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なにわの姫

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なにわの姫

75 - 67.静岡公演

♥

76

2024年11月28日

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今日は、待ちに待ったライブ!

「…よし。」

だけど。あの情報が世に流出しての公演も今日が初めて。

なにふぁむの反応が怖くてSNSも一切見ていない。


『○○、俺らが守るから。』

「ありがと」



マネ「○○さん、外覗きに行かないでください」

「分かりましたー」

もう遅いよ。そう思いながら返事をする。

外。何があったかというと。

捨てられた私のうちわ。踏まれて汚れているものもあった。

信じたくなかった。悪夢だと思いたかった。





流「○○、終わったで」

「えっ?もう?」

流「髪はどうする?」

「ごめん、ちょっと仮眠してくるね」

「髪は時間があったらお願いしようかな。」

「本番30分前に呼びに来てほしい」

駿「了解」


『あれ、○○は?』

丈「ちょうどさっき仮眠室行ったー」

駿「30分前に手が空いてたら髪お願いするってさ」

『ん、了解。』


『ちょっと○○起こしてきますわ』

大「行ってら〜」



恭平Side

コンコン

返事は無い。部屋に入る。仰向けで寝ている○○。

『○○〜。時間よー』

声だけかけてみるが、起きる気配がない。

『なぁなぁ○○〜起きて〜』

肩を揺らして起こす。

「んん、、」

『本番30分前。髪セットするから起きて〜』

「あぁ、、ありがと、」

眠たそうな目を擦りながら起きる○○。

いや、可愛すぎん??


『どんな感じがええですかー?』

「おまかせで」

『了解ー』

俺が○○の髪をセットしとる間も、○○は目を瞑っている。



『できたで』

「わぁ!お団子!ありがとう〜」

『衣装チェンジのときにすぐポニテできるやろ?』

「うん!」

謙「あ、○○ちょっと来てー!」

「はーい」

呼ばれて○○は謙杜のところへ。


○○Side

丈「○○、大丈夫か?」

「大丈夫。」

謙「あんまり気にせんといてや。」

多分、うちわのことを言っているんだろう。

謙杜だけは私が外を見に行ったことを知ってるから。

「…分かった」

ギューッ

「えっ、なになに?w」

謙「充電充電。」

「…ありがと、」

謙「んーん」

味方だよって言ってくれてるみたいで、涙が溢れそうになった。



和「よっしゃ、気合い入れていくでー!!」


少しステージに立つのが怖かったけど、横を見ればメンバーがいるから。スポットライトを浴びて私はステージに上る。


キャー!!

駿「なにふぁむー!最後まで楽しんでってー!」

みっちーの言葉を合図にライブが始まった。

“気にしない”自分に言い聞かせる。謙杜も、私が気にしないなんて出来ないことは知ってるはず。だけど、言ってくれた。気にしない努力はしよう。そう決めた。


私のペンライトが少ない気がする。。

ってだめだめ、気にしたら、、

アリーナのなにふぁむを見る。私のうちわがあって、少し嬉しくなる。

だけど、中には颯馬くんと私のうちわ、私と颯馬くんの仲をいじるうちわもあって。

あぁ、私、努力が足りなかったんだな。と考えてしまう。でも、悲しい顔を見せてしまったら、それこそアイドル失格だから。必死に笑顔を作って、なるべく見ないようにした。



舞台が暗転。私の髪型チェンジ。暗転している数秒で今回はお団子からポニテへ。

『できた?』

「余裕〜」

大「さっすが!」


舞台が明るくなる。

キャー!カワイイー!

歓声を浴びて、自然と笑顔になる。あぁ、やっぱり、ライブが好き。なにふぁむが好き。そう思った。








前半戦が終わり、MCタイム。


なにわ恒例のじゃんけん。私と謙杜が負ける。

謙「1人やなくてよかったー!!」

大「ほんまやなw」

丈「この2人の組み合わせこの前もやない?」

流「確かに。初日だったよな」

「うん、謙杜と2人、不安なんだけど」

『頑張れー』



謙「そういえば最近、○○忙しいよなー」

「そうですね、忙しくさせてもらってます」

謙「ライブにドラマに映画に?引っ張りだこやん!」

「そうだね、嬉しいことに。」

謙「でな、なにふぁむの皆んなはエピソードとして知ってるかもしらんけど、○○、ドラマとかの話もらったら、自分の部屋に籠んねん」

「役どころを理解してイメージするためにね」

謙「たぶん、なにふぁむが知ってるのはここまでやと思うんよ」

謙「○○さ、部屋で何しとるかって言うと、ほんまに集中して瞑想してんねんw」

「違うよ!イメージだよ!」

謙「変わらんわ!w」

謙「でな、この前めっちゃおもろかった話があってw 言ってもええ?w」

「あー、、や、恥ずかしいからだめ」

謙「えー!皆んな聞きたいよなー??」

キキターイ!

