テラーノベル
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・ご本人に全く関係ありません。
・フィクションです。
・妄想エンタメなので理解した上でお読みください。
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◇全員
久々に五人揃っての仕事の日、全て終わってもう夜も更けていたけど近状報告とか気になってること話したりボケて笑って写真撮って動画も撮ってそれぞれSNS用に撮りあったりして。
「もう全部終わったやんな?帰ってもええ?」
「え〜、太ちゃんせっかくだからコラボでなんかしようや〜」
「いやだ〜!!もう帰りたいやーん!!」
舜太にじゃれつかれて満更でもない顔ではしゃいでる太智と楽しそうにそれを撮ってる柔太朗。
年上二人はそれぞれ少し離れた所から3人を微笑ましそうに見ている。
「勇ちゃんとよっしーも画面入ってよ」
「おーぅ」
「無理無理、俺もうそんな余裕ない」
呼ばれて立ち上がった勇斗が『俺はやらない』と椅子に根を張る仁人の方に近づいてその顔を覗き込んだ。
「おいちゃん相変わらず体力なさすぎだねぇ。…肌の張りもヤバいよ?いっぱい睡眠取った方がいーよ?」
「…うっせぇな。貴方こそそろそろ目の下のクマ隠せなくなってますけど?…貴方のがさっさと帰って寝てください」
「うわ、さのじんだ!!」
も〜人前でやめてよね〜と冷やかす年下三人に『お前らうるさい』とウンザリして顔を背ける仁人とピースしながら笑顔でその仁人に顔を寄せる勇斗。
柔太朗がそれをすかさずスマホで撮ってから、裏リーダーらしく皆に声をかける。
「でもま、0時過ぎてるしもう帰った方がいいよね」
「えー、まぁ、明日も仕事あるもんね」
「睡眠大事やで、ほんま」
各々荷物を纏めたりして帰る準備をする。
勇斗が仁人に声をかけた。
「仁人〜、心配だから一緒に帰ろっか?」
「帰るかよばーか」
勇斗をキツめにあしらって『柔太朗も舜太も遊んでないで早く帰れよ』『じゃお先』と仁人が出ていく。
「じゃあ僕もお先ですぅ、吉田さん待って〜!」
続けて太智が部屋を出ていった。
◇勇斗、柔太朗、舜太
残った3人が先に出ていった2人に軽く手を振る。
「あーあ、勇ちゃん振られちゃったねぇ」
「よっしーはツンが多すぎるよね」
「…でもそこがいいとこだからぁ」
椅子に座って身体を解すように伸びをしながら、勇斗がはぁ、と呟いた。
「…たまにデレるから可愛いんでしょ、仁人って」
白雪.。o○
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「まぁそれはそうなんやけど…勇ちゃんてさぁ」
荷物を持って帰りかけていた舜太が、勇斗の隣の椅子に座ってにじり寄った。
「仁ちゃんのことどう思ってるん?本気だったりする?」
「…それは俺もちょっと聞きたい。マジだったとしても応援するけど」
柔太朗も珍しく興味津々な顔で寄ってきた。
勇斗が『えー…』という顔で舜太と柔太朗の顔をチラッと見る。
「…別に普通にM!LKの最年長とリーダーです、大事なメンバーの一人ですよ」
「え〜本当にぃ?」
「なんか空気違う時あるじゃん、見てるこっちが恥ずかしいやつ」
「うん、少なくとも勇ちゃんからのハートの矢印は漏れすぎてるやんか」
「なんなの、君たち…」
勇斗がぐったりと目の前のテーブルに突っ伏す。
「……ないって」
「グループ内恋愛に反対はせんよ」
「俺も」
「………無理ですね」
勇斗の珍しいネガティブ言動に年下二人が余計に詰め寄る。
「え、え、マジでなんで?」
「イチャイチャしてるじゃん」
「「付き合っちゃえばいいのに」」
うー、と勇斗が唸る。
そして、疲れで思考がグズグズになってるのが悪かったのもあってか、ポロリと衝撃の真実が漏れた。
「………無理、俺たち一回別れてっから今はもうお互いメンバー愛しかないの」
は?
