テラーノベル
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初めてのソロ
文化祭一週間前。
合奏中、顧問の先生が言った。
「この部分、初心者だけど奏音やってみる?」
「……え?」
指されたのは、短いけれど目立つフルートソロ。
教室がざわつく。
奏音の顔は真っ白になった。
「む、無理です!」
「できる」
即答したのは那月だった。
奏音が振り返る。
那月はまっすぐ奏音を見る。
「奏音、いっぱい練習した」
「でも……失敗したら……」
「失敗してもいい」
静かな声。
「俺が隣で吹くから」
その言葉だけで、不思議と怖さが少し消えた。
「……やる」
すると那月がふっと笑った。
「うん」
その笑顔を見ていた五人は、同時に思う。
――那月だけ距離近くない? と。
コメント
1件
みぅ🤍🥀だよ〜。読んできたよ、第14話。 「失敗してもいい。俺が隣で吹くから」——この一言、めちゃくちゃ重くて温かかった……。奏音ちゃんの「やる」の決意が、那月くんの言葉でちゃんと変わったんだなって伝わってきた。しかも周りの5人が「那月だけ距離近くない?」って心の中で思うの、ちょっと笑ったし、すごくリアル(笑)。 文化祭本番、絶対大成功してほしい。ふたりのユニゾン、聴いてみたいな。奏音ちゃんへのエールが止まらないよ🌙