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上野 莉瑠は大人になってからずっと精神病院に入院していた。幻聴が聞こえると、幻聴と会話をする。現在25歳。
「お前は馬鹿だな」「お前がいるせいで家族は不幸だ」幻聴は言う。莉瑠の両親は頭が良いのだが、莉瑠はなんとか短期大学まで卒業したものの幻聴のために疲 れやすく、卒業後は寝てばかりいた。見るに見かねた両親が、ついに精神病院へ入院させたのだ。
「そうよ、どうせわたしは頭が悪いわ、精神的にお前に打ちのめされてもうボロボロよ、誰かこの声をとめて!とめてよー」莉瑠は、もうベッドの上で叫ぶしかなかった。
「いやあああー」幻聴に耐えきれずに叫ぶ莉瑠。その声を聞きつけて看護師が来た。「静かにしましょうね、精神安定剤の注射をしますから」莉瑠は注射を打たれた。「うっ」意識が朦朧としてやがて眠った。