「ど、どういうこと!?」
「勇ちゃんと仁ちゃん付き合ってたん!?いつ!?は?別れたってなんで!?」
柔太朗と舜太がちょっとしたパニックになる。
勇斗が言ってしまった事実に我に返って頭を抱える。
「ごめん、忘れて…、俺マジで疲れてるのかも」
「…いつ頃の話?」
柔太朗が勇斗の肩を片手で押さえて尋ねる。
勇斗があーうーと口篭りながらも仕方なくポツポツと教えてくれた。
「…もう、ずっと昔のことだし、本当にちょっとのあいだだったから今のメンバー関係でいることの方が長いんよ」
「…いつ?」
美形から問い詰められると怖いわ、と思いながら舜太もじっと勇斗の答えを聞く。
「…お前らが入った頃かなぁ。…本当に子供の可愛いお付き合いってやつだったわ」
遠い目をして、勇斗がぼんやりと呟く。
「…でも、M!LKでやってくのにお互いこれは不要だなって、メンバーとして支え合うのが一番収まりいいなってなったからやめたの」
「俺は太智も柔太朗も舜太も、仁人も同じくらい好き。M!LKが一番好き。でも」
でも。
勇斗が言いかけたその先が何となく分かる。
「…勇ちゃん分かり易すぎや」
「だよね、指輪まであげちゃうし」
「仁ちゃんへの構い方が俺らへのそれとちがう時あるもんね」
「もうマジでやめて…」
「自覚あったんや」
もーおしまい!と勇斗がアタマをブンブンと振って立ち上がった。
「今、皆もだけどさ。ありがたいことにお互いめちゃくちゃ忙しくて余裕もちょっとないくらいでさ」
ふ、と苦笑するように勇斗が口元を歪める。
「…あの頃、ただ単に好きだから付き合おってやってた頃がめちゃ懐かしくなる時があんだよね」
◇仁人、太智
「吉田さんタクシー?途中まで一緒行こ」
「えぇぇ」
「えーやんえーやん、ちょっと回ったら俺の家途中やんか」
「お前のとこ先かよ」
二人が会議室から出てくると、マネージャーがちょっといいタクシーを呼んでくれたので仁人が先、太智が後で乗り込んだ。
タクシーが走り出す。
こういう時、腐れ縁だからか二人で必要以上に話すことは普段あまりなかった。
けど今夜はなぁ…、と太智が静かに仁人に話しかける。
「…吉田さん忙しそうやねぇ、さっきの佐野さんじゃないけど大丈夫かな?って思うもん」
「…お前や勇斗に言われたくないな」
自分よりもっと前からこういう多忙をこなしてきたメンバーたちには言われたくなかった。
「でも吉田さん俺らより元のバイタリティが低いって言うか、違うからぁ」
「うっさいな!それなりに頑張れてるわ!!」
会社所属開始から、なんならオーディションからずっと一緒の二人だから言い合うのにも遠慮がない。
「ま、無理はせんといて」
「…うん」
チラリと太智が隣に座る仁人の顔を窺う。
「あのさ、吉田さん」
「ん」
仁人が疲れてるからか腕を組み目を閉じたまま返事をする。
「吉田さんは佐野さんにもっと甘えてもいいと思うしもっと優しくしてやれやって思うねん」
「…今そういう余裕ない」
フイッと顔を窓の方へ逸らした仁人の顔に本当に疲労が見えて太智も何とも言えなくなってしまう。
だからこれは独り言でしかない。
「…イチャイチャしろとは全然思わんけどさぁ」
「付き合ってた頃楽しそうやったやん。別れてからも仲良くやってたやん」
「あからさまな佐野さんも悪いと思うけど…、メンバーとしてじゃれ合う分には目を瞑るで?」
目を閉じたまま、仁人は何も答えなかった。
◇太智、柔太朗、舜太
「太ちゃん知ってたの!?」
「あれ、柔ちゃんと舜ちゃんなんで知ってんの?」
「疲労でバグって勇ちゃんがバラしちゃったんだよね」
三人での雑誌の仕事だったから、休憩中にこの前テレビ出てるの観たよ〜お互い忙しいね〜と言う話から特に仁人と勇斗がヤバいという方向に行ってそこからあの二人どうなん!?という流れになった。
「勇ちゃんは今も好きでしょあれは」
「よっしーもわかんないよ、強烈にツンデレなだけでさ」
ワクワクしながら勝手に年上組の恋バナを繰り広げる年下組を太智が黙って見守る。
「太ちゃんはあんま興味ないんやっけ?」
「でも太ちゃんは付き合ってた頃のこと知ってるんでしょ?」
「…俺に振ってくんなやー」
太智がダルそうな顔をして顔を背ける。
でも。面白がってるだけではないだろうけどグループ内のスクープに興味津々な下二人を落ち着かせるくらいはしなければならないかも、めんどくさいけど。と考える。
「あんな?二人がお互い納得して別れたんやろ?メンバーの関係に戻って上手くやってきたんやからええやん。波風立てんとこ」
「太ちゃんは聞いてたの?その頃の二人のこと知ってるんでしょ」
「俺たちは加入したばっかでそんなん分かってなかったしさ」
しまった、余計興味を持たせてしまった。
うーん、と太智が目を閉じる。
「…別に、付き合い始めたのは聞いてなかったけど…なんか分かるやん?仲良しやったよ、俺興味なかったけど。仕事はちゃんとやってたし勝手にやってや〜って」
太智が記憶を掘り起こすように当時のことを話し始めた。
「でも一年も続かんかったんちゃうかな。
『俺たち付き合うのやめたから』ってそれは教えてくれたんよな、『メンバーの関係に戻る』って。思えばいろいろあった時やったからなぁ」
柔太朗と舜太が言葉に詰まる。
────いろいろあったから。
「いや、それだけが理由じゃないと思うで?
