テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#リゼロ
すず
144
33
第78話『特別推薦』
第一回中華連合会議。
会場は静まり返っていた。
出場者は十六名。
しかし。
李丙は言った。
「あと二名。」
「特別推薦枠があります。」
会場中の視線が李丙へ集まる。
桓騎が笑う。
「誰だ?」
「まだ隠し玉がいるのか。」
李丙はゆっくり頷く。
「中華最強を決める大会です。」
「ならば。」
「中華を代表する武人が揃わなければ意味がありません。」
一枚目の紙を掲げる。
「特別推薦、一人目。」
その名が読み上げられる。
蒙驁。
会場がどよめく。
蒙驁は豪快に笑った。
「わしもまだまだ若い者には負けんぞ!」
桓騎が肩をすくめる。
「じいさん、本気かよ。」
蒙驁は笑って答える。
「もちろんじゃ!」
李丙は二枚目の紙を持ち上げる。
「そして。」
「特別推薦、二人目。」
全員が息を呑む。
李丙は静かに名前を告げた。
「私です。」
会場中が静まり返る。
じゃぱぱが思わず立ち上がる。
「えぇぇ!?」
なおきりも驚く。
「李丙さんが?」
シヴァも目を丸くする。
「会長なのに?」
李丙は穏やかに笑った。
「安心してください。」
「私は選手ではありません。」
全員が首をかしげる。
李丙は続ける。
「私は模範試合を行います。」
「優勝者が決まった後。」
「優勝者が望むなら、私と一騎討ちを行えます。」
蒼厳が静かに口を開く。
「つまり。」
「大会そのものには出場しないのですね。」
「はい。」
「私は中立の立場です。」
「優勝者への最後の試練という形にします。」
王翦が静かに頷く。
「妥当だ。」
李牧も同意する。
「それなら公平ですね。」
李丙は最後に宣言する。
「よって。」
「本大会の出場者は十七名。」
「特別推薦の蒙驁を加えた十七名で行います。」
呉鳳明が手を挙げる。
「十七名ではトーナメントになりませんが?」
李丙は笑みを浮かべた。
「そのため。」
「一回戦は予選試合を一試合だけ行います。」
「抽選で選ばれた二名が戦い。」
「勝者が十六名の本戦へ進みます。」
会場の空気が一気に張り詰める。
誰が予選になるのか。
その運命は。
次に行われる抽選で決まるのだった。
コメント
1件
🍙さん、第78話読みました! 会議の重みと緊張感がひしひしと伝わってきました…特に蒙驁さんが特別推薦で登場した瞬間、「あ、この人やっぱり出るんだ」って鳥肌立ちました🥀 そして李丙会長がまさかの自分を指名するところ、あの静かな「私です」がめちゃくちゃ印象的です。中立で最後の試練って、最強を決めた後に待ち受けるラスボス感あって痺れました🤍 次回の抽選、誰が予選になるのかドキドキしながら待ってます!