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一章 絶望の不運私は、生まれつき病気を持っていた。「眩しいものを見てはならない。目が弱いから見えなくなってしまう。」そう言われてきた。でもずっとみてみたかった。この地球を暖めてくれる、暖かい太陽の姿を…決して治ることはない、でもそんなに辛くない、直であかりを見なければいいだけだから、我慢できる。我慢する。そうやって自分に言い聞かせて、親を心配させないようにしてきた。でも今、私はものすごく太陽が見たい。だから私は努力をした。数百万円もかかる治療費を自分で稼ぐため、色々な方法でお金を稼いだ。そんな私を見て、両親はお金を出してくれた。そのおかげもあり稼ぎ始めて5年で治療費の850万円が集まった。そして、ついに治療が始まった。友達などがお見舞いに来てくれたため、3ヶ月があっという間に感じた。そしてついに、私の23歳の誕生日の日に、退院できることが決定した。私は嬉しくて、退院の日を心から楽しみにしていた。私は退院してから太陽を見ようと決めていたため、まだ太陽をみていなかった。しかし、退院一週間前のことだった。夕方の病院でテレビを見ていると、ニュースでこのようなことが流れていた。『速報です!たった今アメリカの南端から青黒い煙が空に放たれ、どんどん空がこの煙で埋め尽くされています。えぇ、もう一度言います。たった今アメリカの北端から青黒い煙が空に放たれ、どんどん空がこの煙で埋め尽くされています。しかも、この煙は消える気配がありません。どんどん空が黒く染まっていっています。こまま消えずに空を覆っていくと、残り11時間ほどで、日本全国も空が黒く覆われると言うことです。』私は目を疑った。何でこんなことに…、私は急いで外を見た、太陽をみるために。しかし、すでに太陽は沈んでおり、私は見ることができなかった。翌日すでに空は真っ黒になっていた。ついに退院、楽しいはずの退院は全く楽しくはなかった。私は街灯の光を見つめていた。街灯が無いところは、真っ黒だった。「なんでこんなに私は運が悪いのだろう。」
二章 フロリダの真実〜SHとNS〜(31/2/25(事件発生2日前)俺はアメリカのフロリダ州の、戦争用兵器を管理する、『極秘組織S∮dh』の一員だ。この組織では、国民や政府には知られていない、戦争用の兵器を開発している。当然アメリカ政府にバレたら即逮捕の危険な職だ。しかし、その代わりに給料が高く、高い時は月10000ドル稼ぐことができる。しかし、そんな組織に危機が迫っている。長年退行していた組織『極秘組織¢Nl§』が、政府にこれまでやってきたことを明かして、潔く捕まろうと言っている。そこまでは勝手にしてくれて結構なんだが、彼らは自分らが自首するついでに、俺らの組織のことも、政府に言おうとしている。しかも、彼らは長年俺らの組織『通称SH』とともに協力してきたため、SHのいろいろな情報を知っている。だから、もう阻止するには彼らを全員殺すしかない。そこで、事故に扮して殺すことが決まった。しかし、ただの事故でこんな数百人が死ぬのは不自然なため、SHは大規模な、世界を巻き込むような事故を起こすこととした。その事故の起こし方というのが、まず、相手『通称NS』の基地に忍び込み、相手の大規模兵器『X』を、破壊。その後、その兵器の崩壊のせいと見せかけて、爆弾で爆破し殺す。と言うものだ。正直自分は反対しているが、仕方がない、逮捕されるよりはマシだ。31/2/26深夜に決行した。全隊員をつかって、銃撃戦を行った。多くの仲間が死んだ。親友も、信頼していた上官も、みんな哀れに死を嫌がりながら死んでいった。俺は、悲しみを通り越した何かを感じた。ただただ人を殺し、俺は偶然生き残った。そして今、爆弾を背負える限り背負っている。誰か、この秘密を暴いて再び地球を青くしてくれ!…)このメモが誰かに届くことを願う。俺は、綺麗な炎の中でただひたすらに願った。『速報です!フロリダの工場で、兵器の爆発事故が発生。発生したのが深夜0時だったこともあり、被害は大きいと予想されています。』そのニュースが流れたのは、日付が変わって、数秒もたっていない時でした。そして、『速報です!たった今アメリカの南端から青黒い煙が空に放たれ、どんどん空がこの煙で埋め尽くされています。えぇ、もう一度言います。たった今アメリカの北端から青黒い煙が空に放たれ、どんどん空がこの煙で埋め尽くされています。しかも、この煙は消える気配がありません。どんどん空が黒く染まっていっています。こまま消えずに空を覆っていくと、残り11時間ほどで、日本全国も空が黒く覆われると言うことです。おそらく、今朝の爆発事故が原因だとされています。引き続き新しい情報をお送りしていきます。』そして、地球は真っ黒になった。
終章 見えない太陽私は親と旅行に行っていた。始まりの場所、フロリダへ。私と家族は、真っ暗なビーチで遊んでいた。そこで私は小さな紙切れを見つけた。私は偶然拾った紙を見て驚愕した。その後親に見せてから、政府に提出するべきだと判断した。私が提出した紙を元に、政府はSHを捕まえ、Xについて研究し、ついに、空を青くすることに成功した。今考えると、私があの紙を拾ったのは、偶然ではなく運命だったのではないかと思う。そして、治療を覚悟してから、9年。ついに太陽を見た。27歳で生まれて初めて、太陽を直視した。私は泣いた、その太陽の美しさに。私は、不運じゃない、たしかに不運なことはたくさんあった。でも、最終的に幸福になれた。普通の人は普通な太陽を見る。でも、それは太陽を見れていない。普通の人は見えない太陽を見ている。でも私は違う、生まれつき太陽が見えなかったからこそ、本当の太陽が見れた。だから、私は幸福だ。「なんでこんなに私は運がいいのだろう。」私は思った。