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「ポポを預かってくれてありがとうごめんね遅くなって 」
彼女の微笑みが自分に向けられているなんて幸せなんだ
「何か問題があったり必要なものがあったら今日みたいになんでも声かけてよ、必ず力になるよ本当に何でもかまわないから」
柚彦は笑顔で言った。この言葉は本当に心の底からの本心だ彼女の表情がふっと和らいだ
「柚彦君は優しいのね・・・」
「僕が?優しくなんかないよ・・」
「いいえ 優しいわ 」
彼女が進み出て親しみのハグであろうそっと柚彦の体を抱きしめた
柚彦も両腕を彼女の体に回すと、彼女はつまさきに体重をかけ危うい均衡を保ちながら胸に頭を預けてきた
少なくともこれでずっと感じたかった、彼女の胸や腰の感覚がわかった
二人はしばらくそのまま抱き合いやがて身を離そうとした
しかし ほんの一瞬だけ同時に動きを止めた後二人は互いを強く引き寄せてさっきまでより強く情熱的に抱き合った
それは波が砂浜に寄せるのと同じぐらい自然で、避けられない成り行きだった
全身がさらなる触れあいを求めてこわばり、柚彦は顔を彼女の髪に押し付け、さわやかなシャンプーの匂いを嗅いだ
自分の鎖骨に彼女の顔が触れている、熱い吐息を肌で感じるうちに
柚彦の眠っていた衝動と拒絶しがたい渇望が目覚めていった
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