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第1話 日常
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俺は72
奏音(そうね)家の三男だ
俺には3人の弟がいる
だがそのうち2人とも体が弱い
(俺が”兄”をやらないと)
毎日そう言い聞かせて
秘密を隠し通して
何事も無いように接して
そうしていくうちに、”頼り方”を忘れた
そうして今日も、仮面を貼って生きていく
作り笑顔という仮面を、
朝、いつも通りリビングに行く
階段を降りた先に居たのは、長男のいるまと次男のLAN
家族の中では中が悪いけど、全然そんな風には見えない
むしろ仲が良さそうだ
これがビジネス不仲というものなのだろう
そう何気ない事を考えながら、いるまの近くへと行く
暇「いるにぃ、こさめとみこととすち、起こしてくるけど、2人は体調も確認した方がいい? 」
.
いるま「できるならお願い!」
.
普段は元気だが、昨日は体調が悪かった
だから、念の為、念の為に聞く、
だが、今日はとことん嫌な予感がした
いつも通りの朝なのに、どこかが違う気がした
こさめとすち部屋の方が先に着くが、嫌な予感がし、みことの部屋へ先に向かう
足を速め、部屋の前へ着く
コンコン、とノックしドアを開ける
そこで目に入ってきたものは
衝撃的だった
顔が赤く、見ているだけでも熱くなった
俺はスマホを取りだし、LINEを開く
―いるま―
暇)いるにぃ、みこと熱ある
いるま)まじか、今行く
暇)冷えピタとか色々持ってきて
いるま)了解
暇「みこと、今いるにぃ呼んだから、熱測ろ、」
そう言い体温計を手に取り、みことの脇に挟む
ピピピ
表示された体温を見て驚愕する
41.2℃
いるまが来るまでみことの傍に居るがこさめのことも心配だ
それならばと思いLANに助けを求める
―LAN―
暇)らんにぃ、こさめ起こしてくれない?
暇)みこと熱出しちゃって
LAN)ぇ、みこちゃん熱出したの?!わかった!こさめちゃん起こしてくる!
暇)ありがと、こさめも熱出してるかもだから、体温も測っといて
LAN)はーい!
暇「みこと、深呼吸してね、辛いけど、頑張って」
みこと「ぅん、」
暇「喋んないでいいから、ね?」
みこと)コクッ
ガチャ
ドアが開き、いるまが入ってくる
いるま「みこと、熱何℃?」
暇「ん、」
体温計を差し出す
いるまの顔がみことの方へ向く
いるまside(みことの部屋)
なつに差し出された体温計に映された温度を見る
41.2℃
恐る恐るみことへと視線を向けた
顔が赤いが少し安心したような表情
なつのお陰だろう
ピコン
タイミングを読まずなる通知音
俺はスマホをリビングに置いているためなつかみことだ、
いるま「なつ、通知なってない?」
なつ「鳴ってるわ、鬼通知来てた 」
.
いるま「早く見ろ」
.
そうしてスマホに視線を向けるなつ
.
なつ「……は?いるにぃ、」
.
いるま「ん?どうした?」
.
嫌な予感がする
.
なつ「こさめも、熱出したらしい、」
.
いるま「……マジか、」
.
なつ「うん、」
.
いるま「俺みこと見るからLANはこさめ見といてって送って」
.
なつ「俺休むからいるにぃとLANにぃは大学行きなよ」
.
いるま「でも、」
.
なつ「今日大事な講義なんじゃないの?」
.
いるま「…ありがと、お願いする」
.
なつ「ん、任せて」
.
いるま「その代わりすちも休ませるから、連絡は大学行く途中LANに入れてもらう」
.
なつ「ありがと」
.
―大学まで―
.
車に乗り、俺が運転席、LANは助手席に座る
いるま「LAN、なつとすちとこさめとみこと、今日休ませるから連絡入れといて」
LAN「はーい」
連絡が終わり、車窓の外を見ながら口を開くLAN
LAN「ねぇ、いるま」
いるま「あ?」
LAN「なっちゃんとすちてさ、普段何してんだろうね」
まさかの言葉に愕然とする
確かに、普段リビングに姿を見せない
見るのは朝と夜だけ
朝食にも、夕食にも顔を出さない
いるま「…確かに、何してんだろうな」
少し間が空いたが答える
LAN「…というか、なっちゃん達大丈夫かな、」
いるま「…大丈夫だろ、なつとすち居るし、」
LAN「そっか、それもそうだよね」
本当に?本当にそうなのだろうか?なつだって、すちだって俺らの弟、すちとみこととこさめの兄だと言っても、俺らの弟には変わりない
きっと、LANもそう思っている
みこと、こさめが生まれてきてから、なつとすちは1人で解決するようになった
…どうせ、”兄だから”とか考えてんだろ
お見通しだっつの
あれ、そういえば、なつって笑ってたか?思い出すと、全部引きつった笑顔だった
すちは笑ってた、ちゃんと
___本当、に?本当に、笑ってた、?
……ッなんで気づかなかったんだ
LAN「暇ちゃんとすち居ても、心配だなぁ、、、」
LANが呟く
それもそのはず
なつとすちは高校生、みこととこさめは中学生なのだ
そうこうしているうちに大学に着く
車を降り中へ向かう
いつも囲まれるが、そんなの無視だ
というか、どっからあの声が出せんだよ、、、
モブ1「キャー!いるまさまぁ♡」
おえ、きも
モブ2「LANさまぁぁ!!」
うるさいけど、こっちの方がまだキモくねぇな
そう思いながら足を進める
講義室に着き、講義を受ける
たが4人のことで頭がいっぱで講義の内容なんて1ミリも入ってこない
いつの間にか講義は終わり、周りはほぼ帰っていた
LAN「いるま、ぼーっとしてたけど大丈夫?」
いるま「それはお前もだろ」ペシッ
LAN「あいだっ」
いるま「とりあえず帰るぞ〜」
ため息混じりに言う
LAN「はーい、あ、なんか買ってこうよ、冷えピタとか 」
いるま「そうだな」
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次回、すちなつの悩み
2405文字お疲れ様でした
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