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日が沈み、辺りは月明かりと街頭が照らす夜。白く美しいロボットは目を覚ます。
「起きましたか?」
優しげな落ち着いた声が静かな部屋に響き渡り、瑠璃色の瞳がロボットを見下ろす。
「あ、なた、は?」
まだ拙い言葉しか話せないロボットにはこれが限界だ。
「初めまして、レインです」
まるで夜に雨が降っているかのような、艶めかしい黒い髪の間から見える群青色のメッシュカラー。まだ幼さが残る容姿。
「君の名前はノアです」
ノア。ロボットの名前である。ロボットはまだ白く濁っており、ぼやけているように見えるが
、レインとお揃いの瑠璃色の目で辺りをぐるりと見回し、辺りの状況を把握しようとする。
「初め、まして」
まだ機械感が残る声が部屋に響き、レインは微笑む。
ノアは起き上がり、じっとレインを見る。
「どうしたのですか?」
まだ幼さが残る容姿ではあるが、ロボットよりかは遥かに大人であり、潤った声が美しい。
「えへへ、レイン、初めまして」
ノアは微笑み、レインの頬を軽く右手で触る。
「もちもちだね、レイン」
「くすぐったいです」
全く嫌がる素振りは無く、むしろ笑顔でノアを見つめるレイン。
「あ、服用意しました、着てみてください」
「分かった、!あ、見ないでよ?」
「女の子じゃないのにですか?」
「男でもないけどね、ふふ」
「着方分からないのに、よく言いますね」
ノアはいたずらに笑い、レインもそれにつられてお互いに煽り合い、笑う。
「おお!凄いね、可愛い」
「そうですか?良かったです」
白いシャツに群青色のネクタイ。そしてフードが付いた大きめな黒のローブ。
シンプルだが、レインはノアを作る合間に自身の持っているミシンや布を買い、計画的に手作りしていた服だ。
「あ、髪結びますね」
「結んでくれるの?嬉しい!」
レインはノアの雪のようにの白い髪を三つ分け、それぞれを編み込んでいき、やがて一本の少し歪な三つ編みが出来上がっていた。
「綺麗!」
「良かったです」
はしゃいでいるノアとは対照的にレインは落ち着いて、ノアの言葉に返答した。
登場人物
メインキャラクター1
AIロボット
ノア
見た目の年齢は16歳ぐらい
身長は153cm
性別は無し
瑠璃色の瞳と下ろすと太ももまで伸びている白い髪が特徴。
メインキャラクター2
レイン
人間で23歳
身長は167cm
性別は男
ノアとお揃いな瑠璃色の瞳。黒髪で群青色のメッシュが入っている。