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記録ーー2018年7月
西東京市 英集少年院
運動場上空
モブ「おいなんだアレ?」
モブ「ドレ?」
モブ「アレだよ!!卵みてぇな!!」
モブ「だからドレだよ!!」
特級仮想怨霊(名称未定)
その受胎を非術師数名の目視で確認
緊急事態のため高専1年生4名が派遇され
内1名 死亡
伊地知「我々〝窓〟が受胎を確認したのが3時間程前。避難指導9割時点で現場の判断により施設を閉鎖」
伊地知「「受刑在院者第二宿舎」5名の在院者が現在も受胎と共に取り残されており受胎が変能を遂げるタイプの場合特級に相当する呪霊に成ると予想されます」
くるみ「(特級…!!)」
野薔薇「(特級…!!)」
恵「(特級…!!)」
悠仁「なぁなぁ俺特級とかイマイチ分かってねぇんだけど」
※通常兵器が呪霊に有効と仮定した場合
・特級
クラスター弾での絨毯爆撃でトントン
・1級(準一級)
戦車でも心細い
・2級
散弾銃でギリ
・3級
拳銃があればまあ安心
・4級
木製バットで余裕
伊地知「バカにも分かるように」
悠仁「ヤッベェじゃん」
恵「本来呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ。今日の場合だと五条先生とかな」
悠仁「でその五条生存は?」
恵「出張中。そもそも高専でプラプラしてていい人材じゃないんだよ」
くるみ「特級は任務で居ないときが多いはずなんですけど、私の場合はまだ生徒だからということで通常の特級よりかは任務を減らしてるんですよ」
悠仁「そうだったんだな!」
伊地知「この業界は人手不足が常手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ今回は緊急事態で異常事態です」
伊地知「〝絶対に戦わないこと〟特級と対敵した時の選択肢は逃げるか死ぬかです」
伊地知「自分の恐怖には素直に従ってください。君達の任務はあくまでも生存者の確認の救出であることを忘れずに」
モブ「あの…あの!!」
モブ「正は…息子は大丈夫なんでしょうか?」
伊地知「面会に来ていた保護者ですボソボソ」
伊地知「何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります」
伊地知「現時点でこれ以上のことは申し上げられません」
モブ「そんな…」
悠仁「伏黒、釘崎、くるみ、助けるぞ」
野薔薇「当然」
恵「…」
くるみ「…(悠仁と野薔薇…ここが少年院ってこと覚えてるのかな???)」
伊地知「〝帷〟を下ろします。お気をつけて」
伊地知「〝闇より出てて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え〟」
ドプッ
ドドドドドドドド
悠仁「夜になっていく!」
恵「〝帷〟今回は住宅地が近いからな外から俺達を隠す結界だ。」
野薔薇「無知め」
恵「【玉犬】」
ズルン
恵「呪いが近づいたらコイツが教えてくれる」
恵「行くぞ」
全員「!!!」
悠仁「??どうなってんだ!?2階建ての寮の中だよなココ」
野薔薇「おおお落ち着け!メザネットよ!!」
くるみ「違いますよ」
くるみ「(…これは呪力による生得領域の展開…。ここまで大きいのは初めて見た…)」
恵「扉は!?」
野薔薇「なんで!?今ここから入ってきたわよね!?」
野薔薇「どうしようあそれどうしよう」
悠仁「どうしようあそれどうしよう」
くるみ「大丈夫ですよ。恵の式神が出入口の匂いを覚えてるので」
野薔薇「アラマ〜」
悠仁「アラマ〜」
