「ええと、とりあえずこれ以上集まる気配がないので自己紹介行きましょうか」
とある男子が言った。
発言の順番的には累城紘希だったはず…
「見たところ全員同じ学校っぽいですね」
「俺は、2年4組の累城紘希。」
「そこの悠斗と晴輝、そして優樹の友達だ。」
紘希さんは僕達を呼び指して言った。
「私は狂月紗友!1年2組だよ!」
そして、紗友と名乗った少女は僕の方に近寄ってきた。
「で、こっちは狂月悠斗!」
「私のお兄ちゃん!」
そして次に悠姉と呼ばれていた少女の方に寄って言った。
「こっちは狂月悠羅!」
「私のお姉ちゃんだよ!」
「悠兄と悠姉は双子だよ!」
そう紗友さんが名乗ると、悠羅さんは首を傾げた。
「俺は渡畑晴輝。紘希と同じく2年4組だよ。」
「俺は蓮川奏太!2年1組!」
「んでこっちは清本祐穂!2年3組だぜ!」
「ええと、私は村宮友花、2年7組だよ」
「私は風望亜朱花!2年4組!」
「私は風谷弥莉奈。2年6組だよ」
「私は秋谷陽菜だよ〜、2年6組!」
「俺は伊藤優樹!」
「2年6組だ!」
「瑠雨希柚希です、1年2組!」
「雨夜深梨沙、1年3組」
「俺は羽皇裕太!1年2組!」
「こっちは神谷健斗!1年7組だぜ!」
「皆、自己紹介が終わったようだね」
途端、声が聞こえた。
声の聞こえた方を見ると、そこには先程までいなかった、仮面をつけた人物がいた。
「誰ですか?」
梨沙さんが問うた。
「僕は人狼ゲームのGM…」
「マスターと呼んでくれると嬉しいかな」
「マスター…」
僕は思わず呟いた。
「じゃあルール説明をしよう!」
「君達には今から人狼ゲームをやってもらう!」
「役職は市民7人、占い師1人、霊能者1人、狩人1人、人狼3人、狂信者1人、妖狐1人、背徳者1人です!」
「詳しいルール説明はタブレット端末に送るから、さっきの自分の部屋に戻ってね!」
役職は
市民7人
霊能者1人
狩人1人
人狼3人
狂信者1人
妖狐1人
背徳者1人
です
初日噛みはなしです。
共食いはなしです。
初日占いは白判定者の中からランダムで決まります。
人狼以外の夜の行動、投票はタブレットで行ってください
人狼の話し合いはチャットで行い、襲撃は直接行ってください
初日の投票はありません
それでは皆さん、ご自分の役職を確認してください
コンコン
役職を確認しようとしたら、訪問者がやってきた。
「は…はーい」
なるべく『狂月悠斗』を意識して返事をした。
「悠兄…」
訪問者は紗友さんだった。
「さ、紗友、どうしたんだ?」
「来栖病」
「へ?!」
驚いた。
自分の名前を呼ばれたから。
「ちょっと来てもらおうか。」
僕は言われるがままに着いて行った。