M!LKの事を思って一番いい関係を考えたんやろな」
だから今俺らがどうこう言えることはない、と太智が二人を制する。
「…でも」
柔太朗が思ったことを言う、だってそれがM!LKだし。
「もっかい付き合えばとかさすがに言えないけどさ。でも、なんかこう、お互い必要にしてるでしょみたいのがあるんだよね」
「分かる」
舜太もそれに同意する。
「仁ちゃんが今いっぱいいっぱいになってるからギスギスになってるんやけど、これまではめちゃくちゃうまくやってたんやよね」
M!LKとして、リーダーのメンタルがとてつもなく大事なことを改めて気付かされる。
「付き合わんでもええんよ、でもあの二人は共依存になるくらい一緒にいてほしいねん」
共依存て。
舜太がそう言い切ったことに太智が驚く。
もうあの2人が改めて付き合うことはないと思ってたから。
でも確かに仲良くしてた方がいいんよ、あの二人は。
「…そやな、付き合わんでもイチャイチャしたらえぇねん。全然興味無いし見たくないけど佐野さんと吉田さんにはそういうのが必要なんやと思うわ」
「…太ちゃんにそう言ってもらえたら心強いんじゃないかな」
それを聞いて柔太朗が嬉しそうに頷いた。
舜太もニコニコしながら早速今後の展開の予定を立てようとする。
「勇ちゃんも疲れてるだろうけど多忙には慣れてるだろうからまぁそれは置いとくやん?」
あーあ、可哀想にと太智は思ったがこの案件についてはあまり口出したくないので黙っていた。
「問題は仁ちゃんや。限界来てても自分からはいかんやろ?」
「行かないし言わないよね、弱いとこ見せたくないから」
問題はそこなんよなぁ、と太智がため息をつく。
「…あーね、俺もちょこっと前吉田さんに佐野さんと仲良くしたって〜って言ったけど無視されたわ」
「太ちゃんよっしーにそういうことは言うんだ」
「…今の吉田さんに必要なのは佐野さんに甘える勇気やんか」
柔太朗と舜太が少し尊敬の眼差しで太智を見た。
「そう、仁ちゃんが勇ちゃんにデレるように誘導すればええねん」
「甘えるなら勇ちゃんがいいよーって言ってあげよ」
「勇ちゃんには諦めずに頑張れって言っとけばいいかな」
「それでいいんじゃない」
勝手に盛り上がっている二人とちょっと距離を取りながら、太智がまぁ具合い良いとこに収まってやと心の奥で小さく祈った。
>長いので分けます。
コメント
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かぼすさんの作品、読ませていただきました🌙 五人の関係性がすごくリアルで、特に仁人さんと勇斗さんの過去が重くて切なかったです…「付き合ってた」っていう告白、ドキッとしました。年下組が二人を温かく見守ってる感じも良くて、太智くんの「付き合わんでもイチャイチャしたらえぇねん」って台詞にグッときました。M!LKっていうユニットの空気感がしっかり伝わってきて、続きがすごく気になります。 素敵な作品をありがとうございます🥀