はい。どうも!7月5日に地震が起きるという噂があることを昨日知りました!なつほです!
個人的に7月5日は友人と大谷翔平と仲間の推しの誕生日だから滅茶苦茶腑に落ちない(?)気分です。
それでは続き行きましょう!
注意事項
・需要?ありませんよ、そんなもの ・語彙力皆無
・誤字脱字がいっぱい ・厭二病発言あり(作者は学生なんだ許してくれ)
・御都合展開参在 ・雹さんの行動理由が全部明確じゃない
第五話 少年と対護神相談所(其之参)
「其れを解決するのが我々_。 対護神相談所の仕事さ。」
首を傾げて、愛苦しく雹さんは微笑む。
「対護神・・・相談所・・・」
思わず自分の口で直接復唱する。
「そ。聞いた事有る?」
「否、無いですね。初耳です。」
首を横に振る。
雹さんの表情は微動だにしない。俺の答えをあらかじめ分かっていたように。
「まぁ其処迄流通した組織じゃ無いからね。知らなくて当然・・・あー、・・・対護神相談所の詳しい説明、聞いとく?」
雹さんは再び俺に笑顔を投げる。
「・・・御願いします。」
俺が頷くと、雹さんは「いいよ~」と快く返事してくれた。
「・・・それで、此れが一番大変な『相談』。其れは・・・」
雹さんは俺に対護神武装相談所について話し始めること約五分。
彼が俺に教えてくれた事を大まかに纏めると次のようになる。
_対護神相談所(たいごしんそうだんじょ)
数十年前から活動を始めた一つの護神使い集団。 社員は総勢合わせ約五百名(半年前時点)。
社員は自分の護神により居場所を失い行く所が無くなった者が殆(ほとんど)だそうだ。
そして社員には数多(あまた)なる規則がある。
其の中でも一番絶対的なのが此れ。
「『相談』された護神相談は己の信念が狂わない限り必ず解決する事。」
規則の中で矛盾が生(しょう)じた時、一番優先されるのが此の規則。
此の規則を破ったものには其れ相応の罰が下される。 其の罰の内容を知っているのは社内でも限られた人間のみ。
無闇に其れを暴こうとはだれも考えない。其れもまた規則で縛られているからだ。
彼等は護神に関わる事なら何でもやる。
小学校の七不思議レヴェルの小規模なものから、国家の害虫(スパイ)駆除まで。
其の幅広く活動する彼等に最も任される事が多い仕事が_
「先刻(さっき)言った荒ぶる護神を抑(おさ)えるって相談だね。」
・・・何と無く予想がついていた答だった。
「護神を抑える、って・・・どうやってやるんですか? 安易な物じゃないんでしょ?」
俺が尋ねると、雹さんは不敵に口角を上げた。後にするっと言葉を吐きだす。
「僕達も使うのさ。 其の・・・ボディ・ガードをね。」
ボディ・ガード・・・?
「暴走する護神は簡単には大人しくなってくれない。 勿論正面から人間が単体・丸腰で向かって行ったらほぼ確実に死ぬ。 全身の骨という骨をばっきばっきに折られたりとかされてね。 ・・・だから我々対護神武装相談所は此奴等を使う。・・・出ておいで、アイーテ!」
「あいーて?」
「そーそ、僕の可愛い相棒!」
俺が首を捻ると雹さんはさも嬉しそうに指をぱちんと鳴らした。
一瞬、部屋の空気が急激に冷えた様な気がした。 ぶわぁっと鳥肌が全身を駆け巡る。
途端、何も置かれていなかった地面に、白い巨大な毛玉が現れた。
否、唯の毛玉じゃない。 もぞもぞと動いている。
やがて毛玉が開く。姿を現したのは・・・
「・・・虎?」
一頭の虎だった。
普通の虎より一回り大きい虎。 毛並みは美しい乳白色。 鋭い目はまるで硝子(ガラス)の様に澄んでいる。
「此の子が僕の相棒。 アイーテちゃんだよ。とーっても素直で可愛い子なんだよ~?」
雹さんはアイーテさんの体にもふもふと顔をうずめた。 先程の大人びた雰囲気とは全く異なる姿だった。
