「ちょっと、やめてよ」
完全に油断しきっていた、その気は全くないのかと。眠気なんてどっかいった。
「女だっていう自覚あんの?男を家に上げる時点で襲ってくださいって言ってるもんじゃん」
嫌だよ!男女2人がひとつ屋根の下、初めから覚悟はするべきだ。
でも、こんな急に!?
「離してってば」
せめてもの抵抗でキッと睨むと口角を上げてにやっと笑った。
「いいよ、お礼にヤってあげる。俺うまいかい”い”ッッ」
思いっきり股間を蹴りあげた。
「触んなバカ!!」
ーー
「次やったら追い出すよ」
あんなことして人の家転々としてきたのか。人生そんな簡単にいかないよ。
「お礼ならお金貯まったらでいいよ。てゆうか仕事なにしてるの?」
居候させてあげてるんだからお礼の分はしっかり取りたい。
私が仕事から帰った時にはダラけてテレビ見てるけどバイトでもしてるのかな。
「してない」
「仕事探しなさいよ」
してないとは。働かずにぐーたらして、こいつはただのヒモ男ですか。しかもなんやかんやしてきて、、
怒りを通り越してなんだか呆れた。
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