悠仁「わしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」
野薔薇「ジャーキーよ!!ありったけのジャーキーを持ってきて!!」
悠仁「やっぱ頼りになるな。伏黒は」
悠仁「オマエのおかげで人が助かるし俺も助けられる
恵「…進もう」
恵「三人…でいいんだよな」
悠仁「この遺体持って帰る」
野薔薇「え」
悠仁「あの人の子供だ」
悠仁「顔はそんなにやられてない」
野薔薇「でもっ」
悠仁「遺体もなしで「死にました」じゃ納得いかねぇだろ」
恵「あと2人生死を確認しなきゃならん。その遺体は置いてけ」
悠仁「振り返れば来た道がなくなってる。後で戻る余裕はねぇだろ」
恵「「後にしろ」じゃねぇ「置いてけ」っつったんだ」
恵「ただでさえ助ける気のない人間を死体になってまで救う気は俺にはない」
悠仁「どうゆう意味だ」
くるみ「…忘れてるみたいだから言いますけど、ここは少年院ですよ?」
くるみ「呪術師には現場のあらゆる情報が事前に開示されるです」
くるみ「岡崎正…彼は無免許運転で下校中の女児をはねてます。2回目の無免許運転でね」
悠仁「!」
くるみ「悠仁…あなたは大勢の人間を助け正しい死に導くことを決めてるみたいだけど…」
くるみ「…自分が助けた人間が将来人を殺したらどうします?」
くるみ「それに…この世の全ての人間が正しく死ねるわけではない。」
くるみ「不条理に理不尽にある日突然殺されることだってある。それを悠仁は知っているでしょう?」
くるみ「呪術界にいる限りそれはかならずあるんですよ???」
悠仁「じゃあなんで俺は助けたんだよ!!」
くるみ「(…?あーあの時のこと…かな…?)」
野薔薇「いい加減にしろ!!」
野薔薇「時と場所をわきまー」
くるみ「!!」
パシッ
トプン
くるみ「…野薔薇…?」
悠仁「釘…崎…?」
恵「虎杖、狗巻、逃げるぞ!!釘崎を探すのはその後だ…」
悠仁「!?」
くるみ「!?」
恵「(動けねぇ)」
悠仁「(動け、動け、動け、動け)」
悠仁「うあ゛ああああ!!!」
ドチャッ
悠仁「ここまで近づかれたら、もう逃げらんねぇ」
悠仁「俺が死んだらオマエも死ぬんだろ、それが嫌なら協力しろよ宿儺!」
宿儺「断る」
悠仁「!!」
宿儺「オマエの中の俺が終わろうと、切り分けた魂はまだ18もある」
宿儺「とはいえ、腹立たしいことにこの肉体の支配者は俺ではない」
宿儺「変わりたいのなら変わればいい。だかその時は」
宿儺「呪霊より先にそこのガキを殺す」
宿儺「その次に女。あれは活きがいい、楽しめそうだ←野薔薇のこと」
宿儺「最後はあと小娘だな。特級だから本気が出せそうだ」
宿儺「彼奴の絶望する顔は、嘸なかし見者だろうなァ」
悠仁「許すわけねぇだろ。俺がそんなことさせねぇよ」
宿儺「フン、随分と執着しているな。そんなに大事か?あいつらが?」
宿儺「止めようとするのは構わんが、俺に構いすぎると、それこそ仲間が死ぬぞ」
悠仁「ッ伏黒!くるみ!釘崎つれてここから逃げろ!!」
悠仁「3人が出るまで、俺がコイツを食い止める」
悠仁「出たら、なんでもいいから合図してくれ。そしたら俺は宿儺に変わる」
恵「できるわけねぇだろ!!特級相手に片腕で!!」
くるみ「それなら私だって残りますよ!?私だって、特級です!」
悠仁「楽しんでる。完全に舐めてんだよ。俺達のこと」
悠仁「時間稼ぎくらいなんとかなる」
恵「だめだ!!」
悠仁「伏黒!!くるみ!!」
悠仁「頼む」
くるみ「ッ!」
くるみ「クラッ。バタッ」
悠仁「!伏黒!お願いだ!くるみと釘崎を運べ!!」
恵「嗚呼」
恵「【玉犬】」
恵「釘崎を探せ!!」
恵「(死ぬなよ。虎杖、釘崎、くるみ!!!)」