朝の教室。
いつも通り席に着いた元貴だったけれど、
今日は何かが違う。
すぐにクラスメイトたちがざわざわと
集まってくる。
男子『元貴おはよー!』
元貴『え、ちょ、近い…』
女子『ねぇねぇ、昨日階段で…その、!』
女子『あれってまさか、
本当に若井先輩と――!?』
みんなが口々にひそひそ、でも興味津々な様子。
元貴は一気に顔を真っ赤にして、
元貴『い、いや、あれは、その…
と、とにかく誤解だよ!ね?!///』
必死でごまかそうとするものの、
すでに廊下の方から、
『カップル誕生!?』『尊すぎる〜!』
なんて声も聞こえてくる。
放課後には昇降口や下駄箱で、
上級生や同じ学年の生徒までが、
『えっ、キスってほんと?』
『元貴、勇者だね笑』『羨ましい!』
と集まってきて……
元貴はもう、消え入りたいほど恥ずかしい。
そんな中、滉斗はというと――
廊下ですれ違う後輩から、
『お疲れっす若井先輩!』
『やりますね〜』
と冷やかされても、表情ひとつ崩さない。
むしろ少し誇らしげだ。
昼休み、元貴の教室にやってきた滉斗。
椅子に座っている元貴の元へ向かい、
目線を合わせるためにしゃがみ込む、
滉斗『んね、元貴…昨日の噂、すごいね』
元貴『恥ずかしくて死にそうです…///』
滉斗『別に、隠しても意味ないし、
どうせ、元貴は俺のだから』
滉斗は迷惑そうどころか、
ちょっとだけニヤリとしながら机に手をついて、
みんなの前で堂々と言い放つ。
滉斗『俺と元貴は、そういう関係だから』
元貴『…っ!?』
教室中が一瞬シン…と静まり、
その後『きゃー!』と歓声で包まれる。
元貴は頭を抱えて俯くけど、
滉斗がそっと肩を抱いてくる。
滉斗『大丈夫、ちゃんと俺が守るから』
元貴『…そんなこと、
言われたら余計恥ずかしいです、///』
滉斗『俺は、知られても全然平気
むしろ、自慢したいくらい、』
その言葉に、
嬉しくて泣きそうになってしまう元貴。
その日から、2人は“公認”カップル――
誰もが見守る“校内一甘いカップル”として、
毎日少しずつ堂々と隣にいられるように
なるのだった。
でも、滉斗の独占欲は変わらず。
『次は廊下で手繋ごう』なんて、
さらに見せつける気満々で……
ふたりの甘い日常は、
ますます尊くて止まらない。
コメント
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公認カプは熱い… なんか親近感あると思ったら 主さんの昔の投稿で花粉先生が出てくるやつとどこか重なりましたw 懐かしい感覚が蘇ってきて最高です☺️
こここここ公認カップル…!!! もうぜひぜひ幸せになりやがれください
口角探しの旅に出掛けてきます。