「へぇ・・・ 仲良しなんですね。」
俺の呟きに雹さんはにっこり答えた。
「そう! 僕とアイーテは切っても切れない深(ふっか)い絆で結ばれてるんだ!」
ぎゅ~っとアイーテさんの太い首に雹さんは自分の腕を絡める。 アイーテさんも何処か優しく微笑んでいるように見えた。
「アイーテは此の通り見た目だけでもエリート級に可愛い上に僕をすーっごく慕ってくれるんだ~。それでねぇ~」
ぺらぺらぺらと雹さんの口は止まるという言葉を知らない。 猛スピードで次の言葉を生産し続けている。
・・・先程迄、彼が俺を含む他人全てに向けていた笑顔はまるで作り物の様に冷たかった。御面をかぶって居る様な笑顔だった。 ・・・でも、今の笑顔は何か違う物を感じさせる物だ。
キラキラと目を輝かせ、頬を赤らめながら相棒の素晴らしい所を次々と口にしていく雹さんの今の表情(かお)は幼子の様に邪気を感じない清らかな物だった。
本当に此の虎が溜まらなく好きだということは言うまでも無く。 何だか俺迄心がぽかぽかしてきた。
彼にはアイーテさんという相棒が居る。だから此れ程迄明るくいられるのだろうか。
ふと考える。
俺にも、居るのだろうか。 雹さんみたいに、心の奥底から愛せる、アイーテさんの様な護神が。 居たらいいな。 居ない確率の方が何倍も多いのは当に分かっているけれど
「居るよ。」
「・・・えっ。」
前から言葉を投げかけられる。
俺は俯いていた顔を上げた。
「君に護神は居る。」
先程迄はしゃいでいた雹さんが真剣な目で俺を見つめていた。
表情は何時もの・・・貼り付けの笑顔に戻っていたけれど。
「は、御冗談を・・・」
「心当たりが有るんじゃあないのかい? 窮地(きゅうち)に陥った君を救った、救世(ヒーロ)主(ー)がさ?」
「・・・!」
雹さんの問いの答えで真先に頭に浮かんだのは、一頭の銀狼だった。 火を吐く狐を倒した、あの銀狼。
「彼奴が・・・?」
そう考えると、何故あの銀狼は俺から姿を消した? 俺の近くに居ると都合の悪い事でもあるのだろうか・・・。
そもそもあの銀狼は俺が窮地に陥った時初めて助けに来た。 楓が攫われた時は何もしなかった。 何故?
「・・・やっぱり思い当たる節(ふし)があったみたいだね?」
雹さんがにやりと笑った。
「・・・はい。」
「じゃあうり君はどうしたい? 此の儘・・・対面する事無い儘、終わりたい?」
俺は迷いなく答えた。
「いいえ。 ・・・出来るなら、もう一度会いたい。」
雹さんは何処か怪しげだった笑みを初対面と同じ人懐っこい爽やかな笑みに変えた。
「改めて申し上げる。 僕は対護神相談所に務める者だ。」
パーカーの内ポケットの中から、雹さんは名刺を取り出し俺に渡す。
「『相談』してくれたら、僕は君の護神を探し出すことが出来るかも知れない。」
「・・・いいんですか?」
雹さんは呆れたように笑った。
「はは・・・いいも何も、僕は此れが職業さ。 言ったでしょ? 護神関係の仕事はなんでも受け付けるってさ。」
其の時俺は雹さんの言葉に何か勇気づけられるモノを感じた。
「・・・!・・・じゃあ・・・御願いします。 俺の護神を、探し出して、俺に合わせて下さい。」
雹さんはフィンガースナップを朗らかにならし、
「承(うけたまわ)りました! 少年!」
得意げにウインクしてみせた。
はい、五話終わり!
なんか展開無理矢理なところありましたね!
なんだよ「アイーテ」って。名前ださすぎやろがい。
まあいいだろ! うん!
そういえば。。。
なんか最近タグに「NL」ってついてるくせに恋愛要素ないじゃんって言ってる人が居るってほんとですかね・・・・?
タグ変えようかな。。。まあいいか!(ポジティブ莫迦)
それじゃあさよーならー! はーと指定は今回ありません! 理由はなんとなく!(阿呆)