
「たっくん、俺心配やけん言っ、
「っ、ランには関係ないって言ってんだろ…っ、!」
俺の言葉を遮るように、また感情を乱した。
……あんなに、幸せそうに俺に話してくれていたのに。
たっくんの様子から、これ以上何があったかなんて聞けそうになかった。
…でもひとつだけ、どうしても気になったことがある。
「…関係、無くはないけん、」
「えっ…、?」
「リュウキ。さっき仲良くなった。…あの子の事、可愛がっとんやろ?」
「っ…なんでリュウキが出てくんの、」
「……あの子は、もう俺も関係あるけん。」
さっき、リュウキの言動を気にしていたたっくんの事が、ずっと気になっていた。
あえて多くを語らず、たっくんの目を真っ直ぐ見つめてそう言うと、急に、ふっ、とたっくんの表情が柔らかくなる。
「………ふっ、…忘れてたな。ランがお節介なの。」
「…忘れんでよ。そこ変わらんけん。」
なんだか濁すように、たっくんは笑った。
ふふっ、と笑い合うも、やっぱりどこか寂しそうな顔をするたっくんに、深入りしすぎたかなと反省しながら腰を上げた。
「俺、休憩そろそろ終わるから戻るね。…海の家、来るならゆっくりしてって。」
そう言い残して、たっくんの肩をぽん、と叩くと、ありがとうと小さく返事が聞こえ、海の家へ足を向けた。
コメント
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たっくーん💖💖 ほんとにストーリー展開が神すぎる! こっからどう絡み合っていくのか楽しみ😽 みんなのいまの気持ちが知り多すぎるー!!!
みちさん✨ 更新ありがとうございます! 待ってました😍 🍓🐿なのか☕️🦅どっちだー🧐!!! と思いつつ、まさかの⚾️🍓かー😳?! いやでも、🍓🐿であってほしいな🥹ともう、感情がぐちゃぐちゃになってます🤣 続きも楽しみにしています!(*^^*)

待ってました!!!!!!更新ありがとうございます😊 たっくんの過去の想い人誰かって考えたらまだえいきがでてないことに気づきました!まさかまさか??🤔🤔