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コメント
10件
多分ルーマ・グレイトスの元ネタヴラド三世だよね。彼も敵国であるオスマン帝国に人質にされてたし、ドラゴン騎士団の団員になってたし。 フロラの元ネタは多分エリザベートの罪を告発した少女、なのかな？
エリザは夢の中
第一章
～ １人の友だち ～
聖剣騎士団の団長ルーマ・グレイトス
北ルーネシア英国の奴隷だった
鞭で打たれ、見世物として性をされ、親友を目の前で殺された
その後逃亡したルーマは東ルーマン帝国の騎士団に入団した
彼女は昔、友人がいなかった
唯１人を除き
名をルサ
奴隷の時からずっと着いてきていた
彼女はルサを妹のように愛でていた
ルサもまた、彼女を愛でていた
永遠に
彼女は愛とルサを否定する者には容赦が無かった
ある日見張りに愛は歪と言われた
ある日御前は異常だと言われた
誰もいない空間に向かい誰かと会話しているようだと
彼女に対する愛を否定されたその時怒りで鞭と剣を奪い痛めつけ終いに殺害した
初めて殺した瞬間彼女は絶句した
足元にはバラバラの赤黒い死体と血に濡れた剣
手に持った鞭を見た
血で紅く染まっていた
彼女は怖れていた
ルサはまだ私を愛してくれるかと
そして彼女は投獄され14年の月日が流れ彼女はルサを見なくなった
幼き幼女を見る度寂しく思う
ルサの愛を長年求められずいた
思えばルサは虐待をうけたときから、居た
私だけの唯１人の友人だった彼女は誰だ?
自問自答をする
たった１人の友人
たった１人の私の味方
繰り返し繰り返し言った
そうでもしないと彼女を忘れてしまうかも知れないと思っていたから
彼女は願った
再会を
また愛せることを
召使いフロラは恐れていた
お姫様エリザの隠れた狂気に
地下に閉じ込められ痛めつけられても尚涙を流しながら笑顔で受ける異様な優しさに
彼女は見た
垂れる血を見て目の血を走らせ口角を上げた顔を
少年パルサルは出会った
憧れている人に
名をヴェネロと呼ぶ
彼は願った
私に教えてくださいと
芸術の全てを教えてくださいと
ヴェネロは彼を見て、了承した
ヴェネロは解っていた
彼が持っていた才能を
ヴェネロは知っていた
パルサルもまた｢彼｣の血を持った人間の１人だと
エリザは夢の中
夢で願いを叶えるエリザの目には涙
母は虐待
姉は邪魔者扱いを
兄は精神崩壊をしていた
彼女は恐れていた
母の教育を
姉の冷笑と邪魔者扱いを
兄の全てを失ったショックの狂気を
門を叩くのは誰か?
それは騎士団の長、ルーマだった
彼女は召使いに問う
彼女は何処か
エリザは何処か
エリザは不思議そうに近寄った
ルーマは再び問う
なぜ奴隷に優しく為ていたと
ルーマは知らずの内に昔の愛されなかった自分とパルサルを重ね、嫉妬していた
彼女は言う
私に笑顔で接してくれた初めての人だからと
エリザは続けた
私は彼に約束した
私を忘れないでと
エリザは最後に笑い言った
彼は私の初めての友人だと
![[妖怪と俺]](https://lh3.googleusercontent.com/rh-I3K3B8wq8JLU4mp7FtIpMD0PkMAUlIQBpsNBx3ARn0ictiaWRtKphkIURCldRu46-veNEyYhkvMD2mjGsywuVGNKN-55N=s350-rw)
