さひ │なぁ、○○ 。
しんとしていた 帰り道。
沈黙を破った のは珍しく さひくんだった。
○○│ん~?どうしたの?
と、私がきくと。
さひ│寄り道して行かん?
って。さひくん が誘ってきた。
さひくんが
寄り道 を誘うなんて、 何年ぶりなんだろう。
たしか、7歳の頃…かな?
それ以来 。さひくんが 寄り道 なんか
誘うことはなくなって、、
今、、、、。
○○│…さひくんが寄り道しようだなんて、笑
さひ│たまにはええやろ。?笑
って。自慢げな顔をして言ってくるところ。
そんな一面を見せる彼が大好きなんだよね。
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数分 歩いて 着いたところは、
○○│わぁ、海だ…!
そう、私の大好きな海だった。
波の音が 私の心を揺さぶって
それが癖になる。
だから 私は海が好きなの
さひ│○○海好きやろ?笑
って。まさに 私のことを全て知ってるような
その 顔付き が なんだか一層愛おしく思えた
○○│よく知ってるね~笑
そんな たわいもない会話をしながらも
ダラダラと 海の方へと歩く私達。
さひ│海入るんやったら
さひ│着替えないんやから
さひ│あんま深くまで行くなよ。
と、さひくんの言葉を聞いて
…あぁ。溺死もいいね。 なんて考える私
あ~…笑 馬鹿だな、
○○│…分かってるって、笑
私。なんのために生きてるんだろうと
考えさせられる。今。
靴と靴下を抜いで 足だけ 海に入れたんだけど
冷たくて。凍りそうになった。
それはそうだ。 もう 11月の 中半。
もうそろそろ冬に差しかかろうとしているもんね
○○│さひくん…えいっ!!
バシャン
さひ│おいやめろって…!笑
足で水面を蹴って さひくん に 水をかけたら
さひくん は 無邪気な笑顔を 見せる。
何も分からない 7歳の頃と、何も変わらない
…愛おしい。 だいすき。
私の気持ちは段々と膨らんでいく。
さひ│久しぶりやな。この感じ…笑
さひ│何年ぶりやろなぁ~…
って。 深く考え始める さひくん。
… 覚えてるよ。わたし。
ちょうど、 10年振り 。
まさに今日 … 。
○○│… いつぶりだろうね。笑
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コメント
3件
最高すぎです . ✩.*˚ 尊敬してます 🍀* ゚