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あれから、下校のたびに…
y「あっ、元貴〜!」
〜
y「元貴ー!」
〜
y「もっとき〜♪」
〜
y「もーとーきー♡」
洋子さんがやってくるようになった
m「はぁあ…」
h「大森先輩…大丈夫ですか…?」
m「いや…大丈夫じゃない。
正直めっちゃだるい…」
r「だよね〜…」
h「…」
俺も大丈夫かって聞かれたら…
正直大丈夫じゃない。
洋子さんは、大森先輩のところへ行っては
ベタベタくっついている。
頭をわしゃわしゃしたり、腕を組んだり
ほっぺをツンツンしたり。
その度先輩は呆れた顔をしている
m「帰りたくねぇ〜…」
r「うーん…」
h「ぁ、そうだ」
m「ん?」 r「?」
俺はあることを思いついた。
早速思いついたことを言ってみる
h「帰り道、別ルートとかないんですか?」
m「別ルート?」
r「あ、確かに!決まった場所で
待ち伏せされてるなら、違う道から帰ればいいんだ! 」
m「あぁ、なるほど…!確かにそうすればいいかも」
よかった。役に立てたみたいで
m「げ…!最悪…!」
h「ぁ…」
なんと、学校の門で洋子さんが 待っていた
どのルートも門を通らないと帰れないらしく、
「最悪…」と大森先輩はしゃがみ込んでしまった
r「きついな〜…」
h「…あの、俺洋子さんのところ行って
言ってきましょうか?やめてくださいって…」
m「いいよ若井。若井まで被害にあってほしくない」
h「…!」
優しい…。あぁもう…
また好きになってしまう。
こういう優しいところを
みんなも好きになるんだろうな
r「あ…!」
涼ちゃんが指差す方に目線を向けると、
洋子さんがどこかへ歩いて行っていた。
r「もしかして帰ったんじゃない!?」
m「マジ!?はぁ〜よかった…」
大森先輩は安心した様子で
門の方へ歩いて行った
それに続いて涼ちゃんと俺も歩く
h「よかったですね」
m「うん。よかった」
完全に安心しきった時、後ろから…
y「もーとーきー!もぉ、遅いってばぁー!♡」
m「はぁ!?」
後ろから洋子さんが走ってきた。
m「さいっあく!」
y「え、なにそれぇ〜、ひどぉい〜」
h「…ッ!」
あぁ、まただ。また、この気持ち
ズキッとして、その後にモヤモヤが広がっていく
「ひどーい」と言いながら、洋子さんは
大森先輩の腕に胸を押し付けてくねくねしている。
r「…」 h「ッ…」
これ以上大森先輩の方を見ていると
もっと辛くなると思い、涼ちゃんの方を見た。
すると、涼ちゃんがすごい目つきで
洋子さんの方を見ていた。
r「ー…ーーー…」
h「ぇ…?」
涼ちゃんが小さい声で
なにか言ってる…
h「涼…ちゃん…?」
〜♪…〜♪
h「…!」
すると、洋子さんのスマホから
電話がなった
y「はぁー、マジだるぅ」
だるいのはお前だよ
y「はーい、なにー?」
待つこと数分後、電話が切れた
y「ごめん元貴ぃ、帰んなきゃ〜」
その瞬間、大森先輩の表情が少し明るくなった
m「じゃあ帰って。で、明日からはもう来ないで。うざいから」
y「え〜!ひどーい!」
ほっぺを膨らましながら、大森先輩の腕をまた掴む
お前がほっぺ膨らましてもかわいくねぇからな!!
y「ほんとツンデレなんだからぁ〜♡」
m「うっざ…」
早く帰ってくれ…涼ちゃんの
方を見てみると、変わらず洋子さんのことを睨んでいる
m「はぁ…やっと帰った…」
h「お疲れ様です…」
大森先輩はクタクタになっている。
涼ちゃんはなぜか俯いている様子
m「じゃあ僕こっちだから!またね。」
h「あ、はい!また明日!」
r「ぁ…ま、またね!」
聞いてもいいかな…
h「ねぇ、涼ちゃん…」
r「んー?」
勇気を出して聞いてみることにした。
h「さっき、洋子さんのことすごい目で見てたけど…どうしたの?」
涼ちゃんは一瞬フリーズして、口を開いた
r「…ちょっと…いや、だいぶむかついちゃって」
h「むかついた?」
r「うん…だって、若井は元貴センパイのことが好きでしょ?」
h「う、うん」
r「なのに、あの洋子ってやつが若井の邪魔しやがって…」
涼ちゃんが腕を組んで次々と言葉を放っている。
…なんだろう。嬉しいな…。俺のためにこんなに怒ってくれて。
h「…涼ちゃんは優しいんだね。」
r「え?」
h「俺のためにこんなに怒ってくれてさ。」
やっぱり、涼ちゃんの優しいところが一番好き。
涼ちゃんの好きなところってたくさんあるけど
でも優しいところが一番好き。
r「…うれしい。ありがとう。」
h「ぇ、あ…口に出てた…?」
r「うん 笑 僕の優しいところが一番好きなんでしょ?」
h「マジかよぉ 笑 」
r「ふふ、僕も若井の好きなところたくさんあるよ!教えてあげよっか!」
h「ふは 笑 、じゃあお願い 笑」
2人で笑いながら
お互いの好きなところを話して帰った。
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あ、喋ることないです。
次回もお楽しみにー
…あるじゃねぇかって?
😏
コメント
1件
色々な作品を見てきた私は涼ちゃんは実は大森先輩の事好きなのでは?という風に思い始めてしまった…