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雅也は冷徹な目をして前線で戦い続ける。彼の「切断」能力で新政府軍の戦線は次々と崩れ、雅也はそのたびに敵兵の士気を削っていった。アーサーは指揮を執りながら、戦況を冷静に分析していた。
「雅也、正面突破が進んでいる。だが、このままでは新政府軍の残存戦力が反撃を試みる可能性が高い。」
「ならば、反撃をさせる暇を与えるな。」雅也は冷笑しながら答える。「俺が切る。全てを。」
橘は遠くから敵兵を射抜き、その手に持つ銃が次々と新政府軍の指揮官を狙い撃ちしていた。
「さすが、雅也。お前が切り込む間に、俺はしっかりと後方支援だ。」橘は息を整えながら、次のターゲットを狙う。
加藤とウィリアムの陸上軍が新政府軍の側面を激しく攻撃し、そのまま突破口を開けた。加藤の六魂の力を駆使した攻撃は一切の容赦がなく、数々の部隊がその一撃で壊滅していく。ウィリアムの指揮で黒潮軍の部隊が敵陣を次々と打ち破り、新政府軍はもはや後退を余儀なくされた。
「いくぞ、ウィリアム。あと一歩だ。」加藤は興奮した声で叫ぶ。
「君の先を行くぜ、加藤!」ウィリアムも自信満々に返す。彼の部隊が突破口を広げ、新政府軍の陣地に次々と攻め込んでいく。
新政府軍はすでに、雅也、加藤、ウィリアムらの猛攻に耐えきれず、崩壊寸前に追い込まれていた。司令部は混乱し、将軍たちが次々と討ち取られ、士気は完全に失われていた。
「もう、これ以上は耐えられん…。」新政府軍の将軍の一人が呟く。だが、その時、突然現れたのは坂本龍馬だった。
坂本龍馬は最後の力を振り絞り、戦場に現れた。彼は動揺しない顔で前線に立ち、新政府軍の残存兵を統率しようとしていた。だが、加藤とウィリアムの黒潮軍の勢いに抗うことはできなかった。
「もう、終わりだ。」加藤が冷徹に言い放った。
坂本龍馬はその言葉に微笑んだ。
「ここまでか…。だが、俺の夢はまだ諦めん。お前たちが勝とうが、俺の理想は決して消えん。」
坂本は立ち上がると、最後の一撃を振るうが、その前に加藤が彼を貫く。坂本龍馬はそのまま倒れ、戦場に静けさが訪れる。
新政府軍は完全に敗北し、その指導者たちはことごとく討ち取られた。加藤、ウィリアム、雅也の連携によって、戦局は完全に掌握された。新政府はその力を失い、これまでの支配体制は崩壊した。
「これで、終わりだ。」雅也は言う。
「いや、始まりだ。」加藤が冷徹に答える。
戦場には勝者と敗者が並び、静けさが訪れる。だが、戦はまだ終わったわけではなかった。新たな時代の幕開けを感じさせる、そんな空気が広がっていた。