この作品はいかがでしたか?
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「……で、何?」「はるさんにLINEブロックされてんだけど!!?」
「僕もなんです…」
「俺もなんだよね〜!!」
「は、はあ…。」
俺…うたは、はるてぃーを覗いた4人で通話中。
どうやらはるてぃーが、俺以外のメンバーのLINEをブロックしてるらしい。
「なんで!?俺らなんもしてないじゃん!!」
「まじ意味わかんねぇ!!」
どうやら爆ブラはブロックされたことに対してブチギレているらしく、声を荒らげている。正直うるさい。
「ストーカー?の件のことで何かまたあったのかな…?」
と、じおる。そういえばメールのこと言ってなかったな…。
「それなんだけどさ、昨日…」
「…まじかよ、大丈夫なの…?」
「それはLINEブロック納得だわ…」
さっきまで大層お怒りだった爆ブラも、流石にやばいと思っているらしい。
ピコン、と入室音。
まさか…
「よ、何話してたん?」
「…はるさん!」
「お〜、…」
気まずそうに黙るはるてぃー。
「うたくんから聞いたよ、昨日のこと…」
「大変でしたね…」
「さっきも届いたんだよねー笑」
「え、?」
「…まじかぁ、」
「なんか『その調子』って言われた…笑笑」
「はぁぁ、?どゆこと…?」
「知るかよ笑」
はるてぃーいつも以上にヘラヘラしてる…これはだいぶストレス溜まってるんだろうな…
(今日ははるてぃーを変に刺激しない方が良さそうだな)
そう思ったけど、俺以外のメンバーがそんな事分かるはずもなく…
「もうほっとけば?」
「そんなしょーもないことでいちいち止まっててもあれだしさ!」
こいつらなりの慰めだったのだろう。だけどはるてぃーは…
「何がしょーもないだよ…」
「ん、?」
「こんなに辛い目に遭ってんのに、怖い思いしてんのに!何がしょーもないんだよ!!」
バンッ、バンッと何回も何回も机を叩くような音がする。挙句の果てには壁まで蹴ってる。一応俺の家なんだけど…?
「いや、別にそんなつもりで言ったんじゃ…」
「何も知らないくせに…偉そうにすんなよ……笑」
はるてぃーは諦めてるのか笑っているような声を出した。
感情がぐちゃぐちゃで、こちらもどう声を掛ければいいのか分からない。
「…はぁ?何も知らないってなんなの…俺らははるさんのこと心配してるんだよ!!」
「はるてぃーこそ俺らのこと何も分かってないじゃん!!」
「そろもんくん、あすたくん落ち着いて、!」
唯一冷静なじおるがなだめるが、そろあすの怒声は止まらない。
「お前らにはもう頼んないから」
はるてぃーも、少し理不尽にキレてる気がするけど…
「…はぁ、?笑…もう、好きにして」
あすたもそろもんも匙を投げたようで、それ以上は何も言わなかった。
もちろんそんな状態で普段通りに会話できる訳もなく、俺たちはひとまずボイチャを解散した。
「…なぁ、はるてぃー」
「……んー?」
リビングに降りてきた俺は、同じく降りてきたはるてぃーを説得しようと頑張っているところ。
「あいつらにあんなキツく言ってよかったん…?」
「…別に、先に喧嘩売ったのはあっちだし。」
ほらまた変なプライド…。
「しょーもないってのは、はるてぃーじゃなくてやってる奴に言ってるんだと思うけど。」
「…そうだろうね…w 分かってるんだけど、なんかやっぱりイラッと来ちゃって。」
ついキツく言っちゃった、て訳か…。
それも全部見ててわかってたけど。
「…謝りたいんだろ?」
「え、?」
「そろもん達に。言いすぎたって謝りたいんだろ?」
「…なんで、」
「そんくらいは分かるって。幼馴染なんだから。…俺も、それでいいと思うよ」
「…そっ、か。そうだよな!俺、謝るわ。あいつらに…」
LINEのブロックを解除しようとLINEを開いたはるてぃーは、目を見開いた。
「はるてぃー?どうし、」
「…いない…あいつらのLINEがない……多分消されたよな…」
おっと…また面倒くさい事になった……。
「俺LINEで聞いてみる。」
そして、はるてぃーの事について聞いたLINEの返事は…
『はるさん僕らのこと嫌いなったっぽいし、僕らも嫌いなったわw』と、あすた。
『はるてぃーくんとは、暫く関わらない方がいいかなと』と、じおる。
『もう仲良くしたくなーい』と、そろもん。
現実はなかなか厳しくて、仲直り出来そうもない状態だ。
というか今は、一方的にはるてぃーが嫌われてる状態なんだよな…
「…えっと、はるてぃー…?」
「………ま、いいや!そのうち許してくれるっしょ!!」
明るくふるまってるけど、内心結構傷ついてるはず…。
「…そっ…か。」
寄り添ってあげたかったけど、残念ながら今の俺には何も出来ない。
コメント
2件
うわぁぁぁぁぁ………悲しい展開になってきた😭 毎回感情込めるのうますぎる…ノベルでこんなに感情表したり誰が喋ってるか明確にするの天才