謙「ほら〜。」

「謙杜、それはずるい。」

謙「てことで話すんですけどー、w」

謙「また○○が籠ってたのね。で、お昼になったからおにぎり作って部屋の前に置いとこうと。みっちーと話しまして。作ってね?置いておいたんですよ。」

謙「で、3時くらいに部屋の前行ってみたら、俺が置いたそのまんまあるんですよ。え!食べてないん!?って思って、みっちー大声で呼んでw」

謙「ドア越しに○○呼ぶわけですよw」

「気付かなかったんですよねー」

謙「そう。で、もう部屋入って。そしたら正座して○○が瞑想してて。w」

「イメージだってば」

謙「で、俺らが声掛けてw」

「ねぇ無視しないで」

謙「みっちーが肩掴んで揺らしたんですよ?」

「らしいねw」

謙「でも全然この人気づかなくてw ヤバない?普通に考えてww 普通分かるやろw」

「分かんなかった。w」

謙「で、○○口開けて!って言って。ちょっと開いたからおにぎり○○の口の中無理やり突っ込んでw 食べろ!ってw」

「ひど!w」

謙「だって、○○朝から何も飲み食いしてなかったやんw」

「まぁね」

謙「で、こっから面白いんですよw」

「え?まだ何かある?」

謙「仕事組が帰って来て、ちょうど夜ご飯出来てたんで、恭平呼び行って!って言って」

「あーーー」

謙「○○うるさい」

「待って待って。謙杜!これ収録され、!」

謙「待たない〜」

謙「恭平が行った時も俺たちの時と同じで全然起きんかったらしくて。」

「ねーーえーー、、ほんとに、、」

謙「恭平、何を思ったのか、○○起こそうとして、キスしたらしいですw」

謙「そしたら○○起きたっていうw」

謙「白雪姫かよ!って思いましたね〜」

「ほんっとに最悪、」

謙「○○ちゃーん。後ろ向かないで〜w」

「謙杜のばか」

謙「喋る時はマイク持とうね?」

「謙杜のバーーカ!」

謙「わ、顔赤〜w」

「誰のせいやと思ってるんよ」

謙「ごめんごめんw」

謙「○○はリアル姫やなって知って欲しくてw」

「姫じゃないから!」

謙「はいはい。そういうことにしときましょかー」

「むー、、適当なのやだ。」

謙「わ、待って○○。」

「なに」

謙「2人の時ちょっと甘える○○出てきてるで」

「ん?」

謙「今ライブ中やからな?」

「…(。-∀-)ニヤリ」

「謙杜好きじゃない」

謙「えぇ!!?何で!!」

「さっき返事適当だった。」

謙「ごめんやん!」

「○○のこと好き?」

謙「好き!!大好き!!」

「○○も謙杜のこと、」

「ちょっと好き」

謙「ちょっとかい」

「んふふw 甘々謙杜出ちゃってるよ〜」

謙「うーわ、やられたんやけど」

謙「なにふぁむの前では○○にクールにいこうと思ってたんに!」

「テレビとかメディアの前とか関係なくクールなのは、メンバーの中でみっちーだけだからねw」

謙「や、みっちーもクールではないで?」

「まぁクールではないけど、皆んなみたいにベタベタ褒めまくるっていうことしないよ」

謙「だってこんな可愛ええんやもん。」

謙「ベタベタせん人おる??」

「え?結構いるよ?」

謙「おるん!?」

「康ちゃん以外のSnowManメンバーさん、、とか、?」

謙「それはあんま関わらんからちゃうん?」

「それもあるかも。でもね、きょもは仲良いけど違うのよね」

謙「あー、確かに。」

「あ、可愛がってもらって無いわけじゃないですからね??普通に可愛がってもらってます。」



大「ただいま〜」

「おかえり〜」

謙「じゃあ俺らも行くか」

「行こー」



謙「○○、次の髪は?」

「巻き髪〜」

謙「おお〜大人っぽい!」

「Missingにも衣装にも合うでしょ」

謙「合う。」


「できた〜」

謙「お。さすが。」

「って私がしたわけじゃないけどねw」

「じゃあ行きましょ〜」


駿「はや!」

丈「さすが特技早着替え」

和「○○髪可愛ええー!!」

流「衣装も可愛ええよな〜」

「うん!ロングスカート!」

大「よし!じゃあ揃ったので曲に移りましょうか」





会場では私たちが出演したドラマ風映像が流れる。その間に衣装チェンジへ。


『○○素足あかんよ』

「分かってる〜」

