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モングレル本部
ジャック「おーい、フォグプリンスの首持ってきたから換金してくれ。」
憲兵1「わかりました。では首をこちらに。」
ジャック「どうぞ。」スッ
フォグプリンスの首を憲兵に引き渡すジャック。
憲兵「はい確かにフォグプリンスの首ですね。ではこちらが懸賞金の6000キャットになります。」スッ
ジャック「ありがとうございます。」
その様子を入り口で見守るうりとたっつん。
うり「側から見ると凄い光景だな。」
たっつん「首と金交換してるからな。」
換金し終わったジャックが2人の元へやってくる。
ジャック「これ2人にやるよ。」スッ
うり・たっつん「え!?」
まさかのジャックの言葉に困惑する2人。
うり「いやいや!貰えないですって!」
たっつん「俺たち何もしてへんし!」
ジャック「俺があげるって言ってるからいいんだよ。貰っとけ。」
うり「それ部下の人たちが怒りません?」
ジャック「アイツら別にそんなことでは怒らんよ。それに怒るならゲンコツくらわす。」
たっつん「えぇ〜。」
ジャック「いつかお前らこの街から出るんだろ?その時の費用にしたらいいさ。」
うり「じゃあ…..ありがたく頂戴します。」
うりがジャックから6000キャットを受け取る。
ジャック「あーあとこれも。」スッ
たっつん「刀?」
ジャック「フォグプリンスが持ってた刀だ。俺が持ってても使わないし刀持ってない2人に2本ともやるよ。」
たっつん「ありがとうございます。」
ジャック「じゃあ俺も宿舎に帰るわ。BARの仕事頑張れよ。」
うりとたっつんに渡す物を全て渡してジャックは本部から出ていった。
うり「たっつんどうする?」
たっつん「とりあえず刀は常に持っといてもいいだろうけどお金どうする?」
うり「うーん、一応お互いが半分ずつ持っとくか?」
たっつん「そうするか。」
うりが3000キャットたっつんに渡し、たっつんも刀を1本うりに渡す。
うり「BARに帰るか。」
たっつん「そうやな、それにしてもいろんなことあって帰り遅くなってもうたなぁ。」
うり「フューズさん心配してるかな?」
たっつん「してるだろうから早く帰ろう。」
ジャックが出た数分後にうり、たっつんもモングレルの本部から出ていった。
フューズ「それでお2人とも帰りが遅くなったんですね。」
うり「そうだったんですよ。」
たっつん「この世界に来てから本当に毎日が濃すぎる。」
フューズ「ジャックさんから貰ったお金お2人がよかったら私がお2人が街から出るまで預かっておきましょうか?」
たっつん「本当ですか!?」
うり「じゃあお願いします。」
お2人が私にジャックさんから貰った6000キャットを渡す。
フューズ「じゃあ預かっておきますね。」
私はそのお金をカウンターの机の中にしまう。
フューズ「では、また夜までゆっくりしててください。」
うり「わかりました。」
たっつん「本当に夜までお客さん来ないんだからびっくりや。」
フューズ「夜までこの街の人全員働いてますからね。」
うり「たっつん、ゆっくり待ってる間に明日の模擬戦の作戦立てようぜ。」
たっつん「わかったで今行くわー。」
お2人が自分たちの部屋へと戻って行った。
フューズ「さて、私もゆっくりしましょう。」
椅子から立ちあがって自分も休憩を始めた。
うり「どうぞ、水とメニュー表です。注文が決まったらまたお呼びください。」
たっつん「肉定食と魚定食入りましたー。」
フューズ「わかりましたー。」
夜になり店が繁盛し始めた。店には常連であるジャックさんやその部下たち、街に住んでいる住民など様々な人たちが来ている。
客「酒おかわりー。」
うり「わかりましたー今お持ちいたします。」
モングレルの衛兵5「こっちにも酒頼むー。」
たっつん「今行くで〜。」
その様子をカウンター席で見守るジャックさんと料理中の私。
ジャック「よく働くな、あの2人。」
フューズ「ええ、お陰さまで私の負担がかなり減っています。」
ジャック「でもあの2人もいつかはこの街を出るんだろ?」
フューズ「そうですね、一緒にこの世界に来た仲間の人たちを探しに行くでしょうね。その為にジャックさんがお2人に戦闘訓練をさせてるんでしょう?」
ジャック「そうだな…..だが正直この街にいるのも昔より危険になってきている。」
フューズ「そうなんですか?」
ジャック「ああ、フォグマンによるモングレルへの襲撃頻度も段々増えてきてるからな。街の住民のなかにはこの街から出ていこうと考えている人も多くなってきている。」
フューズ「でもこの街から出るのも一苦労ですよね?」
ジャック「そ。だから出たくても出れないのさ。中にはこの街に物資を届けてくれている部隊と一緒に出ようとしている人もいたが断られたらしい。」
