テラーノベル
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少年(kr)と不思議屋の働き人(tr)
リメイク!!
※全然不思議屋要素ないです🙇🏻♀️՞
売り物として売られていたkr、それを見かねたtrが引き取った。
元々trも売られていた身で引き取ってくれた店主への恩返しとして働いている
同じ身を持った同士なのでkrをいつも気にかけて世話をしていた
しばらくして15歳になったkr、いつも気にかけてくれたtrに懐く。弟ができたと嬉しくなっていたtrだったが、
またにkrが見せる意味深な行動に戸惑い始める。
ここは、とある商売が盛んな街
人も獣人も共存して過ごしている
夜の道に街灯が照らす
どこかしこも店の明かりが灯されて、色んな人の呼び込む声が聞こえてくる
俺は今店主の頼みで買い出しに行った帰り道
呼び込みの声を無視して歩き続けていた
「みゃう」
tr「!」
目の前に猫が歩いてきた
ここいらでは珍しい黒猫、野良だろうか?
tr「珍しいな、黒猫なんて」
「ミャー」
tr「あ、」
黒猫は歩き始める
俺はついそれを目で追ってしまった
その先に居たのは
tr「っ…」
妙に人気のある店
外から店内が見えるように窓が大きくしてあり、檻に入れられた商品が見える
そこで見えたのは……
売り物の獣人
しかも、まだ幼い少年
人も獣人も共存するこの世界にとって、価値あるものはそれ相応、それ以上の値がつく
こうやって人や獣人が売られていることは珍しくない
俺も、元は売られていた身なのだから
だから、尚更檻の奥で座っている彼が気になって仕方がなかった
tr「…ッ」
気がついたら俺はその店の中に足を踏み入れていた
檻越しの彼と目が合う
猫の獣人か…
猫の獣人で売られてることは滅多にない。人気があり愛されるからだ
しかし例外もある
育ちの環境が悪いと親が売ったか、あるいは捨てられたか
その結果売り物にされ、人気があるから高い値がつく
俺は獣人ではないけれど、売り物としての人生は全くもって良いものとはいえなかった
mb「おーお客さん」
「見る目あるねぇ、そいつァ白髪の髪にエメラルド色の瞳をしとる」
「滅多にお目にかかれねぇ」
「どうです?召使いでも奴隷でもこき使えますぜ」
tr「……」
俺は店の人の話をスルーして、彼を見る
汚れているがほのかに見える元の白髪
長い前髪の奥にあるエメラルド色の瞳
幼くとも既に整った顔をしている
俺はせっせと貯めた全財産を使うように、彼を迎え入れた
彼を連れて店主の元に帰った時は目を見開いて驚いていた
しかしすぐに優しく微笑んで
「トラゾー、新しい家族を見つけてきたんだね」
改めて店主の懐の広さに尊敬する
彼を追い出そうとせず、どんどんもてなし受け入れている
ご飯に服に風呂
さすがの彼も初めての対応だったのか、無表情の顔は崩れ驚いていた
俺も初めてされた時は驚いたものだ
俺は彼に名前をあげた
家族にずっと「少年」と呼び続けるのはさすがにと思ったからだ
tr「君に名をあげよう、昨晩考えておいたんだ」
彼は首を傾げきょとん、という顔をした
俺はそんな彼が少し可愛くてふふっ、と笑みがこぼれた
tr「君に出会わせてくれた”黒猫”と、平和や安らぎという意味を持つ”ノア”」
「黒猫のノア、訳してクロノア」
我ながら少し安直気味な名になってしまったが…
それでも彼にピッタリだし、彼への思いを込めた名だ
kr「くろ…のあ……クロノア」
tr「そう、クロノア」
「これからは俺が家族だ」
そう言って、安心させるようにめいいっぱいの笑顔にして見せた
その瞬間、クロノアの目に光が差し込んだのが見えた気がした
________
それから数年……
彼は立派な美男に育った
昔からよく店の仕事を手伝ってくれて働き者だったし
店主に似て優しい心の持ち主になった
店には、彼を人目見ようと来る客だっている
キラキラと輝いている彼を見て、なんだか自分が誇らしくなってしまう
我が子を大切に思う親の気持ちがわかった気がした
しかし、それと同時にクロノアに妙な行動が増えてきた
俺が寝ているといつの間にか布団の中に入ってきており、
よく俺の後ろ首に甘噛みをしてくる
そして俺が買い出しに行く時も店をうちろちょろ回って整理している時もたまに着いてくる
俺は、ただただ親が恋しいからこその行動だと思っていた
そんな考えが甘かった
俺はそのことを店主に話したことがあった
店主は少し考えなんとも言えない顔をして
うーん…確かに親が恋しいのもあるかもだけど……彼は猫の獣人だから猫の習性を持っているはずなんだ」
「だからトラゾー、もしかしたら君はクロノアに交尾対象だと思われているかもしれない」
「オス猫は交尾中、メス猫の項を噛むんだよ」
その話を聞いて、俺は動きが止まった
……クロノアが…俺を交尾対象に…??
いやいや、そんなわけ……
店主は俺に
「まぁ考えすぎかもしれないけどね」
「本当に親が恋しいと思っていて、育ての親のトラゾーを親に見立てているのかもしれない」
「でも、彼は猫の獣人……育ちの環境が悪くなきゃ、売られてはいないと思うけど」
俺はまた黙ってしまった
店主はその後、「で、でもクロノアくんは優しいし!考えすぎも良くないかもねぇ」といつもの優しい言葉をくれた
俺はその店主の言葉と、クロノアを信じることにしたんだ
kr「……」
________
うぅ……最後までできなかった…
本当はもうちょっと物語を進ませたかったけど、こういう系の話って作り込みたいというか…細かく書きたくなるじゃないですか!(それほど作り込まれてない)
一応、これ…完結のつもり……(不穏な終わり方)
この話が気に入ってくれたら嬉しいです…
ではばいクラゲ🪼🫧
アイマスク
971
ポン酢2
201
冬奈
5,271
コメント
3件
ありがとうございます(๑>◡<๑) こういう終わりだからこそ、読み手側の妄想も捗るというわけですよ! trさんの貞操はきっと近い未来奪われるんだろうな…^^
ああ、この第28話、めっちゃよかった…!trが自分と同じ境遇のkr(クロノア)を引き取って、ちゃんと名前を授けて家族にする流れ、優しさが滲んでてグッときた。数年後、クロノアが美男に育ってる描写も嬉しいんだけど、甘噛みや後ろ首への行動が「猫の獣人」ならではの習性で交尾対象認定説に繋がる展開、あれは正直ビビった。店主の「考えすぎかも」フォローも効いてて、この関係がどう転ぶかめっちゃ気になる…!不穏な終わり方だけど、だからこそ続きが読みたいです、良作でした🔥