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stxxx
nmmn
本人様とは関係ありません
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桃side
事故での麻痺。トラブルでもなく
タクシーと普通車の事故。生憎の
雨で、なにのせいにもできないし
罪もないような事故。普通車に
乗ってた彼は、1人で数日
頑張ってたらしい。俺への連絡は
車椅子での生活が決まって
数日後だった。一時期お互いが
お互いに恋愛感情があったのも
事実。もう世間に馴染まないまま
今は友達以上恋人未満だけど。
あの日から、ずっと顔も暗い。
精一杯の笑顔も少し微笑むだけ。
でも頑張って生きてるから俺は
何も、言えない。
紫「…おはよ」
桃「おはよ。寝れた?」
紫「すこし、ねれた」
いつも、朝は俺よりはやい。
もう同居も初めてから数年。
いつの間にか慣れてたし特に
苦痛に感じることもない。
あの日から寝れない体調不良と
たくさん問題はあったが今は
安定してる方。病院で貰った
薬も先生も相性がいいらしい。
麻痺のせいで、頻繁には
飲めないし行けないけど。
桃「おいしい?」
紫「おいちい」
どんだけはやく起きても誤飲が
怖いからご飯は俺と。どんな
手抜きでも作れば美味しいって
言ってくれるし買ったものを
食べさせれば桃くんのほうが
美味しいって言ってくれるから
介護もなんの苦もない。
桃「ゆっくり食べるの」
紫「…おいしいんだもん」
ほら、かわいい。食欲はムラが
あるけど、元々太りにくくて
細身の人間だから問題ない。
俺が作ったら食べてくれるし。
紫「おしごといってらっしゃい」
桃「ん、また連絡して」
紫「…きょうはじっとしとく」
桃「うん。笑好きに過ごして」
毎日、やることは玄関で
伝えてくれる。最近はベットの
上の机で出来ることばっかり。
iPadで読書とゲーム機で出来る
カラオケ。歌うのが好きなのは
学生の頃から。上手だし。
今日も帰れば歌声が聞こえた。
紫「…楽しいよ、歌。」
桃「上手、相変わらず」
今日は俺も、2曲歌った。
俺も歌は歌えるほう。
紫「便利な時代になったよ」
桃「楽しい?」
紫「動かないから、疲れない」
紫「でも口は動くから寝れる」
桃「じゃあ、いいね。」
夜もゆっくり。お風呂も一緒に
入ったしご飯も食べて今日は
少し余裕がある。
桃「…散歩でも行く?」
紫「いきたい!」
桃「笑、じゃあ少しね」
トラウマは、無いみたいで
雨の日も夜も車も全然大丈夫。
時期も良く夜も寒すぎないから
お散歩に行ってみる。
桃「桜綺麗でしょ?」
紫「もう葉桜だけどね、」
紫「桃くんと見れたの嬉しい」
少し車走らせた先の桜が
綺麗なところ。遅くてもう
葉桜だけど、2人で来れば
なんにも気にならない。
紫「…もう5年経つよ」
桃「うん、早いね」
紫「色々あったよ。」
紫「体、動かないけど」
桃「…ちょっと右手貸して」
もう全く動かないけど傷跡と
手術跡も痛々しい。右腕は
骨折もしてた。紫くんは
痛みすら伝わらず骨折も少し
痛みが伝わるくらい。
紫「でも、喋れて、歌える」
紫「それだけで幸せなんだよ、」
紫「右で、喋れてるのは」
紫「すごいんだって」
桃「……そうなんだ」
そう、言えるのも最近に
なってから。前向きに見えるのは
見えてるだけで、紫くんは
ずっと過去を思ってるはず。
進まないのも、わかってるから
優しく俺に笑ってくる。
紫「…ごめんね、めいわくかけて」
桃「迷惑じゃないよ、楽しいし」
転職のきっかけも紫くんだし
転職して良かったと思ってる。
今がこうじゃなかったらなんて
もう考えられないほど幸せ。
紫「……喋られなくなるまでは」
紫「おれのお話し相手になってね」
桃「もちろん。いくらでも聞く」
紫「たまには、話してよね」
桃「わかった笑、」
喋られるのも、あと5年すれば
弱るかもしれないと脅されてるから
きっと紫くんも気にしてるはず。
近くて、遠い5年。
紫「笑、なんで寂しそうに、するの」
桃「…すごいなって。多分俺は」
桃「そんな前向きになれないよ笑」
紫「すごい、でしょ、頑張るよ、俺」
俺も、頑張る。
婚約届を出すくらいの覚悟で。
𝙚𝙣𝙙 .