テラーノベル
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ああ、愛おしい我が仔たち。
誰にも愛されないままで死んでしまった少年少女たち。
誰にも愛されないまま、生まれることすらできなかった子どもたち。
あなたたちは皆等しく、わたくしの仔です。
泡沫に溶けるはずだったあなたたちの最期の、愛されたい、という願いを叶えてあげましょう。
永遠に、幸せになれる箱庭を、つくりましょう。
ただし、あなたたちはすでに終わるべき命ですから、一つだけ条件を付けます。
愛されるには、結びつきの強い恋人たちの一方に成り代わるのがよいでしょう。姿をかたどり、その精神を別のところに閉じ込めて、代わりにあなたたちの魂を入れる。不自然にならない程度に記憶も残しましょう。そうして、相手に気づかれないよう過ごすのです。
そうすればあなたたちは、怖いものが無い世界の中で、永遠に愛され続け、幸せになれるでしょう。
さて、あなたにはわたくしの仔たちのために体を貸していただきます。
ええ、だってあなたは愛されているのですから。
そして、その愛が自分には不釣り合いでふさわしくない、と、傲慢にも思っているのですから。
ならば、その愛を己には過ぎたものだと考えているあなたより、愛されることを渇望している我が仔たちに与えられるほうが、合理的というものでしょう。
……おや、嫌がるのですか?
どうして拒むのでしょう。適材適所という言葉を知らないほど不勉強なあなたではないでしょうに。
まったく、いざとなれば惜しんでしまうのが人間の性ですね。
ええ、ええ、わかりました。ならばあなたにも一つ条件を付けましょう。あなたの恋人が、あなたをかたどった人形の中身があなたでないことに気づけたなら、それは彼が真実あなたを、あなたの魂を愛していることの証明です。そのときにはあなたたち二人とも、元の世界に戻してあげましょう。あなただけ一切の手出しができないというのは不公平でしょうから、多少は現実世界に干渉したり、ヒントを与えることも許します。
もし彼が気づけなかったなら、彼の愛はより適切な相手を見つけたというだけのこと。あなたはそれを忘れて、別の愛を探すべきでしょう。
わたくしは、わたくしの仔たち皆がただ幸せになってくれればよいのです。
あなたも、あなたの恋人も、またわたくしの仔であることには変わりありませんから。
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七瀬⛄️
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