テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

💛side



💜「あいつら高校生だぁ?」


辰哉が咥えていた煙草をぽとり、と口から落とした。

慌てて拾っている。


💛「ジムのロッカーで、たまたま学生証見ちゃって…」


俺は、胸の内に秘めていた悩みを辰哉に打ち明けた。あれから翔太と会うたび、どんどん可愛く見えているし、付き合いを深めたいと思うのに、相手が高校生ではどうしようもない。ジムではあくまでもプロのトレーナーのように振る舞い、サウナでは目を合わせないようにしている。俺としてはいくらなんでも高校生に手を出すわけにはいかなかった。…犯罪だし。


💜「大学生だって言ってたじゃん」

💛「だから、トシ誤魔化してたんだよ」


辰哉も動揺している。

腕組みをして黙ったまま、考えているが…


💜「ま、いっか」


とさっぱりした口調で言った。


💛「は?」

💜「だって、アッチが20だって言い張ってたんだし、もうシたことは今さら取り消せねぇだろ。無理よ。さっくん可愛いし、拒めない」

💛「………お前、すげぇな」

💜「俺だってビビったよ。でもアッチが隠したいんだから、大人は子供に付き合ってあげるまでだろ。身体だってもう出来上がってるんだ。それに来年になっちゃえば、問題ないっしょ」


2人は高校3年生だ。


確かに卒業したら大人と言えるだろう。それまで我慢できるだろうか…それに、年齢を知っていることを隠したまま、順調に今まで通り付き合い続けていけるのだろうか?

最近別れ際、どことなく不満げな翔太に不安が募る。

ちゃんと話した方がいいのだろうか…。


💜「ひゃーー。どおりで瑞々しいお肌だと思ったんだよなあ。ますますお兄さん頑張らないとなあ…」


動じない親友を見て、こういう風に生きられたらいいんだろうなあと心底羨ましかった。

【企画】matching【パラレル】 💛💙

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

463

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