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その後、問題なく終わった。剣士署に戻って、帰る準備をする。
『さて、帰るか。』
僕たちは、剣士署を出ようとした。
その時、
?
誰かに、見られているような気がした。
振り返る。
と、
『・・・』
奏さんだ。
奏さんも、今から帰るようだ。
横を、通り過ぎようとする。
けど、止まった。
こちらを見た。
『何?』
『あ、あぁ、その、ええと…』
戸惑ってしまった。
『誰かに見られた気がして…』
『そう。』
それだけ言って、去ろうとした。
『あ、あの、奏さん!』
僕は、奏さんを呼び止めた。
奏さんは何も言わず、こちらを見た。
冷ややかな目。
怖い。
『私じゃない。』
『あ、そういうわけでは…ないんです…』
訊こうとしたけど、怖くなってしまった。
『もう、帰っていいかしら。』
冷たい声。
『その…』
僕は、勇気を振り絞る。
『奏さん、瑠璃さんのことを知って…』
『知らないわ。』
僕の言葉を最後まで聞かず、すぐに答えた。
『それだけ?もう帰るわね。』
奏さんは、剣士署を出て行ってしまった。
夢で見た瑠璃さんと、顔は似ている。
『でも、知らない…か。』
しばらく、奏さんが出て行った剣士署の扉を見ていた。