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「家の物は全部自由に使っていいよ。服新しくないけどいい?サイズ合うのこれだけしかなくて」
「いーよ」
タイミング逃して元彼のやつ捨てれなかったんだよな。使えて結果的に良かった。
「お腹空いてない?ご飯食べよ〜」
◇◆
樹が来てから今日で1週間。
今の生活に慣れつつある。意外と面白くて、私の話聞いてくれるし一緒にいて気楽な感じ。
元々自炊は全くしないので毎日のご飯は基本カップラーメンかお弁当。
「樹ってさ…よく見るとイケメンだよね」
これも1週間過ごして気づいた事。
ちょっとワルそうなチャラチャラ系のイケメン。笑顔が可愛いギャップも良い。
「今更気づいた?」
「言わなきゃよかったわ」
こうゆうこと言わなかったら惚れてたかもしれない。
呆れてご飯を口に入れようとした箸がぴたっと止まる。ふとある考えが浮かんだ。
「そこら辺の女性に声掛けて頼めば泊まれたんじゃ?」
「それだと後で面倒くさい」
泊めてもらうこと何回もあったんだろうな。それでその女の人に言い寄られでもしたんだろう。イメージ通りで逆に安心した。
私はしない、こいつとは絶対無い。
ーー
お風呂も入り終わった、早く寝よう。寝室に行ってベットに飛び込む。
体制を整えて寝ようとするとドアが控えめに開く音がした。
「あのさ、なにかお礼したくて」
「別にいいよ〜」
出ていく時にしてくれればそれで。
用はこれだけかな、そう思って目を閉じた。
眠りに落ちそうになったところで重みがかかってベットが沈み、引き戻される。
「んん、なに…」
重たい瞼を開くと樹の顔が視界いっぱいに。
顔近い、え、なに、どうゆう状況。
___待って、私今仰向けで寝てるよね?ということは、
あわあわしてる間に手首を掴まれてベットに縫い付けられた。
「えっ、え?」