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Ak side
今、俺らの国は戦争をしていた。
次々と村の人が戦争に駆り出されて行った。
戻ってきたのは約数名。
戻ってこなかった人は約数百名。
戦争に行った人の遺族や恋人は皆、口を揃えて言うんだ。
「あの人は国の為に戦ったのです。何と誇らしい事でしょう。」
でも、俺はそう思えなかった。
国が良いように俺らを使ってるとしか思えなかった。
俺はそれを幼馴染につい零した。
幼馴染は少し驚きながらも真剣に答えてくれた。
Pr「確かになぁ。考えたこと無かったけど、おかしな話やなぁ」
幼馴染・Prちゃんは顎に手を当てて考える仕草をした。
Ak「やっぱおかしいよね?」
Ak「だって大切な人が死んで悲しいのに、一つの国の為に犠牲になって誇れる事なんてないじゃん」
Pr「まぁ、誇れるとしたら勇敢さよなぁ……」
Ak「俺だったら絶対そんな事言わない!」
Ak「国に抗議しに行く!」
Pr「Akやったらほんとにしそうやな笑」
Pr「けどな、俺らに出来ることは限られているんや」
Pr「この戦いで生き残った者は真の勇者となる」
Pr「そんな根拠もない定義がこの世の中には数え切れないくらい沢山ある」
俺はPrちゃんの話を真剣に聞いていた。
Prちゃんはたまに難しい言葉を使うけど、意味は大体わかる。
Prちゃんは話を続ける。
Pr「人ってものは欲に塗れていて、偉大な名誉の為だったら何でもするんや」
Pr「ただ、そんな単細胞な生き物だからこそ、人って頑張れるんや」
Ak「なるほど……?」
Pr「Akには少し難しかったかな?」
そう言ってPrちゃんは俺の頭を撫でる。
俺の心臓はこれだけでうるさくなる。
長年体験してきたけれどやっぱり慣れない。
Ak「ちょ、Pーのすけ……/」
困ったような目で見てもPrちゃんは撫でる手を辞めてくれない。
そのままPrちゃんは口を開いた。
Pr「なぁAk」
Ak「?何?」
少し深刻な雰囲気にドキッとする。
Pr「俺がこれから言うことを驚かないで聞いて欲しい。」
Ak「わかった……」
Pr「ん、俺な……」
Pr「戦争に駆り出させることになった」
Ak「……え?」
嘘でしょ……Prちゃんが……?
『やだ、行かないで』
この言葉が喉まで出掛けたが飲み込んだ。言ったらPrちゃんを困らせちゃう。
Prちゃんは俺の反応を見てから話を続けた。
Pr「本題はここからや」
本題?まだ本題に入ってなかったのか?
そんな疑問を飲み込んで話に耳を傾ける。
Pr「俺、Akの事ずっと好きやってん」
Ak「……え??」
一瞬フリーズした。理解出来なかった。
長年片思いしていた幼馴染からの告白。
嬉しい以外に言葉が出なかった。
Ak「……俺も、好き/」
Prちゃんは一瞬嬉しそうな哀しそうな表情を浮かべてから笑みを作った。
Pr「……遅くなってごめんな」
Ak「……ほんとバカ」
Ak「なんでこんな大事なこと早く言わないの?」
Ak「もっと早く言ってくれればっ、もっと長く一緒に居れたのにっ、(泣」
Prちゃんはそんな俺を見て優しく抱きしめてくれた。
Pr「ごめんなぁ、こんな男で」
Pr「勇気、出んかった」
俺はPrちゃんの胸に顔を埋めながら伝えた。
Ak「バカ。大バカ。」
Ak「あっちの世界に行っても絶対逢いに行くんだから」
そんな事は出来ない。
でもこの瞬間だけは夢を見させて。
Prちゃんはそんな俺の回答に苦笑いしてこう答えた。
Pr「それは困るなぁ苦笑」
Pr「……ぁ、ならこうしよや」
Pr「来世でまた会うって約束。」
Ak「約束……!」
Ak「絶対、絶対だからね!」
Pr「おん、約束」
2人だけの約束。
2人はそっと口付けをした──
数年後、また別の世界
Ak「Pーのすけ!朝だよ!起きて!」
Pr「ん〜……あと5分……」
Ak「今日結婚式だよ!」
Pr「はっ!そうやった!」
Ak「ほら!早く行こ!」
Pr「せやな」
本当に来世で再開した2人。
今回は平和な世界で愛し合えたんだって。
時を超えても愛があればまた巡り会える──
貴方は信じますか?
信じなくても大丈夫。
今目の前にいる人を大切にしてね。
──時を超えて──
𝐞𝐧𝐝