次の衣装もスカート。今度はロングスカートじゃなく、膝上までだから、メンバー総出で素足禁止令が出された。とは言ってもタイツ履くつもりだったから問題ないけどね。

流「うぅ〜、、丈子やなくて○○に ちゅき婚申し込みたい〜、、」

丈「あら、私じゃ不満?」

「ほら皆んな位置についてくださーい」

『○○〜』

「あ、うん!」

次の曲、Special Kissは、恭平の希望で歌い始めの恭平と、次のはっすんの間に私が入るようなポジション。

『あ、○○。w』

少し笑いながら言う恭平。

「なに?」

『覚悟しといてなw』

「覚悟??」

『まぁ、すぐ分かる。』

「??」




駿「流星くんなら大丈夫です!」

謙「頑張れー!」

流「ありがとう!」

「りゅちぇこっち来て〜」

流「はーい!」

「いや、だめだめw 丈子ちゃん待ってるからw」

そんな私たちらしい茶番も交えて。


流「ちゅき婚してください」

丈「…いーよー」


始まる。そう思ってたら、恭平に手を引かれて、恭平のポジションのすぐ近くに連れて行かれる。

すると、スポットライトが私たち2人に当たる。私が混乱していると、恭平は私を恭平の方に向かせて、カメラではなく、私を見つめながら歌い出した。

「え?どういう、」

しかも、優しい表情で、私の頬に手を添えながら歌うもんだから、黄色い歓声が上がってる。

恭平パートが終わって、はっすんパートに移る。私たちのスポットライトが消えて、ちょっとほっとする。

「ねぇ!聞いてないんだけど」

『ん?サプライズ』

嬉しそうに言う恭平。覚悟って、これ?

いや、恥ずかしいから!




SpecialKissも終盤。

恭平のパートが終わり、“2人抱きしめ合ってKissを重ね”と、最後までいく。

すると、また恭平が私のところに来て、小指を絡める。ちょうど“見えない赤い糸ギュッと合わせたら”という歌詞とリンクしている。

…ん?

何となく嫌な予感がして恭平を見る。目が合うと、ニヤリ悪い顔。え、嘘でしょ、覚悟、って、、気づいた時にはもう遅い。顎に恭平の指が当てられていて、、

キャー!!

ちょうど“Special Kiss”のところでキスをされる。

キャー!!!

この日1番の歓声。だから恥ずかしいって!!

しかも、これ円盤になるやつ!!!絶対カメラ映ってるじゃん!!あとで説教です。






無事に残りの曲もやり終えて、一旦舞台裏へ。急いでTシャツに着替える。

「行こ!」

丈「はいはいw」




アンコールも大成功に終わり、昼公演が終了した。



「お疲れ様でした〜」

ステージを降りるとメーキングカメラが待ち構えている。

「疲れましたね〜、、」

ス「高橋さんにサプライズされてましたけど?」

「あーー、、これから説教です。」

「恭平?ちょっと。」

『なに??』

「おやつ食べてきますね〜」



大「俺らも食べいくか」


駿「説教しとるw」

流「恭平に食べたらダメって言って自分は恭平の目の前でおやつ食べながらw」

謙「可哀想〜w」

丈「でも○○のことやから結局、、ほらな。」

和「こっちで食べよか」

大「あ、メーキングカメラさん、ちゃんと撮れました?w」

カ「︎︎👍」

丈「ええ仕事してるわw」



kep*******

今回は謙○○ペアでじゃんけん負けてて、謙杜がきょへ○○エピ暴露してて、照れてる○○ちゃんが可愛すぎた🤦‍♀️仕返しに○○ちゃんが2人の時の謙杜を皆んなの前で引き出してて最高すぎ👍謙○○天最高、、!


kkk*******

スペキスのとき、きょろが○○ちゃんにキスしてた!!!!きょへ○○天最高すぎ!!

円盤になるから何度でも見られるってことよね!!?


shm*******

あの演出、今回限定だったのかな!!?だとしたら一生分の運使い果たしちゃった!!あれを生で見られたら悔いは無い!!


anl*******

高橋ぃぃぃ〜!!お前あんなに優しい笑顔できるんかぁぁー!!!うちら、遠かったけど、それでもステージ上のスクリーンに映ってる優しい笑顔でとろけそうだったわ!!

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