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コメント
1件
**はる。** うわ、第42話で一気に空気が変わったな……。 太陽教会の「闇=全部悪」って姿勢、王道なんだけど、ハヤトが「光が強すぎると見えなくなるものもある」って呟いた瞬間、背筋がゾッとしたわ。 この違和感、絶対あとでデカい伏線になるやつや……。comiさんの世界観の積み上げ方、めっちゃ好き。次話が待ち遠しい🔥
#見て
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22
第四章 黄金の太陽
第七話 光の中の影
その日の午後。
ハヤトは城内の大広間へ向かっていた。
太陽教会からの来訪者があるためだった。
ソレイユ帝国において、教会は長い歴史を持つ。
太陽神への信仰。
人々の心の支え。
そして、魔法を扱う者達への教育機関としての役割。
帝国とは深い繋がりがある存在だった。
大広間へ入ると、数名の神官達が並んでいた。
白い法衣。
胸元には黄金の太陽神の紋章。
その中央に立つ男が、ハヤトへ深く頭を下げる。
「ハヤト殿下」
高位神官。
長く教会に仕えてきた人物だった。
「お時間を頂き、ありがとうございます」
「こちらこそ」
ハヤトは微笑む。
「最近の帝都の様子について、教会からも報告を頂けるとは助かります」
神官は頷いた。
「我々も民の平穏を願っております」
その言葉に、ハヤトは自然と表情を緩める。
それは本心なのだろう。
教会の者達もまた、平和を願い、人々を守ろうとしている。
その事実を、ハヤトは理解していた。
「最近、帝都内外で魔物の目撃が増えているようですね」
ハヤトが言う。
神官達の表情が少しだけ固まった。「はい」
「しかし、ご安心ください」
高位神官は静かに答える。
「太陽神の光がある限り、この国が闇に沈むことはありません」
「闇……」
ハヤトが小さく呟く。
神官は続ける。
「太陽神こそが、世界を正しく導く唯一の存在です」
「人々を苦しめるものは、全て光によって消し去られるべきなのです」
真っ直ぐな声だった。
迷いがない。
その瞳には、揺るぎない信仰があった。
だからこそ、ハヤトは少しだけ引っ掛かった。
「全て、ですか」
神官は不思議そうに首を傾げる。
「はい」
「闇は人を惑わせ、世界を蝕むもの。
ならば存在しない方が良い」
静かな言葉。
けれど、ハヤトの胸に小さな違和感が残る。
魔物、瘴気。
確かに危険なものだ。
多くの人を傷付ける。
だから戦わなければならない。
それは分かる。
でも、”恐れること”と、”理解しようとしないこと”は違うのではないか。
そんな考えが浮かんだ。
「殿下?」
神官の声で、ハヤトは我に返る。
「……いえ、少し考えていただけです」
神官は穏やかに微笑んだ。
「殿下はお優しい方ですから。
全てを救おうとなさる」
その言葉に、ハヤトは少しだけ目を伏せる。
自分が目指しているもの。
それは、誰かを救うこと。
国を守ること。
ただ、その方法が本当に正しいのか。
時々分からなくなる。
神官達が去った後。
大広間には静かな光だけが残った。
窓から差し込む陽光。
帝国を照らす、いつもの光。
暖かいはずなのに。
ハヤトはふと、眩しすぎると感じた。
「……光が強すぎると」
誰もいない場所で呟く。
「見えなくなるものもあるのかもしれないな」
その視線の先。
帝都の街並み。
笑う人々。
穏やかな暮らし。
守りたいと思う景色。
ハヤトはまだ知らない。
この小さな違和感が、やがて大きな選択を迫ることになるとは。