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くろ
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来るとこまで来たなぁ🔴 もっとグイグイ密着してもいいと思うけどね…♡
ちょっと待って待って待って!?次のデートが岩本くんの家!?完全密室やん…!😱💦 ホラー映画のシーンは「仕方ない」って自分に言い聞かせて耐えてる岩本くんが切なくて切なくて…。でも宮舘(幽霊)が腕絡めて寄り添ってくるところ、「これなら怖くないでしょ?」って…なんか悪意ありそうで実はちょっと優しいのでは…?と困惑したよ😭💕 んで尾行の渡辺くんが先に叫んじゃったのウケたwでもそれだけリアルな恐怖描写ってことか…! 密室編、もう心臓もたないけどめっちゃ気になる!!続き待ってるよ〜〜🔥
3回目の土曜日。
宮舘(幽霊)から指定された内容は【映画デート】だった。
しかも今回は『映画を観終わったら最初の待ち合わせ場所に戻って解散でいい』と事前に告げられていた。
💛「(今日は短時間で済む……!)」
岩本は少しだけ心が軽くなるのを感じていた。
だが、それが大きな間違いだったと気付くまでに、そう時間はかからなかった。
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❤️「はい♪これが今日観る映画だよ♡」
劇場のロビーで宮舘(幽霊)が発券して渡されたチケット。
💛「(えっ……)」
そこに印刷されたタイトルを見た瞬間、岩本の背筋に冷たい戦慄が走った。
❤️「面白そうでしょ〜♪」
それは巷で【今世紀最大の恐怖を味わえる】と恐れられている、超話題作の本格ホラー映画だった。
💛「そ、……そうだな…」
岩本は恐怖で顔を引きつらせた。
❤️「ふふっ、よしっ!行こ〜♪」
そんな岩本など、お構いなしに宮舘(幽霊)は、さっさと館内へ足を進めていった。
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上映が始まると、スクリーンの中は噂以上の恐怖の連続だった。
『ギャアアア!!!』
💛「………ひっ」
お化け屋敷の時と同じ。
――いや、それ以上の悍ましい映像と爆音が岩本の精神を容赦なく痛めつける。
💛「(……むり)」
いつもなら恋人である目黒が隣にいて、そっと大きな手で自分の手を握りしめて安心させてくれる。
💛「(……やだ)」
けれど今、隣に座っているのは別の魂を宿した宮舘だ。
💛「(……こわい)」
恐怖のあまり岩本は座席で完全に硬直してしまう。
🔴「…………」
そんな彼の様子を横目で見ていた宮舘(幽霊)は、すっと岩本の左腕に自分の腕を絡める。
そして、その端正な頭を岩本の肩へと預けてぴったりと寄り添ってきた。
💛「っ!…な、なに」
🔴「……これなら怖くないでしょ?」
耳元で小馬鹿にしたような囁きが聞こえる。
普通なら拒絶するシチュエーションだ。
しかし、今の岩本は押し寄せるホラーの恐怖に耐えるだけで精一杯だった。
💛「(………っ、これは仕方ない、仕方ないことなんだっ…!)」
悔しさを滲ませながらも自分に言い聞かせて、じっと耐え続ける。
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やがて映画は終盤を迎え、劇中の恐怖演出が最高潮に達した。
――その瞬間だった。
「ぎゃぁぁぁぁあああ!!!」
💛「………っ!!!」
劇場内に凄まじい叫び声が木霊する。
それは明らかにスクリーンからではなく、数列後ろの座席から響いたものだった。
💛「(この声……)」
聞き覚えのあるその声の主は、間違いなく尾行してきていた渡辺のものだ。
あまりの怖さに、隠れて観ていた彼の方が先に限界を迎えてしまったらしい。
💛「(……俺も、もう…無理!)」
今の岩本に出来るのは映画が早く終わるように願うだけだった。
***
上映が終了し、最初の待ち合わせ場所へと戻ってきた岩本は完全に意気消沈していた。
💛「(……あぁ、……死ぬかと思った)」
魂が抜けたような表情の岩本の横で宮舘(幽霊)は楽しそうにクスクスと肩を揺らしている。
🔴「照って本当にホラーダメなんだねぇ♪」
💛「……うるさい」
🔴「……まぁ、後ろで尾行してた2人にも効果抜群だったみたいだし、俺としては何倍も増して楽しめたよ♡」
💛「……ぇっ、気付いて、たのか……?」
岩本は驚愕して目を見開いた。
目黒と渡辺の尾行は、最初からこの幽霊に全て見透かされていたのだ。
🔴「……ねぇ、照」
岩本の背中に嫌な汗が流れる。
そんな彼に対し、宮舘(幽霊)は更に追い打ちをかけるように、妖しく目を細めて顔を近付けてきた。
🔴「…………次のデート場所、先に伝えてあげるね♡」
幽霊は宮舘の唇を歪め、残酷なほどに甘い声で、次の目的地を告げた。
🔴「照の家♡」
💛「なっ……!?」
岩本の全身が凍りついた。
――家。
それは、今までのように目黒や渡辺が影から見守ることすらできない、完全な密室。
周りの目が一切なくなり正真正銘、この不気味な幽霊と二人きりにされてしまうことを意味していた。
💛「…………」
🔴「あはは♪じゃあ来週、楽しみにしてるね〜♡」
パニックで思考が停止する。
そんな岩本を置き去りにして、宮舘(幽霊)はご機嫌にスキップをしながら人混みの向こうへと去っていった。
姿が見えなくなった瞬間だった。
物陰から顔を真っ青にした目黒と、先程の恐怖の余韻でまだ震えている渡辺が飛び出してきた。
🖤「岩本くん……!」
真っ青な顔の目黒に岩本は俯きながら小さく頷く。
💛「次のデート……俺の家だって」
🖤「え……」
💙「マジかよ……」
💛「二人が様子を確認できない……」
岩本の口から語られた最悪の報せ。
💛「……どうしよう」
完全な密室で、恋人が幽霊に何をされるか分からない。
🖤「岩本くん……」
💙「…………」
二人は強い焦りと己の無力さに、爪が皮膚に食い込むほど、拳を握りしめた。
ついに終わりが見えてきたはずの幽霊とのデートのカウントダウン。
しかし、事態は最も危険な領域へと突入しようとしていた。
【残りデート数:2回】