フューズ「あの人たちも命懸けですもんね。」
ジャック「俺はこの街にずっといるつもりだがフューズはどうするんだ?この街にずっといるつもりなのか?」
フューズ「私は…..少なくともサコツさんがまたここに来るまでこの街にいるつもりです。」
ジャック「そうか、サコツさんか。あれからもう何年だ?」
フューズ「大体2〜3年経ちましたね。」
ジャック「あの人たち今どこで何してるんだろうな。」
フューズ「わかりませんけど、多分あの喋る犬とヘックスさんと一緒に何かしてると思いますよ。」
ジャック「犬が喋るなんて思わなかったから初めて会った時、びっくりしたよ。」
フューズ「そうですね。私もびっくりしました。」
うり「フューズさーん、野菜定食も追加でお願いしまーす。」
フューズ「わかりましたー少々お待ちくださーい。」
ジャック「じゃ俺部下たちの方行くわ。料理作り頑張ってな。」
フューズ「はい、ジャックさんも楽しんでください。」
ジャックさんがカウンター席から離れてテーブル席にいる部下たちの元へ行った。
フューズ「肉定食と魚定食できたので持って行ってください。」
たっつん「わかりました〜。」
早朝の朝、広場ではモングレルの衛兵たちとジャック、うり、たっつんが模擬戦をしようとしていた。
私は暇だったのでこの模擬戦を観戦させてもらうことにした。
ジャック「それではこれより模擬戦を行う!」
うり「きちゃった〜。」
たっつん「勝てるかなぁ。」
ジャック「では、まずお手本を見せてもらおう。1、5!」
モングレルの衛兵1・5「は!!」
ジャック「模擬戦2人に見せてやってくれ。」
モングレルの衛兵1「了解!」
モングレルの衛兵5「負かしてやるわ!」
衛兵1さんと衛兵5さんが棒を持ちお互いを見つめ合う。
ジャック「それでは模擬戦開始!!」
モングレルの衛兵1「おりゃぁぁぁ!!」
モングレルの衛兵5「ぬわぁぁぁ!!」
ガン!!
棒同士がぶつかり鈍い音が鳴る。
モングレルの衛兵2「頑張れ1ー。」
モングレルの衛兵3「1なんかに負けるな5ー。」
うり「俺たちこれ勝てる?」
たっつん「勝てる気がしない。」
その後もずっと1と5さんは戦っていたが中々決着がつきそうになかった。
15分後
ジャック「そこまで!勝者は5!!」
モングレルの衛兵1「クソ!!負けた!!」
モングレルの衛兵5「おっしゃ!勝った!!」
ジャック「ようやく終わったな。数分で終わらす予定が大分ずれたぞ。」
うり「その方が俺たちにとってはいいんですけど。」
たっつん「うんうん。」
ジャック「どっち道遅くてもやるからなぁ。」
うり「いやだぁ!!」
フューズ「頑張ってください。」
うりさんの悲痛な叫びをジャックさんは無視して次の模擬戦を開始する。
数時間後ついにうりさんとたっつんさんの番がやってきた。
うり「じゃあ1さんお願いします!」
モングレルの衛兵1「おう!手加減は一切しないからな、覚悟しとけよ!」
たっつん「俺は7さんとか。」
モングレルの衛兵7「お手柔らかに。」
ジャック「それでは模擬戦開始!!」
ジャックさんの掛け声と共にうりさんの模擬戦が始まる。
モングレルの衛兵1「おら、来いよ。」
衛兵1さんが手招きしてうりさんを誘っている。しかしうりさんは近づこうとしない。
うり「その手には乗るもんか!」
モングレルの衛兵1「ならこっちから行くぞぉ!」ダダダダ!
うり「かかったな!おりゃ!!」バッ!
うりさんが走ってきた1さんに棒を突くが、
モングレルの衛兵1「甘いな!」スッ
うり「!?」
1さんはそれを華麗に避ける。そして
モングレルの衛兵1「これで終わり。」
うりさんの首に*チョン*と棒を軽く当てる。
ジャック「そこまで!勝者1!」
モングレルの衛兵1「アンタの動きが単純なんだよ。それじゃそこら辺に跋扈してる野盗にも勝てないぞ。」
うり「素人が玄人に勝てるわけがない!!」
モングレルの衛兵1「まあ、別にそれでもフォグマンには通用すると思うぜ。奴らには知能がないからな。」
うり「フォローになってねぇよ!!」
ジャック「じゃあ最後!」
たっつん「来たー!」
モングレルの衛兵7「ボッコボコにしてやるよ!」
たっつん「さっきのお手柔らかにはどこへ!?」
模擬戦が終わったうりさんが私の隣へ*トコトコ*と歩いてきた。
フューズ「お疲れ様です。」
うり「瞬殺でしたけどね。」
フューズ「初めてなのでしょうがないですよ。これから上達していけばいいんです。」
うり「なら早く上達しないとなぁ。」
うりさんと会話している中向こうでは模擬戦が始まろうとしていた。
ジャック「それでは模擬戦開始!!」
たっつん「おっしゃ!!やったるで!」
モングレルの衛兵7「かかって来い!」