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明日、世界は滅びる。
悪いニュースが私の耳へと入り込んで来たのは、
ほんの少し前の事だった。
水を一口、口に入れて、ごくりと飲み込む。
どうしよう。信じられない。
私の顔から、ほろりほろりと冷や汗が出てくる。
まだ、沢山やりたい事が残っているのに。
自分のスマホを取り出す。
スマホの画面越しで笑う、大好きな人。
どうやら都会に居るらしい。
会いたい。
この人に私の愛を伝えたい。
私の瞳の中が、貴方一人になる瞬間を知りたい。
貴方の人生と言う物語に、たった一度で良いから、
登場人物にしてほしい。
出来る訳がない。
そんな事を自覚していたのは、 六ヶ月 前程だった。
ピッ、ピッ、ピッ、となる機会の音が、
こんなにも憎らしいモノか。
明日、世界は滅びる。
そんな嘘を自分で取り繕っては、
自分に洗脳させらせる。
明日、私の人生は幕を閉じる。
私の余命申告が私の耳へと入り込んで来たのは、
ほんの少し前の事だった。
ピッ、ピッ、ピッ、ピーーッ、となる心音図の音が、
こんなにも悔しいモノか。
コメント
5件
今回も凄く良かったです！！！！ 凄く悲しくても生きていられなくても、 きっと、その分の人生を楽しめたと 感じれる人生であれば良かったですね… …配信者とは時に希望を与え、 時に災いを与える者。 って事がよく分かりますね… 1人の自分に笑いや心の希望を与え、 最期の自分には気付かない。 そんな気がします… 次回も楽しみに待ってます！！！！
うわわ、好きぃ🫶 え、待って、これ1番好きかも、！！
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